第29診:閉ざした心開くのは…
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「癒しの力、か…」
梓を家まで送り届け、自宅に帰ってきた三途川は誰に言うでもなく呟いた。
すると、突然携帯から着信を知らせるコール音が鳴り響く。
ディスプレーに表示された見知らぬ番号に首を傾げながらも三途川は通話ボタンを押した。
「もしもし?」
《もしもし……三途川先生ですか?》
「そうだが……もしかして逸人くんか!?」
《そ、そうです》
三途川が驚いた声をだしたのは、ハデスからかかってきた番号が携帯電話だったからだ。
「いや驚いた。まさか君が携帯電話を買うなんてな…」
《これまでに2回番号を間違えました……》
次も間違えたら諦めるつもりだったと話すハデスの言葉を三途川は遮るように話を切り出す。
「そんな事より逸人くん。以前、生徒との恋路に反対したがあれは撤回しよう」
《!? な…何を言っているんですかっ!!》
「別に私は誰か個人名をだしたわけではないけどね。逸人くん、今誰を思い浮かべた?」
《そ…れは…》
次の言葉を聞く前にツー、ツーと通話の終了を知らせる音が聞こえてきた。
「まったく、肝心なところで……彼のことだ、どうせ充電でも切れたんだろう」
三途川はつまらなさそうにパチンと携帯を閉じる。
もちろん、その予想は当たっているのだが……。
「気付け…逸人くん。君には梓くんが必要だ。彼女の………」
"優しさ"が…
ーーーーー
次の日の放課後、保健室ではハデスの買った携帯をいつものメンバーが取り囲んでいた。
「えーっ、先生遂にケータイ買ったの!?」
「見せて見せて」
「ふーん。結構フツーのやつだ…な…」
藤が言葉を詰まらせたのは待ち受けが美作のどアップだったからだ。
「ハデス先生……この待ち受け……」
「ああ…それ本好くんが設定してくれたんだよ」
「やっぱり……まあ…ハデス先生がいいならいいんですけどね……」
ハデスの嬉しそうな顔を見て、余計な事を言うのは止めておこう…とその場のメンバーはこっそり頷きあった。
その日の夜、ハデスは梓から送られてきた操との2ショット写真を見てお茶を吹き出すのだった。
To be continued...
梓を家まで送り届け、自宅に帰ってきた三途川は誰に言うでもなく呟いた。
すると、突然携帯から着信を知らせるコール音が鳴り響く。
ディスプレーに表示された見知らぬ番号に首を傾げながらも三途川は通話ボタンを押した。
「もしもし?」
《もしもし……三途川先生ですか?》
「そうだが……もしかして逸人くんか!?」
《そ、そうです》
三途川が驚いた声をだしたのは、ハデスからかかってきた番号が携帯電話だったからだ。
「いや驚いた。まさか君が携帯電話を買うなんてな…」
《これまでに2回番号を間違えました……》
次も間違えたら諦めるつもりだったと話すハデスの言葉を三途川は遮るように話を切り出す。
「そんな事より逸人くん。以前、生徒との恋路に反対したがあれは撤回しよう」
《!? な…何を言っているんですかっ!!》
「別に私は誰か個人名をだしたわけではないけどね。逸人くん、今誰を思い浮かべた?」
《そ…れは…》
次の言葉を聞く前にツー、ツーと通話の終了を知らせる音が聞こえてきた。
「まったく、肝心なところで……彼のことだ、どうせ充電でも切れたんだろう」
三途川はつまらなさそうにパチンと携帯を閉じる。
もちろん、その予想は当たっているのだが……。
「気付け…逸人くん。君には梓くんが必要だ。彼女の………」
"優しさ"が…
ーーーーー
次の日の放課後、保健室ではハデスの買った携帯をいつものメンバーが取り囲んでいた。
「えーっ、先生遂にケータイ買ったの!?」
「見せて見せて」
「ふーん。結構フツーのやつだ…な…」
藤が言葉を詰まらせたのは待ち受けが美作のどアップだったからだ。
「ハデス先生……この待ち受け……」
「ああ…それ本好くんが設定してくれたんだよ」
「やっぱり……まあ…ハデス先生がいいならいいんですけどね……」
ハデスの嬉しそうな顔を見て、余計な事を言うのは止めておこう…とその場のメンバーはこっそり頷きあった。
その日の夜、ハデスは梓から送られてきた操との2ショット写真を見てお茶を吹き出すのだった。
To be continued...