第29診:閉ざした心開くのは…
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「さあ着いた。ここだ……」
「ここって…」
思ったよりも安全運転で到着したのはサロン・ユグドラシルだった。
三途川に続いて中に入ると、鈍と経一が2人を出迎える。
「よっ! 来たな」
「いらっしゃい…待ってたわ~…」
「あの…私に会わせたい人って…?」
「ほら…コイツだよ!」
経一は自分の後ろから小さな影を引っ張り出した。
「あ………操ちゃん!!!」
それは先日梓達を誘拐した占い師、卑川鉄夫の子供、操だった。
経一に隠れるようにしてじっと自分を見つめてくる操に梓は頬を緩める。
「よかった…あれからどうなったか、ずっと気になってたんです」
「普通の所に預けるわけにはいかんからな。
肉体的にも精神的にも相当弱っているからな、自然の多い知り合いの所で養生させる予定なんだが…
まだ向こうの準備ができてなくてね」
つまり、相手の家の準備ができるまでの間ユグドラシルで一時的に預かっているのだ。
「ここに操ちゃんがいる理由はわかりましたけど…どうして私に会わせたかったんですか?」
「それはな…これだよ」
三途川は何枚かの画用紙を梓に手渡した。
「これは…?」
「操が描いた絵だ。いいからちょっと見てみろ」
経一の言葉に頷き画用紙をめくると、父親と思われる人物がいくつも描かれている。
そして最後の一枚を見て梓の手が止まった。
「これ………」
「それが今日、君をここに連れてきた理由だ」
最後の一枚には父親ではなく、長い髪の女性の絵が描かれていた。
「逸人くんと鈍くんの話から考えるに…これは君じゃないのかと思ってね……」
確かに、絵の中の女性の髪は白く塗られていて足先に届くまで長く描かれている。
梓は絵を見ながらふむ…と考えた。
どうやら三途川は新たに現れた力の内容をハデスから聞いたらしい。
「じゃあいいか……浄化 」
その言葉を合図に梓の容姿が変化する。
髪は床に付くほどに長く、銀色に。体格は少し大人びたようだ。
「ほう……その姿が…」
「はい。怪我を治さなくても姿は変えられるみたいです」
獄狼 にそのことを教えてもらい、家で何度か練習してみたのだ。
.
「ここって…」
思ったよりも安全運転で到着したのはサロン・ユグドラシルだった。
三途川に続いて中に入ると、鈍と経一が2人を出迎える。
「よっ! 来たな」
「いらっしゃい…待ってたわ~…」
「あの…私に会わせたい人って…?」
「ほら…コイツだよ!」
経一は自分の後ろから小さな影を引っ張り出した。
「あ………操ちゃん!!!」
それは先日梓達を誘拐した占い師、卑川鉄夫の子供、操だった。
経一に隠れるようにしてじっと自分を見つめてくる操に梓は頬を緩める。
「よかった…あれからどうなったか、ずっと気になってたんです」
「普通の所に預けるわけにはいかんからな。
肉体的にも精神的にも相当弱っているからな、自然の多い知り合いの所で養生させる予定なんだが…
まだ向こうの準備ができてなくてね」
つまり、相手の家の準備ができるまでの間ユグドラシルで一時的に預かっているのだ。
「ここに操ちゃんがいる理由はわかりましたけど…どうして私に会わせたかったんですか?」
「それはな…これだよ」
三途川は何枚かの画用紙を梓に手渡した。
「これは…?」
「操が描いた絵だ。いいからちょっと見てみろ」
経一の言葉に頷き画用紙をめくると、父親と思われる人物がいくつも描かれている。
そして最後の一枚を見て梓の手が止まった。
「これ………」
「それが今日、君をここに連れてきた理由だ」
最後の一枚には父親ではなく、長い髪の女性の絵が描かれていた。
「逸人くんと鈍くんの話から考えるに…これは君じゃないのかと思ってね……」
確かに、絵の中の女性の髪は白く塗られていて足先に届くまで長く描かれている。
梓は絵を見ながらふむ…と考えた。
どうやら三途川は新たに現れた力の内容をハデスから聞いたらしい。
「じゃあいいか……
その言葉を合図に梓の容姿が変化する。
髪は床に付くほどに長く、銀色に。体格は少し大人びたようだ。
「ほう……その姿が…」
「はい。怪我を治さなくても姿は変えられるみたいです」
.