第28診:鈍、保健室に来る
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放課後、保健室にやって来た梓にハデスは心配そうな顔を向けた。
「梓さん、身体の方は…?」
「もう大丈夫です!」
梓はそう言った後、ふっと顔を曇らせた。
「あの……ハデス先生から頂いたネックレスなんですけど……」
「ああ! そうだった…はい、これ……」
「えっ!!? こ、これ………」
梓の言葉を遮りハデスが差し出したのは、今まさに話そうとしていたネックレスだった。
「あのお店にみんなの荷物と一緒に落ちてたんだ。
返すのが遅くなってごめんね…………って、どうしたの!!?」
ネックレスを握りしめ梓は涙を零していた。
予想していなかった光景にハデスはオロオロとするしかない。
「だって……無くしたと、思っ……って…」
ハデスは、しゃくりあげながら話す梓を抱きしめ落ち着かせるように背中を撫でる。
「それを見つけた時……心臓が止まるかと思ったよ。獄狼 がついてるはずなのにどうして…って。
それに…治癒能力のことも聞いた。自分の身体のことを考えて、もうあの力は使わない方がいい…」
肩を震わせ黙って話を聞いていた梓はおもむろに顔を上げた。
「それは約束できません…」
「えっ…?」
「ハデス先生が怪我をするなら…私は必ず治します。
だから…ハデス先生は怪我をしないように気をつけてください」
それはつまり梓の身体を案ずるなら、まずは自分を大切にしろ。と言うことだ。
目を合わせた2人は思わず吹き出した。
「……敵わないな…梓さんには」
結局、梓の目の届く範囲では無茶はしないと約束させられてしまったハデスだった。
To be continued...
「梓さん、身体の方は…?」
「もう大丈夫です!」
梓はそう言った後、ふっと顔を曇らせた。
「あの……ハデス先生から頂いたネックレスなんですけど……」
「ああ! そうだった…はい、これ……」
「えっ!!? こ、これ………」
梓の言葉を遮りハデスが差し出したのは、今まさに話そうとしていたネックレスだった。
「あのお店にみんなの荷物と一緒に落ちてたんだ。
返すのが遅くなってごめんね…………って、どうしたの!!?」
ネックレスを握りしめ梓は涙を零していた。
予想していなかった光景にハデスはオロオロとするしかない。
「だって……無くしたと、思っ……って…」
ハデスは、しゃくりあげながら話す梓を抱きしめ落ち着かせるように背中を撫でる。
「それを見つけた時……心臓が止まるかと思ったよ。
それに…治癒能力のことも聞いた。自分の身体のことを考えて、もうあの力は使わない方がいい…」
肩を震わせ黙って話を聞いていた梓はおもむろに顔を上げた。
「それは約束できません…」
「えっ…?」
「ハデス先生が怪我をするなら…私は必ず治します。
だから…ハデス先生は怪我をしないように気をつけてください」
それはつまり梓の身体を案ずるなら、まずは自分を大切にしろ。と言うことだ。
目を合わせた2人は思わず吹き出した。
「……敵わないな…梓さんには」
結局、梓の目の届く範囲では無茶はしないと約束させられてしまったハデスだった。
To be continued...