第28診:鈍、保健室に来る
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【懐かしい夢だな…】
獄狼 はベッドから身体を起こし呟いた。
少し開いたカーテンから入り込む光に目を細め外を見ると、夢と同じ満月が空に浮かんでいる。
「……んぅ…」
漏れた声の方を向くと梓がトロンとした顔でこちらを見ている。
「ど…したの? ケル…」
【いや…なんでもない】
起き上がろうとする梓の身体を押し戻し、布団をかけ直した。
【起きるにはまだ早い。寝てろ…】
「うん…」
頭を撫でる肉球の感触が心地好いのか梓はまた眠りに落ちる。
【知らなくていいんだ…まだ………叶うなら…ずっと……】
獄狼 はそう呟くと梓に寄り添った。
ーーーーー
【だから今日は休めっつってんだろ!!!】
「…やだ…大丈夫だもん」
【どの口が言うか!!】
大丈夫…そう言いつつも梓は眠そうに目を擦り、床に座ったまま制服に着替えていた。
昨日の影響がまだ残っているのだろう。だからこそ獄狼 は休めと言っているのだが、梓は頑として聞き入れなかった。
【ったく…………どうした?】
着替えていたはずの梓は動きを止め、鏡を食い入るように見つめている。
不審に思い声をかけると梓がポツリと呟いた。
「……ない…」
【は……?】
「ネックレスが…ない!!」
【ネックレス………?】
少し考えた後、獄狼 は「ああ…」と頷いた。
【保健医から貰ったヤツか…】
「昨日…学校にいた時はあったのに…」
【落としたんじゃないのか?】
袋に詰められ、更にあれだけ暴れれば無理もないだろう。そう思って梓を見ると、今にも泣きそうな顔で床を見つめていた。
【………あ゙~、ったく! とっとと着替えろ!!】
獄狼 は梓に制服を投げ付けた。
突然の事に梓は目をパチパチと瞬かせている。
「獄狼 …?」
【さっさと着替えろ、身体が大丈夫そうなら放課後探しに行くぞ】
驚いた様子の梓の顔にみるみる笑顔が広がる。
.
少し開いたカーテンから入り込む光に目を細め外を見ると、夢と同じ満月が空に浮かんでいる。
「……んぅ…」
漏れた声の方を向くと梓がトロンとした顔でこちらを見ている。
「ど…したの? ケル…」
【いや…なんでもない】
起き上がろうとする梓の身体を押し戻し、布団をかけ直した。
【起きるにはまだ早い。寝てろ…】
「うん…」
頭を撫でる肉球の感触が心地好いのか梓はまた眠りに落ちる。
【知らなくていいんだ…まだ………叶うなら…ずっと……】
ーーーーー
【だから今日は休めっつってんだろ!!!】
「…やだ…大丈夫だもん」
【どの口が言うか!!】
大丈夫…そう言いつつも梓は眠そうに目を擦り、床に座ったまま制服に着替えていた。
昨日の影響がまだ残っているのだろう。だからこそ
【ったく…………どうした?】
着替えていたはずの梓は動きを止め、鏡を食い入るように見つめている。
不審に思い声をかけると梓がポツリと呟いた。
「……ない…」
【は……?】
「ネックレスが…ない!!」
【ネックレス………?】
少し考えた後、
【保健医から貰ったヤツか…】
「昨日…学校にいた時はあったのに…」
【落としたんじゃないのか?】
袋に詰められ、更にあれだけ暴れれば無理もないだろう。そう思って梓を見ると、今にも泣きそうな顔で床を見つめていた。
【………あ゙~、ったく! とっとと着替えろ!!】
突然の事に梓は目をパチパチと瞬かせている。
「
【さっさと着替えろ、身体が大丈夫そうなら放課後探しに行くぞ】
驚いた様子の梓の顔にみるみる笑顔が広がる。
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