第27診:秘められた力
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自ずとハデスの視線は梓へと向けられる。
「…梓さん、その姿は……」
梓は優しく微笑むとハデスに手を伸ばす。
いつもより近い視線にハデスの胸がドクリと高鳴る。
何より動き、仕種、全てが美しく思える。
「ハデス先生…ここ……」
「っ…!?」
梓が触れた肩がわずかに痛む。そこには先程操に噛み付かれた時にできた小さな傷があった。
梓の触れた傷口が温かく熱を持ち、痛みが和らいでいく。
すると次の瞬間、梓の頬にハデスのようなヒビが入った。
「なっ…!!?」
驚いたハデスが腕を掴むと、白い光は消えいつもの姿の梓が倒れ込んできた。
「梓さん!」
「ハ…デス先、生…あの子……」
「あ、ああ…そうだね。鈍…警察もだが…急いで救急車を呼んでくれないか。
父親はともかく、あの子供の方は衰弱が激しい…一刻を争うかもしれない」
「! …それは構わないけど。でも…いいの?病魔だけで……あいつの"中"、まだ…残ってるんじゃないの…?」
ハデスが占い師から奪ったのは劣等感 のみ。
占い師の自分の爪痕を残す、という幻想は残したままだった。
「…いいさ。もう終わった」
その場を後にした時、ハデス達は気付かなかった。
操の服はボロボロで汚れもそのままだが、呼吸は規則正しくその身体に傷が一つもない事に…………
.
「…梓さん、その姿は……」
梓は優しく微笑むとハデスに手を伸ばす。
いつもより近い視線にハデスの胸がドクリと高鳴る。
何より動き、仕種、全てが美しく思える。
「ハデス先生…ここ……」
「っ…!?」
梓が触れた肩がわずかに痛む。そこには先程操に噛み付かれた時にできた小さな傷があった。
梓の触れた傷口が温かく熱を持ち、痛みが和らいでいく。
すると次の瞬間、梓の頬にハデスのようなヒビが入った。
「なっ…!!?」
驚いたハデスが腕を掴むと、白い光は消えいつもの姿の梓が倒れ込んできた。
「梓さん!」
「ハ…デス先、生…あの子……」
「あ、ああ…そうだね。鈍…警察もだが…急いで救急車を呼んでくれないか。
父親はともかく、あの子供の方は衰弱が激しい…一刻を争うかもしれない」
「! …それは構わないけど。でも…いいの?病魔だけで……あいつの"中"、まだ…残ってるんじゃないの…?」
ハデスが占い師から奪ったのは
占い師の自分の爪痕を残す、という幻想は残したままだった。
「…いいさ。もう終わった」
その場を後にした時、ハデス達は気付かなかった。
操の服はボロボロで汚れもそのままだが、呼吸は規則正しくその身体に傷が一つもない事に…………
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