第27診:秘められた力
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ドサリと膝を付いた梓を操が蹴り飛し、その身体は散らばったガラスの破片の上に転がった。
「梓さんっ!!」
「くっ……ははは、貰ったぞ。操、さっそくその才能を使ってあの男を捕らえろ!」
占い師の言葉にも操は動かずじっとしている。
「どうした操、さっさとやらないか!」
だが、操の口から思いもよらない言葉が飛び出した。
「おとうさん、ダメです。操は…そんなことできません!」
「なっ…に!?」
ハデスの腕の中、ぐったりと横たわっていた梓の口がニヤリと弧を描いた。
「ふ……ふふ」
よろけながら立ち上がる梓の瞳は深紅に染まっている。
「占い師さん……あなた自分の言ったこと忘れたの?」
「なん…だと…?」
「あなたはこう言ったわよね?私の長所は………"優しさ"だって」
いつもと違う梓の雰囲気にハデスは息を飲む。
そんな事は気にもせず、梓は笑みを浮かべたまま地面を蹴る。
目の前にやってきた梓に占い師は後ずさった。
「貴様…何をした」
「べっつにぃ~、ただあの瞬間獄狼 の気配を遮断しただけ~」
占い師が獄狼 を奪う直前に身体の中で守護 を張ったため、操には梓の長所、"優しさ"が入ってしまったのだ。
優しさの抜けた梓は冷酷に微笑みながら占い師の顎めがけて拳を振り上げた。
「自分の言ったことも忘れるなんて、さすが劣等感 の罹人だね」
「どういう意味だっ」
まるで戦う事が心底楽しいと言うかのように占い師に連続で攻撃を続ける。
占い師の反撃を避け、隣に飛びのいて来た梓の腕をハデスが掴んだ。
「梓さん、落ち着い…」
「邪魔しないでもらえます?」
梓はハデスの手を振り払う。
梓が冷笑を浮かべて再度走り出した時、パキリと聞き慣れた音がハデスの耳に入った。
「どーせ無能な人生送ってきたんでしょ? これで……終わりにしてあげる!!」
鋭い爪状の気を覆った梓の手が占い師を捉えた。
「くっ…そ、操おぉぉ!!」
「あっは、無駄無……だ…」
先程とは逆に何かを叩き込まれるような感覚に梓はその場に倒れ込んだ。
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「梓さんっ!!」
「くっ……ははは、貰ったぞ。操、さっそくその才能を使ってあの男を捕らえろ!」
占い師の言葉にも操は動かずじっとしている。
「どうした操、さっさとやらないか!」
だが、操の口から思いもよらない言葉が飛び出した。
「おとうさん、ダメです。操は…そんなことできません!」
「なっ…に!?」
ハデスの腕の中、ぐったりと横たわっていた梓の口がニヤリと弧を描いた。
「ふ……ふふ」
よろけながら立ち上がる梓の瞳は深紅に染まっている。
「占い師さん……あなた自分の言ったこと忘れたの?」
「なん…だと…?」
「あなたはこう言ったわよね?私の長所は………"優しさ"だって」
いつもと違う梓の雰囲気にハデスは息を飲む。
そんな事は気にもせず、梓は笑みを浮かべたまま地面を蹴る。
目の前にやってきた梓に占い師は後ずさった。
「貴様…何をした」
「べっつにぃ~、ただあの瞬間
占い師が
優しさの抜けた梓は冷酷に微笑みながら占い師の顎めがけて拳を振り上げた。
「自分の言ったことも忘れるなんて、さすが
「どういう意味だっ」
まるで戦う事が心底楽しいと言うかのように占い師に連続で攻撃を続ける。
占い師の反撃を避け、隣に飛びのいて来た梓の腕をハデスが掴んだ。
「梓さん、落ち着い…」
「邪魔しないでもらえます?」
梓はハデスの手を振り払う。
梓が冷笑を浮かべて再度走り出した時、パキリと聞き慣れた音がハデスの耳に入った。
「どーせ無能な人生送ってきたんでしょ? これで……終わりにしてあげる!!」
鋭い爪状の気を覆った梓の手が占い師を捉えた。
「くっ…そ、操おぉぉ!!」
「あっは、無駄無……だ…」
先程とは逆に何かを叩き込まれるような感覚に梓はその場に倒れ込んだ。
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