第27診:秘められた力
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突然現れた銀狼に鈍は目を見開く。
「こ…これは……?」
「私の病魔、獄狼 です。蛇頭さん、伊賦夜さんは子供と戦える人ですか?」
「それは……」
【問題はそれだけじゃない…】
口を挟んだ獄狼 に警戒しながらも鈍は視線を向けた。
「問題って…?」
【今回の奴が罹っているのはおそらく劣等感 だ。
あれは人の才能を見極め、欲することで"才能"を奪うことができる。ただ…奪った者の怨念をその身に受けることになるがな……】
「もしかして…それで仮面を…? ………獄狼 !!」
獄狼 は扉に向かって走り出す梓の中へと姿を消した。
「本当に罹人なのね。でもわたしに教えて良かったのかしら~?」
「今はそれどころじゃないんだろう」
隣の部屋には誰もおらず、梓は階段を駆け降りる。
すると何やらガラスの割れる音が聞こえ、音の方へ向かうとそこには操に首を絞められているハデスの姿があった。
「操! まだ殺してしまうなよ。気絶させるだけでいい」
「ハデス先生を放しなさい!」
梓に蹴り飛ばされた操は空中で身体を捻り着地した。
「梓……さん!?」
アシタバと同じく頬を腫らせ、血の痕のついている梓の姿にハデスのヒビが消えていく。
「私があの子をなんとかしますから、ハデス先生は占い師を……きゃぁっ!」
「よそ見してて良いのかしら?」
戻ってきた操の顔はどこか真哉に似ている。
繰り出される攻撃を受け流すが、経一の力強さも合わさって負傷している梓の力だけではすぐに限界が近付いてくる。
さらに操はハデスを遮るように巧に動いている為、占い師に近付けない。
「…っ、守護 !!」
梓の周りを覆ったバリアが操の拳で壊された。
それは、本来の力を使えば操の拳が潰れてしまう。そう思った梓が力を調節した為だった。
そんな様子を見ていた占い師が「ほう…」と声を漏らす。
「私に見抜けない長所があったなんてね……」
占い師は面白そうに喉を鳴らし手をかざした。
ドクッ
梓の身体を何かが引きずり出される感覚が襲う
.
「こ…これは……?」
「私の病魔、
「それは……」
【問題はそれだけじゃない…】
口を挟んだ
「問題って…?」
【今回の奴が罹っているのはおそらく
あれは人の才能を見極め、欲することで"才能"を奪うことができる。ただ…奪った者の怨念をその身に受けることになるがな……】
「もしかして…それで仮面を…? ………
「本当に罹人なのね。でもわたしに教えて良かったのかしら~?」
「今はそれどころじゃないんだろう」
隣の部屋には誰もおらず、梓は階段を駆け降りる。
すると何やらガラスの割れる音が聞こえ、音の方へ向かうとそこには操に首を絞められているハデスの姿があった。
「操! まだ殺してしまうなよ。気絶させるだけでいい」
「ハデス先生を放しなさい!」
梓に蹴り飛ばされた操は空中で身体を捻り着地した。
「梓……さん!?」
アシタバと同じく頬を腫らせ、血の痕のついている梓の姿にハデスのヒビが消えていく。
「私があの子をなんとかしますから、ハデス先生は占い師を……きゃぁっ!」
「よそ見してて良いのかしら?」
戻ってきた操の顔はどこか真哉に似ている。
繰り出される攻撃を受け流すが、経一の力強さも合わさって負傷している梓の力だけではすぐに限界が近付いてくる。
さらに操はハデスを遮るように巧に動いている為、占い師に近付けない。
「…っ、
梓の周りを覆ったバリアが操の拳で壊された。
それは、本来の力を使えば操の拳が潰れてしまう。そう思った梓が力を調節した為だった。
そんな様子を見ていた占い師が「ほう…」と声を漏らす。
「私に見抜けない長所があったなんてね……」
占い師は面白そうに喉を鳴らし手をかざした。
ドクッ
梓の身体を何かが引きずり出される感覚が襲う
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