第26診:ウワサの仮面占い師
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声の感じから話しているのはあの占い師、そして操と言うのが先程梓達を気絶させた少年という事が予想できた。
「…まあ、捕らえたからには利用させてもらおうか。見知らぬ他人というのは勝手がいい。
棄てるも殺すも惜しくない…ん…? この学生は見覚えがないな……」
そう言い残し、占い師は操を置いたまま誰かを連れて部屋を出ていった。
連れていかれたのはおそらく店に行ったことのない藤だと想像がつく。
占い師がいなくなった事で再度薄目を開けると、困惑した顔のアシタバと目が合った。
都合よく2人が操に向けているのは背中。梓の背には美作、さらにその上には窓がある。
梓は操に気付かれぬよう小さく口を動かした。
"ケ・イ・タ・イ"
"シ・ャ・シ・ン"
"メ・ェ・ル"
最初は訳が判らず困惑した顔のアシタバだったが、何度か繰り返した処で僅かに頷いた。
数秒後、室内に何かが振動する音が鳴り響いた。それは梓が鳴らした美作の携帯。
音に気付いた操が美作のズボンから携帯を取り出し踏み潰す。そしてその音に紛れアシタバが窓の外を写真に収めた。
ホッとしたのもつかの間、部屋の扉が開かれた。
「操! 今しがた携帯電話が鳴らなかったか? この部屋からだろう」
戻ってきた占い師は操に他の携帯がないかを確認するよう言い付けた。
そのすぐ側、アシタバの腕の下では彼の携帯が送信中の文字が点滅していた。
操は真哉、本好、美作と順番に調べそれが終わると占い師がどこか別の部屋へ連れていく。
ついにアシタバに手を伸ばし、梓の顔に緊張が走る。
「っ…うわっ」
「アシタバくん!!!」
胸ぐらを捕まれ思わず反応してしまったアシタバの声に占い師が戻ってきた。
「どうした操? ……ああ、起きていましたか」
占い師は「やれ」と短く告げると操は拳を振り上げる。
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「…まあ、捕らえたからには利用させてもらおうか。見知らぬ他人というのは勝手がいい。
棄てるも殺すも惜しくない…ん…? この学生は見覚えがないな……」
そう言い残し、占い師は操を置いたまま誰かを連れて部屋を出ていった。
連れていかれたのはおそらく店に行ったことのない藤だと想像がつく。
占い師がいなくなった事で再度薄目を開けると、困惑した顔のアシタバと目が合った。
都合よく2人が操に向けているのは背中。梓の背には美作、さらにその上には窓がある。
梓は操に気付かれぬよう小さく口を動かした。
"ケ・イ・タ・イ"
"シ・ャ・シ・ン"
"メ・ェ・ル"
最初は訳が判らず困惑した顔のアシタバだったが、何度か繰り返した処で僅かに頷いた。
数秒後、室内に何かが振動する音が鳴り響いた。それは梓が鳴らした美作の携帯。
音に気付いた操が美作のズボンから携帯を取り出し踏み潰す。そしてその音に紛れアシタバが窓の外を写真に収めた。
ホッとしたのもつかの間、部屋の扉が開かれた。
「操! 今しがた携帯電話が鳴らなかったか? この部屋からだろう」
戻ってきた占い師は操に他の携帯がないかを確認するよう言い付けた。
そのすぐ側、アシタバの腕の下では彼の携帯が送信中の文字が点滅していた。
操は真哉、本好、美作と順番に調べそれが終わると占い師がどこか別の部屋へ連れていく。
ついにアシタバに手を伸ばし、梓の顔に緊張が走る。
「っ…うわっ」
「アシタバくん!!!」
胸ぐらを捕まれ思わず反応してしまったアシタバの声に占い師が戻ってきた。
「どうした操? ……ああ、起きていましたか」
占い師は「やれ」と短く告げると操は拳を振り上げる。
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