第26診:ウワサの仮面占い師
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室内には僅かに病魔の気配がするが、獄狼 の力がなくてはハッキリとは判らない。
さらには室内に充満する独特な雰囲気がさらにそれを判らなくさせていた。
「ああ…生年月日を書きたくないのなら構いませんよ。牙狼…梓さんですか」
そう言いながら占い師は大きな水晶に手を翳す。
「あなたの長所は……"優しさ"ですね。
激しい怒りに囚われず、全てを許し、受け入れる心。
素晴らしいですね………ん? 何故でしょう、それ以外にも何かあるような……」
「あっ、ありがとうございましたっ!!」
占い師の言葉が終わる前に梓は慌ててその場を離れた。
外で待っていた美作達に結果を聞かれ、前半部分だけを話してその日は解散となった。
ーーーーー
「昨日はどうだった?」
朝、保健室に行くとハデスに真っ先に尋ねられ梓は眉間にシワを寄せて答えた。
「占いに関しては今のところ害はないと思います。ただ……」
「ただ?」
「占い師は少し気になるところがあります。病魔の存在に気付いているような……」
梓の言葉にハデスの顔も深刻なものになる。だが、被害らしい被害が出ていないのも事実。
そして、2人の心配をよそに"駅前の占い師"の噂はまたたく間に学校中に広がり、一週間も経たないうちに一躍大ブームとなってしまった。
「やっぱりちょっと気になるなぁ……」
先日の梓の言葉もあり、心配そうに言うハデスの後ろで藤は興味なさ気にあくびをしている。
「くだらねー、一過性のブームだよ。すぐ飽きるって」
「みんなが麓介みたいだったら心配いらないんだけどね……」
「……今日、午後にでも行ってみるよ。丁度ほとんどの部活が休みだからね」
「気をつけて……くださいね…」
「もちろん」
.
さらには室内に充満する独特な雰囲気がさらにそれを判らなくさせていた。
「ああ…生年月日を書きたくないのなら構いませんよ。牙狼…梓さんですか」
そう言いながら占い師は大きな水晶に手を翳す。
「あなたの長所は……"優しさ"ですね。
激しい怒りに囚われず、全てを許し、受け入れる心。
素晴らしいですね………ん? 何故でしょう、それ以外にも何かあるような……」
「あっ、ありがとうございましたっ!!」
占い師の言葉が終わる前に梓は慌ててその場を離れた。
外で待っていた美作達に結果を聞かれ、前半部分だけを話してその日は解散となった。
ーーーーー
「昨日はどうだった?」
朝、保健室に行くとハデスに真っ先に尋ねられ梓は眉間にシワを寄せて答えた。
「占いに関しては今のところ害はないと思います。ただ……」
「ただ?」
「占い師は少し気になるところがあります。病魔の存在に気付いているような……」
梓の言葉にハデスの顔も深刻なものになる。だが、被害らしい被害が出ていないのも事実。
そして、2人の心配をよそに"駅前の占い師"の噂はまたたく間に学校中に広がり、一週間も経たないうちに一躍大ブームとなってしまった。
「やっぱりちょっと気になるなぁ……」
先日の梓の言葉もあり、心配そうに言うハデスの後ろで藤は興味なさ気にあくびをしている。
「くだらねー、一過性のブームだよ。すぐ飽きるって」
「みんなが麓介みたいだったら心配いらないんだけどね……」
「……今日、午後にでも行ってみるよ。丁度ほとんどの部活が休みだからね」
「気をつけて……くださいね…」
「もちろん」
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