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第24診:炎の球技大会

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常伏中春の行事、球技大会
数種の球技を組同士で競い合う、学年全体で行う合同体育である。

見学する者も審判や雑務など何かと面倒くさいことを任されるので、この行事から逃れるには学校を休むほかない。

ドッジボールに参加しているが校庭を見渡していると、アシタバがこちらにやって来た。


「おーい、アシタバくん!」

「あ! 牙狼さん、美作くんも!」

「アシタバくんって…確かミクちゃんと一緒で体育館で卓球じゃなかったっけ?」

「何サボってんだよ」

「ち…違うよ!」


美作の言葉にアシタバは顔をブンブンと横に振る。


「卓球台って数が限られてるからあんまり僕の番回ってこなくて…ヒマだからこっち見にこようかなって……」

「アシタバ~~俺のドッジと競技交換しようぜ。こんなことなら団体競技なんて選ぶんじゃなかった…」


後ろからフラフラと顔色の悪い藤が近付いてきた。


「中途半端にカゼひいたせいで体ダルい…」

「アシタバ、聞く耳持つなよ」

「自業自得なの。休もうとして外で水浴びしたんだって…」

「ふ…藤くん…」


皆で呆れていると、カラカラとタイヤを引く音と、メガホンを通したハデスの声が聞こえてくる。


《保健室~~…保健室……》

「またあのリヤカーか…コリねーな、先生も…」

「いや…ハデス先生最近コソコソ何か作ってたんだよね……」

《疲れた身体に~~……保健室はいかがですか…
小さな怪我から大きな怪我まで……お気軽に保健室をご利用ください……》


ハデスはいつものリヤカーを進化させた屋台を持って現れた。


「グレードアップしている!!」

「あいつマジでロクな給料の使い方しねーな……」


そんな事を言いながら屋台に近付く。


「よー先生。相変わらずだなー」

「やあ、みんな…ご苦労さま…そんなに相変わらずでもないよ…僕も色々勉強したからね。やっぱり若い子はお茶よりジュースだなと思って……」

「ほお」


フフ…と笑いながらハデスは自信有り気に黒い液体の入ったコップを取り出した。


「黒酢はじめました」

「「ジュースじゃねえ!!!」」

「冷し中華じゃないんですから……」

「そう…? スポーツにもいいんだよ、お酢は…疲れもとれるし…ダメかな…」

「お茶よりハードル高いことは間違いないな」


黒酢について話していると、ある生徒がやってきた。


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