第23診:spring has come
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校舎からは時折女子生徒の悲鳴と安田の声が聞こえてくる。耳を塞ぎつつ歩いていると、視線の先によく知る人物が立っていた。
「本好くん」
梓が駆け寄ると、本好は後ろ手を組みながら振り向いた。
「牙狼さん、何かあったの?」
「何かって……」
本好もこの騒ぎを目の当たりにしているはずだが、相変わらず美作以外には興味を示さない姿に梓は思わず苦笑いを浮かべながら事情を説明した。
「ふーん…その春酔 て言うのがいるから何だか騒がしかったんだ…」
「まあ、本好くんなら大丈夫だと思うから私行くね。もし服を脱いでる人がいたら冷たい視線でも浴びせといて」
そう言って本好の横を通り抜けようとした梓に影が落ちた。上を見上げようとする前に腕を引かれ梓の身体は本好の背中に回される。
それと同時に聞こたのは安田の声。
「…って本好じゃねーかああアアアアアアアアアア!!!」
本好の背中から顔を出せば、校舎からは安田の脱ぎ捨てた服を持ったハデスがやって来た。
「も…本好くん? 梓さんも……」
「先生」
安田はつっこんだ植木の中で身体をピクピクと震わせている。
「助かったよ…安田くん逃げ足が速くて困ってたんだ」
「安田? ああ…今何か視界の端に不快なものが映りましたけど、あれ安田だったんですね…どうりで…」
「ありがとう本好くん。庇ってくれて」
「ああ…何だか校舎の方から嫌な感じがしたから…」
本好の言う"嫌な感じ"とは病魔の気配ではなく、安田本人の気配であり、興奮状態の病魔にとって、本好の無反応は大層こたえた。
そのまま安田を連れ校舎に戻ると、丁度アシタバ達と遭遇した。
「校内ザッと見回ったけどおとなしいもんだったぜ」
「本当だ…病魔の気配も消えてる…せっかく安田くんをつかまえてきたのに…」
「ハデス先生今回あんまり出番なかったですね。ブリッジは凄かったけど……」
「その割にやけに疲れたけどね……ま…まあ平和が一番だよね…」
「ううう~…不甲斐ねえ~~…」
その後、しばらくの間………安田は学校では有名な変態としてその名を轟かせた。
To be continued...
「本好くん」
梓が駆け寄ると、本好は後ろ手を組みながら振り向いた。
「牙狼さん、何かあったの?」
「何かって……」
本好もこの騒ぎを目の当たりにしているはずだが、相変わらず美作以外には興味を示さない姿に梓は思わず苦笑いを浮かべながら事情を説明した。
「ふーん…その
「まあ、本好くんなら大丈夫だと思うから私行くね。もし服を脱いでる人がいたら冷たい視線でも浴びせといて」
そう言って本好の横を通り抜けようとした梓に影が落ちた。上を見上げようとする前に腕を引かれ梓の身体は本好の背中に回される。
それと同時に聞こたのは安田の声。
「…って本好じゃねーかああアアアアアアアアアア!!!」
本好の背中から顔を出せば、校舎からは安田の脱ぎ捨てた服を持ったハデスがやって来た。
「も…本好くん? 梓さんも……」
「先生」
安田はつっこんだ植木の中で身体をピクピクと震わせている。
「助かったよ…安田くん逃げ足が速くて困ってたんだ」
「安田? ああ…今何か視界の端に不快なものが映りましたけど、あれ安田だったんですね…どうりで…」
「ありがとう本好くん。庇ってくれて」
「ああ…何だか校舎の方から嫌な感じがしたから…」
本好の言う"嫌な感じ"とは病魔の気配ではなく、安田本人の気配であり、興奮状態の病魔にとって、本好の無反応は大層こたえた。
そのまま安田を連れ校舎に戻ると、丁度アシタバ達と遭遇した。
「校内ザッと見回ったけどおとなしいもんだったぜ」
「本当だ…病魔の気配も消えてる…せっかく安田くんをつかまえてきたのに…」
「ハデス先生今回あんまり出番なかったですね。ブリッジは凄かったけど……」
「その割にやけに疲れたけどね……ま…まあ平和が一番だよね…」
「ううう~…不甲斐ねえ~~…」
その後、しばらくの間………安田は学校では有名な変態としてその名を轟かせた。
To be continued...