第23診:spring has come
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驚いたハデスは先程言われた事も忘れ、慌ててベッドの方へと近付く。
「梓さんっ、どうしたの!!?」
「あっ!? ちょっ……」
カーテンを開けると梓は上半身下着姿、真っ赤な顔で口をパクパクさせている。
ハデスは梓に近付くと真顔で肩を掴んだ。
「やっぱりこれは……大丈夫。すぐ治してあげるからね………あれ? 病魔の気配が…ない……」
恐る恐るハデスが視線を上げると、怒りと恥ずかしさに震える梓と目が合った。
「梓……さん?」
「出てけーーっ!!!」
ーーーーー
「で、梓さんは服を脱がされそうになった時にボタンが取れたので直していたと…」
「はい…そうです」
投げ飛ばされた時にタンコブのできたハデスの手の中では、藤から取り出した頭に花を咲かせた小さな病魔が暴れている。
「なんだこりゃ?」
「これも病魔よ。いつものよりずっと弱いものだけどね」
「そう。"空間影響型"って言ってね……
音楽会場とか、宴会会場とかって…普段の生活と比べると異常なくらい盛り上がるけど、あれは"ここなら羽目を外してもいい"って場の空気に思い込まされるからなんだよ」
春酔 は一定の空間に存在し、人に罹って錯覚を引き起こす本体のいない病魔と言うことだった。
「要するに……」
「放っとくと最後まで脱いじゃう人がいるかも…?」
「やべーじゃん!」
「ああ…とは言っても…空間影響型は罹るのもすぐだけど、覚醒もたやすいんだよ。
まぁ、陽気な季節だからね…浮かれた気持ちになるのもしかたな…」
「先生大変です!! 校内が変態だらけに」
飛び込んできたアシタバの言葉に保健室の空気が暫し固まる。
「なにが仕方ないって?」
「………ちょ…ちょっとまずいかも……」
慌てて外に出たハデス達が見たものは、半裸で騒ぐ男子生徒達だった。
「なんだこの…パーティーに遅れてやってきた時のようなアウェイな感じ…」
「ハタから見る男の脱衣がこんなに寒いものだとは…」
美作と安田が話す中、面倒になってきた藤が呟く。
「みんな幸せそうだな…放っといてやったほうがいいんじゃないか」
「そういうわけにもいかないよ。うーん…そうだな…こうしよう。ちょっと待っててね……」
そう言うとハデスは地面に手をついた。
.
「梓さんっ、どうしたの!!?」
「あっ!? ちょっ……」
カーテンを開けると梓は上半身下着姿、真っ赤な顔で口をパクパクさせている。
ハデスは梓に近付くと真顔で肩を掴んだ。
「やっぱりこれは……大丈夫。すぐ治してあげるからね………あれ? 病魔の気配が…ない……」
恐る恐るハデスが視線を上げると、怒りと恥ずかしさに震える梓と目が合った。
「梓……さん?」
「出てけーーっ!!!」
ーーーーー
「で、梓さんは服を脱がされそうになった時にボタンが取れたので直していたと…」
「はい…そうです」
投げ飛ばされた時にタンコブのできたハデスの手の中では、藤から取り出した頭に花を咲かせた小さな病魔が暴れている。
「なんだこりゃ?」
「これも病魔よ。いつものよりずっと弱いものだけどね」
「そう。"空間影響型"って言ってね……
音楽会場とか、宴会会場とかって…普段の生活と比べると異常なくらい盛り上がるけど、あれは"ここなら羽目を外してもいい"って場の空気に思い込まされるからなんだよ」
「要するに……」
「放っとくと最後まで脱いじゃう人がいるかも…?」
「やべーじゃん!」
「ああ…とは言っても…空間影響型は罹るのもすぐだけど、覚醒もたやすいんだよ。
まぁ、陽気な季節だからね…浮かれた気持ちになるのもしかたな…」
「先生大変です!! 校内が変態だらけに」
飛び込んできたアシタバの言葉に保健室の空気が暫し固まる。
「なにが仕方ないって?」
「………ちょ…ちょっとまずいかも……」
慌てて外に出たハデス達が見たものは、半裸で騒ぐ男子生徒達だった。
「なんだこの…パーティーに遅れてやってきた時のようなアウェイな感じ…」
「ハタから見る男の脱衣がこんなに寒いものだとは…」
美作と安田が話す中、面倒になってきた藤が呟く。
「みんな幸せそうだな…放っといてやったほうがいいんじゃないか」
「そういうわけにもいかないよ。うーん…そうだな…こうしよう。ちょっと待っててね……」
そう言うとハデスは地面に手をついた。
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