第22診:サロン・ユグドラシル
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「オラ、来い!」
「ちょっ!? 何よ…」
藤は梓の腕を掴んだまま引きずるようにして教室を出た。
「朝から先生落ち込みすぎてウゼーんだよ。んで、梓は1回も保健室に来ない。誰がどう考えても原因お前だろ!
だから…さっさと…なんとかしろ!!!」
藤は梓を保健室に放り込むと扉を閉めて帰っていった。
「痛ったぁ…何なのよ…」
「梓さん!! よかった…今日はもう来てくれないかと」
顔を上げると、そこには心配そうにするハデスが立っていた。
「大丈夫?」
「平気です」
すぐさま立ち上がり、スカートの埃を掃うと梓は踵を返して歩きだした。
「失礼します」
「ま…待って!!」
「何かご用ですか?」
「梓さん、ちゃんと話がしたいんだ」
ハデスの言葉に梓は自嘲気味に笑う。
「…ちゃんと? 昨日のことが全てじゃないですか。ハデス先生に私の力は必要ない。
私が罹人だからで見張っておきたいだけ、ですよね?」
「違っ…!?」
梓の視界が涙でみるみる歪みだす。
「私が冷血 がどんな病魔か、どうやって先生が病魔を倒してるのか気付いてないと思ってるんですか?」
「そ…れは……」
「先生は……冷血 に罹ってること、誰にも心配されたくないんですよね? 私も同じです。
ずっと獄狼 と2人でやってきた。だから…だからもう……私のこともほっといてください!!」
梓が保健室を出ようとハデスに背を向けると、その身体は薬品の匂いに包まれた。
後ろから抱きしめられている事実に驚きながらも、その手を解こうともがく。
「確かに、誰にも心配して欲しくないし、させたくないって思っていた。
でも、アシタバくん達はこんなやり方をしている僕のことを受け入れてくれていた」
「だから私にも心配はせずにハデス先生の……やり方を黙って受け入れてろって言うんですか?」
「違う……今回の事で改めて分かったんだ…身勝手な行動で側にいてくれた人が離れていってしまうことがどんなに辛いか……」
梓を抱きしめる腕に力がこもる。
「これからは梓さんにちゃんと相談する……だから………」
―僕から離れていかないで…―
.
「ちょっ!? 何よ…」
藤は梓の腕を掴んだまま引きずるようにして教室を出た。
「朝から先生落ち込みすぎてウゼーんだよ。んで、梓は1回も保健室に来ない。誰がどう考えても原因お前だろ!
だから…さっさと…なんとかしろ!!!」
藤は梓を保健室に放り込むと扉を閉めて帰っていった。
「痛ったぁ…何なのよ…」
「梓さん!! よかった…今日はもう来てくれないかと」
顔を上げると、そこには心配そうにするハデスが立っていた。
「大丈夫?」
「平気です」
すぐさま立ち上がり、スカートの埃を掃うと梓は踵を返して歩きだした。
「失礼します」
「ま…待って!!」
「何かご用ですか?」
「梓さん、ちゃんと話がしたいんだ」
ハデスの言葉に梓は自嘲気味に笑う。
「…ちゃんと? 昨日のことが全てじゃないですか。ハデス先生に私の力は必要ない。
私が罹人だからで見張っておきたいだけ、ですよね?」
「違っ…!?」
梓の視界が涙でみるみる歪みだす。
「私が
「そ…れは……」
「先生は……
ずっと
梓が保健室を出ようとハデスに背を向けると、その身体は薬品の匂いに包まれた。
後ろから抱きしめられている事実に驚きながらも、その手を解こうともがく。
「確かに、誰にも心配して欲しくないし、させたくないって思っていた。
でも、アシタバくん達はこんなやり方をしている僕のことを受け入れてくれていた」
「だから私にも心配はせずにハデス先生の……やり方を黙って受け入れてろって言うんですか?」
「違う……今回の事で改めて分かったんだ…身勝手な行動で側にいてくれた人が離れていってしまうことがどんなに辛いか……」
梓を抱きしめる腕に力がこもる。
「これからは梓さんにちゃんと相談する……だから………」
―僕から離れていかないで…―
.