第22診:サロン・ユグドラシル
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「今、そいついないから今回はわたしがやるけど。これ、女手には結構な負担なのよね~…しばらくハサミが握れなくなっちゃう…」
鈍はハデスをシャンプー台に寝かせると、その上に馬乗りになる。
ハデスは「う…」と苦しそうな声をあげるも、大人しく鈍の足を支えた瞬間、
ガオン
と、轟音が部屋に鳴り響いた。
チカチカする眼を擦りながらも梓は隣に立つ三途川を見た。
「なんなんですか? 今の…光と、大きい音……それにあの銃…!!」
「銃自体は空砲だ。轟音と光を放つように改造したのは経一くんだな。
催眠状態の患者に強いショックを与え、病魔と罹患者のつながりがゆるんだところで特殊なボトルに"捕獲"する」
「特殊な…ボトル?」
「あれは私の拾い物だ。まあ猫がくわえていたのを拝借しただけなんだがな。世の中は不思議なことだらけだなあ」
そんな三途川の言葉に苦笑しつつ鈍に視線を戻すと、銃のボトルには芋虫のような病魔が入れられていた。
「なるほど…"悪食 "ね。なんでもかんでも口に入れたくなる衝動と、なんでもかんでも飲み下す力を呼び起こす病魔。
"なんでも"の対象はあなたの病魔も例外じゃなかったってことか…」
鈍はクスクス笑いながらハサミケースからカードキーを取り出す。
「わたしたちのやり方じゃあ"捕獲"はできても"消滅"はできないのよね~。君達の先生は本当に反則だわ」
鈍がカードキーを床の一部に差し込むと、地下倉庫が姿を現した。
そこには先程と同じようなボトルが数百本は並べられている。
「こうやって…厳重に保管しておくしかないのよ。残念ながらね……」
ハデスは悪食 に罹っていた。何故ハデスは自分に相談してくれなかったのだろう。梓の胸に疑問があふれてくる。
鈍達はまだ話をしていたが、梓の耳には届かなかった。
「はい…これ、わたしの名刺~~~」
梓とアシタバは帰り際、ハデスに見つからないように鈍の名刺を受け取った。
「ここだけの話…」と鈍は小声で話す。
「うちはね~いつか君達の先生の病魔を、なんとかしたくてこんな商売始めたのよ。
わたしも、わたしの相棒も、三途川先生も…あの人のことが心配なの。多分君達も…だからついて来たんでしょ?
まぁ…本人にとっては余計なお世話なんだろうけどね~~~」
―関係ない―
―余計なお世話―
頭の中で繰り返される言葉に梓は唇を噛み締めた。
.
鈍はハデスをシャンプー台に寝かせると、その上に馬乗りになる。
ハデスは「う…」と苦しそうな声をあげるも、大人しく鈍の足を支えた瞬間、
ガオン
と、轟音が部屋に鳴り響いた。
チカチカする眼を擦りながらも梓は隣に立つ三途川を見た。
「なんなんですか? 今の…光と、大きい音……それにあの銃…!!」
「銃自体は空砲だ。轟音と光を放つように改造したのは経一くんだな。
催眠状態の患者に強いショックを与え、病魔と罹患者のつながりがゆるんだところで特殊なボトルに"捕獲"する」
「特殊な…ボトル?」
「あれは私の拾い物だ。まあ猫がくわえていたのを拝借しただけなんだがな。世の中は不思議なことだらけだなあ」
そんな三途川の言葉に苦笑しつつ鈍に視線を戻すと、銃のボトルには芋虫のような病魔が入れられていた。
「なるほど…"
"なんでも"の対象はあなたの病魔も例外じゃなかったってことか…」
鈍はクスクス笑いながらハサミケースからカードキーを取り出す。
「わたしたちのやり方じゃあ"捕獲"はできても"消滅"はできないのよね~。君達の先生は本当に反則だわ」
鈍がカードキーを床の一部に差し込むと、地下倉庫が姿を現した。
そこには先程と同じようなボトルが数百本は並べられている。
「こうやって…厳重に保管しておくしかないのよ。残念ながらね……」
ハデスは
鈍達はまだ話をしていたが、梓の耳には届かなかった。
「はい…これ、わたしの名刺~~~」
梓とアシタバは帰り際、ハデスに見つからないように鈍の名刺を受け取った。
「ここだけの話…」と鈍は小声で話す。
「うちはね~いつか君達の先生の病魔を、なんとかしたくてこんな商売始めたのよ。
わたしも、わたしの相棒も、三途川先生も…あの人のことが心配なの。多分君達も…だからついて来たんでしょ?
まぁ…本人にとっては余計なお世話なんだろうけどね~~~」
―関係ない―
―余計なお世話―
頭の中で繰り返される言葉に梓は唇を噛み締めた。
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