第22診:サロン・ユグドラシル
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―これはどういうことだろう?―
目の前の出来事についてぼんやりと考える。
梓の目には弱々しく才崎に寄り掛かるハデスの姿があった。
事の起こりは今から数十分前。
「アニキ! ちょっといいっスか!? 病魔に罹ったヤツがいるみたいっす!!」
「何だって!? 梓さん、ちょっと行ってくるね」
「はいっ!」
慌ただしく出ていくハデスを見送ったその直後、女子バスケ部の生徒が顔を覗かせた。
「あ…あの、ハデス先生は?」
「今ちょっと用事で出てますけど……」
梓がそう言うと明らかにホッとした顔を見せる。
「あの、怪我人がでたので来て下さい!」
「わかりました」
梓は救急箱を持ち扉に貼り紙を残して体育館へ急いだ。
幸い怪我はスリ傷で応急手当を済ませると、今度はバレー部に呼ばれる。
ここぞとばかりに呼ばれる事に梓は苦笑いした。
「この状況、ハデス先生が見たらショックうけそうだなあ……」
そうして一通りの運動部を回った後、保健室へ戻る途中だった。ハデスと才崎に出会ったのは。
「……ん、………さん。梓さん!!」
ハッと我に返るとハデスが心配そうにこちらを見ている。
「大丈夫?」
「いや、先生の方こそどうしたんですか?」
「な…何でもないよ……」
「そういうセリフは私の眼を見て言って貰えます…?」
「ちょっとあなたたち!!」
梓とハデスにストップをかけたのは他でもない、才崎だ。
「梓さん、ごめんなさいね。私たちちょっと急いでるの」
「そうなんだ。だからもう保健室を閉めておいてもらえるかな?」
「………はい…」
梓は差し出された鍵を受け取りその場を離れた。
「私には話せない事なのね……」
何故か梓の胸がチクチク痛む。保健室に鍵をかけ、帰ろうとすると、植木にアシタバが隠れているのに気付いた。
「何してるのアシタバくん?」
「うわっ!!? …牙狼さん。いや…ハデス先生の様子がおかしかったから……」
アシタバの指差す方を見れば、派手な車にハデスと三途川が乗り込んでいる。
発車するのかと思えば、三途川が車を降りてどこかへ走っていく。
「よし! アシタバくん。乗り込むよ」
「ええっ!!?」
.
目の前の出来事についてぼんやりと考える。
梓の目には弱々しく才崎に寄り掛かるハデスの姿があった。
事の起こりは今から数十分前。
「アニキ! ちょっといいっスか!? 病魔に罹ったヤツがいるみたいっす!!」
「何だって!? 梓さん、ちょっと行ってくるね」
「はいっ!」
慌ただしく出ていくハデスを見送ったその直後、女子バスケ部の生徒が顔を覗かせた。
「あ…あの、ハデス先生は?」
「今ちょっと用事で出てますけど……」
梓がそう言うと明らかにホッとした顔を見せる。
「あの、怪我人がでたので来て下さい!」
「わかりました」
梓は救急箱を持ち扉に貼り紙を残して体育館へ急いだ。
幸い怪我はスリ傷で応急手当を済ませると、今度はバレー部に呼ばれる。
ここぞとばかりに呼ばれる事に梓は苦笑いした。
「この状況、ハデス先生が見たらショックうけそうだなあ……」
そうして一通りの運動部を回った後、保健室へ戻る途中だった。ハデスと才崎に出会ったのは。
「……ん、………さん。梓さん!!」
ハッと我に返るとハデスが心配そうにこちらを見ている。
「大丈夫?」
「いや、先生の方こそどうしたんですか?」
「な…何でもないよ……」
「そういうセリフは私の眼を見て言って貰えます…?」
「ちょっとあなたたち!!」
梓とハデスにストップをかけたのは他でもない、才崎だ。
「梓さん、ごめんなさいね。私たちちょっと急いでるの」
「そうなんだ。だからもう保健室を閉めておいてもらえるかな?」
「………はい…」
梓は差し出された鍵を受け取りその場を離れた。
「私には話せない事なのね……」
何故か梓の胸がチクチク痛む。保健室に鍵をかけ、帰ろうとすると、植木にアシタバが隠れているのに気付いた。
「何してるのアシタバくん?」
「うわっ!!? …牙狼さん。いや…ハデス先生の様子がおかしかったから……」
アシタバの指差す方を見れば、派手な車にハデスと三途川が乗り込んでいる。
発車するのかと思えば、三途川が車を降りてどこかへ走っていく。
「よし! アシタバくん。乗り込むよ」
「ええっ!!?」
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