第2診:鉄腕少女の憂鬱
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「快適だ。静かだし、風通しはいいし、お茶は無限に出てくるし。
何より俺ら以外利用者がいないってのが最高だな」
そう言いながら伊勢海老入りの重箱弁当をモリモリと食べる藤を梓は呆れ顔で見ながら箸をすすめた。
「なにが最高だっ!!! 藤!! オメー頭おかしいんじゃねーのか!!?
こんなとこでメシ食ってうまいわけねーだろ!!」
「弁当なんざどこで食おうが大差ねーよ」
「ああ!? オメーはどうせアレだろ、ハンバーグ食ってる時馬フンの話されても平気なヤツだろ」
騒ぐ美作の隣で梓はアシタバの弁当箱を覗くと、食べかけのハンバーグが見えた。
「昼休みにーー…生徒が遊びに来てくれるなんて…
教師にとってこんなにうれしいことはないね………」
フフフフと笑いながら近づくハデスにアシタバはビクリと肩をゆらす。
ハデスが食後のお茶を持ってきた時、滅多に開かない保健室の扉が開いた。
ガラッ
「失礼しまーす」
入ってきたのは制服のスカートにスパッツを履いたロングヘアーの"女子"だった。
「やあ…いらっしゃい。君は……」
「!」
いきなりズイっと近づくハデスに驚きもせず女子生徒は話し出す。
「ハデス先生ですね! あのウワサの…私2年の鏑木 といいます。
最近転入してきたばかりなんですけど、今日は保健委員の子に頼み事をされて…」
ハデスと普通に会話していることに驚きながらも梓はカゴにトイレットペーパーを入れはじめた。
「あの女…どっかで見たことあるような気がする」
「藤くんが?」
「オマエの記憶に残ってる女なんて珍しいな。ま、まさか付き合ってたとかじゃ」
「てめーの頭ん中それしかねーのかよ。
"鏑木"って名前も………かぶらぎ………"返し刃"の鏑木…?」
ドサドサっと鏑木はトイレットペーパーの入ったカゴを落とし、汗を流しながら目を泳がせる。
「知り合いだったの?」
「全然。向こうが有名人。
隣の根多切区の不良を数ヶ月で壊滅させたって噂のおんなで、自分からケンカを売ることはないが売られたケンカの勝率は100%で、ついた二つ名が"返し刃"っての」
藤の話を聞きながら鏑木は明らかに動揺している。
「な…い…いやですわ。私とてもケンカなんて……
ひ…人違いじゃないですか?」
さらにハデスの服のボタンのほつれを直す、と言う鏑木に藤は手元にあった柿を投げつけた。
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何より俺ら以外利用者がいないってのが最高だな」
そう言いながら伊勢海老入りの重箱弁当をモリモリと食べる藤を梓は呆れ顔で見ながら箸をすすめた。
「なにが最高だっ!!! 藤!! オメー頭おかしいんじゃねーのか!!?
こんなとこでメシ食ってうまいわけねーだろ!!」
「弁当なんざどこで食おうが大差ねーよ」
「ああ!? オメーはどうせアレだろ、ハンバーグ食ってる時馬フンの話されても平気なヤツだろ」
騒ぐ美作の隣で梓はアシタバの弁当箱を覗くと、食べかけのハンバーグが見えた。
「昼休みにーー…生徒が遊びに来てくれるなんて…
教師にとってこんなにうれしいことはないね………」
フフフフと笑いながら近づくハデスにアシタバはビクリと肩をゆらす。
ハデスが食後のお茶を持ってきた時、滅多に開かない保健室の扉が開いた。
ガラッ
「失礼しまーす」
入ってきたのは制服のスカートにスパッツを履いたロングヘアーの"女子"だった。
「やあ…いらっしゃい。君は……」
「!」
いきなりズイっと近づくハデスに驚きもせず女子生徒は話し出す。
「ハデス先生ですね! あのウワサの…私2年の
最近転入してきたばかりなんですけど、今日は保健委員の子に頼み事をされて…」
ハデスと普通に会話していることに驚きながらも梓はカゴにトイレットペーパーを入れはじめた。
「あの女…どっかで見たことあるような気がする」
「藤くんが?」
「オマエの記憶に残ってる女なんて珍しいな。ま、まさか付き合ってたとかじゃ」
「てめーの頭ん中それしかねーのかよ。
"鏑木"って名前も………かぶらぎ………"返し刃"の鏑木…?」
ドサドサっと鏑木はトイレットペーパーの入ったカゴを落とし、汗を流しながら目を泳がせる。
「知り合いだったの?」
「全然。向こうが有名人。
隣の根多切区の不良を数ヶ月で壊滅させたって噂のおんなで、自分からケンカを売ることはないが売られたケンカの勝率は100%で、ついた二つ名が"返し刃"っての」
藤の話を聞きながら鏑木は明らかに動揺している。
「な…い…いやですわ。私とてもケンカなんて……
ひ…人違いじゃないですか?」
さらにハデスの服のボタンのほつれを直す、と言う鏑木に藤は手元にあった柿を投げつけた。
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