第20診:麓の言い訳
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
藤の口が重々しく開かれる。
「俺…何かしたの……?」
「…………おっ…覚えてないの……!?」
「全く予想してなかったわけじゃないんだけどさ………」
「バッカ、声でけーよ。みんな泣いてるわ山蔵は気絶するわ……何かしたんだろ、状況的に!!
ちょっと事の顛末をザックリ教えて欲しいんだけど。ひょっとして先生のケガも俺のせいなわけ……?
なあ…頼むよ、一生のお願い………」
梓とハデスは再度顔を見合わせ頷いた。
「………わかった。でも、その前にひとつだけいいかな」
「な…なんだよ……」
「あのね藤くん、自分の行動には責任を持たないといけないよ。覚えてる覚えてないはまた別の問題としてね…」
ハデスが藤の襟首をしっかり掴み、梓が山蔵を休ませている部屋の障子を開ける。
「おーい、みんなちょっときいてー」
「うわっバカ、ちょっ…テメー!! 何言うつもりだよ!!」
ハデスに捕まれたまま暴れる藤に美作は訝しげな視線を向ける。
「なんだよ3人でコソコソと…」
「なんでもねーよ、気にすんな」
「大丈夫、大丈夫。怖くないよ…先生が一緒に謝ってあげるからね……」
それから、藤は今回の事を何一つ覚えていないと話し、皆で何があったかを説明した。
「………と言うこと。わかった? 自分が何したか」
「マジで? 俺って意外とめんどくせー奴だったんだな」
「っざけんな、このクソボケ薄情モン!! もう一生口利かねー!!」
それに対しての藤の反応は他人事のようで、美作は怒りだした。そんな美作をなんとか宥め、原因は何だったのかという話になった。
「家業を継ぐのはごめんだし、結婚も当然したくないって思ってた。家のことは嫌いだ。けど…俺"家の連中"のことは好きなんだよ。
それであの紋付袴見た時自分がどうしたいのかわかんなくなって…頭が真っ白に…」
それは"無意識"という意識。家族に頼れない、家庭に対するコンプレックスが強い精神のぐらつきにより病魔に罹ってしまった。
「何も覚えていないのは藤くん自身もそのコンプレックスに気付いてなかったからだよ。
これを心理学の言葉で"無意識"と言うんだけどね…」
ハデスの説明にアシタバ達は目を点にしていたが、目を覚ました山蔵への説明と藤のフォローに翻弄することになる。
.
「俺…何かしたの……?」
「…………おっ…覚えてないの……!?」
「全く予想してなかったわけじゃないんだけどさ………」
「バッカ、声でけーよ。みんな泣いてるわ山蔵は気絶するわ……何かしたんだろ、状況的に!!
ちょっと事の顛末をザックリ教えて欲しいんだけど。ひょっとして先生のケガも俺のせいなわけ……?
なあ…頼むよ、一生のお願い………」
梓とハデスは再度顔を見合わせ頷いた。
「………わかった。でも、その前にひとつだけいいかな」
「な…なんだよ……」
「あのね藤くん、自分の行動には責任を持たないといけないよ。覚えてる覚えてないはまた別の問題としてね…」
ハデスが藤の襟首をしっかり掴み、梓が山蔵を休ませている部屋の障子を開ける。
「おーい、みんなちょっときいてー」
「うわっバカ、ちょっ…テメー!! 何言うつもりだよ!!」
ハデスに捕まれたまま暴れる藤に美作は訝しげな視線を向ける。
「なんだよ3人でコソコソと…」
「なんでもねーよ、気にすんな」
「大丈夫、大丈夫。怖くないよ…先生が一緒に謝ってあげるからね……」
それから、藤は今回の事を何一つ覚えていないと話し、皆で何があったかを説明した。
「………と言うこと。わかった? 自分が何したか」
「マジで? 俺って意外とめんどくせー奴だったんだな」
「っざけんな、このクソボケ薄情モン!! もう一生口利かねー!!」
それに対しての藤の反応は他人事のようで、美作は怒りだした。そんな美作をなんとか宥め、原因は何だったのかという話になった。
「家業を継ぐのはごめんだし、結婚も当然したくないって思ってた。家のことは嫌いだ。けど…俺"家の連中"のことは好きなんだよ。
それであの紋付袴見た時自分がどうしたいのかわかんなくなって…頭が真っ白に…」
それは"無意識"という意識。家族に頼れない、家庭に対するコンプレックスが強い精神のぐらつきにより病魔に罹ってしまった。
「何も覚えていないのは藤くん自身もそのコンプレックスに気付いてなかったからだよ。
これを心理学の言葉で"無意識"と言うんだけどね…」
ハデスの説明にアシタバ達は目を点にしていたが、目を覚ました山蔵への説明と藤のフォローに翻弄することになる。
.