第20診:麓の言い訳
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頭上から降る矢を山蔵が刀で薙ぎ払い、横からの攻撃を梓の作る壁が跳ね返す。
それを繰り返し、ついにハデスが怠惰 の前に飛び上がる。
「もらった!!」
ズガァッ
ハデスと怠惰 を大きな壁が遮った。
「!!! ば…かな、壁…!!!」
【無駄は無駄…なにも変わりはしない。なにも…】
壁かと思われたそれは巨大な瓦礫だった。
「ば…ばかな…!! こんな巨大な瓦礫まで…本当にどうなっているんだ」
【言ったはずだ…ここは怠惰の庭。この庭では…頑張れば頑張るだけ損をする。立ち上がれば立ち上がった数だけおまえに絶望が降りかかる。
何故理解しない……何もしなければどこも痛まずに済むというのに】
「頑張って…頑張って…」
ハデスは血の滲む右肩を押さえながら、ゆっくりと怠惰 を見据えた。
「その末に、たとえ死んでしまったとしても…何もしないよりましだ…!!」
【……ならばそのささやかな自己満足を、腹に抱えて逝くがいい……!!】
怠惰 が大きく口を開け、雄叫びをあげると上空から現れたいくつもの瓦礫がハデスを襲う。
「ハデス先生っ!!!」
「!! くっ…梓さん! 僕はいいからお兄さん達を!」
「…っ、はいっ!!」
梓はアシタバと美作に下がるように説得している山蔵の横に立った。
「山蔵さん、あまり動かないでくださいね……」
梓が両手を広げると、4人を覆うドーム状の壁が現れた。降り注ぐ瓦礫の破片は壁に弾かれ辺りへと散っていく。
【……何故、何故怖じない】
「どこにいたって死にそうなら…逃げようが、立ち止まろうが、前へ進もうが同じことだ」
ハデスは瓦礫を避けながらも前へと進み、唯一地面の見えている場所へと降り立った。
「先生!! そこは駄目です!!!」
ハデスの脚が地面に着いた瞬間、大量の瓦礫がハデスを押し潰した。
「ハデス先生っ!!!」
梓の頭が真っ白になりその場に座り込む。アシタバや美作、山蔵の戻る戻らないと言う会話ですらノイズのように聞こえている。
「先生は!? どうなったの!!? それだけ――…」
「駄目だ!! 下手に動けばどうなるかは見ただろう」
【死んだ】
怠惰 の言葉に梓の肩がピクリと動く。
.
それを繰り返し、ついにハデスが
「もらった!!」
ズガァッ
ハデスと
「!!! ば…かな、壁…!!!」
【無駄は無駄…なにも変わりはしない。なにも…】
壁かと思われたそれは巨大な瓦礫だった。
「ば…ばかな…!! こんな巨大な瓦礫まで…本当にどうなっているんだ」
【言ったはずだ…ここは怠惰の庭。この庭では…頑張れば頑張るだけ損をする。立ち上がれば立ち上がった数だけおまえに絶望が降りかかる。
何故理解しない……何もしなければどこも痛まずに済むというのに】
「頑張って…頑張って…」
ハデスは血の滲む右肩を押さえながら、ゆっくりと
「その末に、たとえ死んでしまったとしても…何もしないよりましだ…!!」
【……ならばそのささやかな自己満足を、腹に抱えて逝くがいい……!!】
「ハデス先生っ!!!」
「!! くっ…梓さん! 僕はいいからお兄さん達を!」
「…っ、はいっ!!」
梓はアシタバと美作に下がるように説得している山蔵の横に立った。
「山蔵さん、あまり動かないでくださいね……」
梓が両手を広げると、4人を覆うドーム状の壁が現れた。降り注ぐ瓦礫の破片は壁に弾かれ辺りへと散っていく。
【……何故、何故怖じない】
「どこにいたって死にそうなら…逃げようが、立ち止まろうが、前へ進もうが同じことだ」
ハデスは瓦礫を避けながらも前へと進み、唯一地面の見えている場所へと降り立った。
「先生!! そこは駄目です!!!」
ハデスの脚が地面に着いた瞬間、大量の瓦礫がハデスを押し潰した。
「ハデス先生っ!!!」
梓の頭が真っ白になりその場に座り込む。アシタバや美作、山蔵の戻る戻らないと言う会話ですらノイズのように聞こえている。
「先生は!? どうなったの!!? それだけ――…」
「駄目だ!! 下手に動けばどうなるかは見ただろう」
【死んだ】
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