第19診:山の言い分
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少年はニコニコと笑いながら歩み寄ってくる。
「ようこそ怠惰の庭へ!! えっと…おきゃく様、麓介にごようですか? でしたらぼくをお通しください」
んしょ、と少年はハデス達の場所までよじ登る。その姿に美作は訝しげな視線を向けた。
「なんだこのガキ」
「知らない間について来ちゃったのかな。なんか藤くんに似てるけど…」
「麓介…」
「え?」
「まだ…幼い頃の…なんだ…これは…!! なんの冗談なんだ……!!?」
山蔵の思いもよらない言葉にアシタバと美作は目を剥いた。
「えーーーっ!!! うそ!! あの子が藤くん!?」
「兄ちゃん思い出美化すんのも大概にしろよ、藤があんな目キラキラさせたガキなわけねーだろ」
「あれでもキラキラしてたのよ…昔は……それにあれからは病魔の気配はしてない…」
"病魔の気配がしない"それにはハデスも気付いていた。
「君…"藤くんに用事があるなら自分を通せ"と言ったけど…つまり君は藤くんではないんだね。君は誰?」
「はい! ぼくは"歓喜の麓介"といいます! 麓介の中にいた、たくさんの感情のうちのひとりです!」
歓喜の麓介と名乗る少年は嬉しそうに事情を説明しだした。
「麓介はそっちの世界から逃げるためにこの空間をつくりました。現実 でいやなことがあったからです。
そして…なにもかもめんどうになった麓介はこう思いました」
―もう何も考えたくない―
「だから"追い出した"んです。あたまの中でもやもやしてるめんどくさいたくさんの"感情"これさえなければ麓介は安心してねむれるから。
それで追い出された感情 たちは…ちなみにぜんぶで7人ですけど、ここでねむってる麓介本体のめんどうをみてるんです。
説明はいじょうです!! なにかごしつもんはございますか!?」
「え!? お…おお…」
「し、しっかりしてるなぁ…この子、本当に藤くんなの……?」
歓喜のしっかりした物言いにアシタバと美作は驚いている。
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「ようこそ怠惰の庭へ!! えっと…おきゃく様、麓介にごようですか? でしたらぼくをお通しください」
んしょ、と少年はハデス達の場所までよじ登る。その姿に美作は訝しげな視線を向けた。
「なんだこのガキ」
「知らない間について来ちゃったのかな。なんか藤くんに似てるけど…」
「麓介…」
「え?」
「まだ…幼い頃の…なんだ…これは…!! なんの冗談なんだ……!!?」
山蔵の思いもよらない言葉にアシタバと美作は目を剥いた。
「えーーーっ!!! うそ!! あの子が藤くん!?」
「兄ちゃん思い出美化すんのも大概にしろよ、藤があんな目キラキラさせたガキなわけねーだろ」
「あれでもキラキラしてたのよ…昔は……それにあれからは病魔の気配はしてない…」
"病魔の気配がしない"それにはハデスも気付いていた。
「君…"藤くんに用事があるなら自分を通せ"と言ったけど…つまり君は藤くんではないんだね。君は誰?」
「はい! ぼくは"歓喜の麓介"といいます! 麓介の中にいた、たくさんの感情のうちのひとりです!」
歓喜の麓介と名乗る少年は嬉しそうに事情を説明しだした。
「麓介はそっちの世界から逃げるためにこの空間をつくりました。
そして…なにもかもめんどうになった麓介はこう思いました」
―もう何も考えたくない―
「だから"追い出した"んです。あたまの中でもやもやしてるめんどくさいたくさんの"感情"これさえなければ麓介は安心してねむれるから。
それで追い出された
説明はいじょうです!! なにかごしつもんはございますか!?」
「え!? お…おお…」
「し、しっかりしてるなぁ…この子、本当に藤くんなの……?」
歓喜のしっかりした物言いにアシタバと美作は驚いている。
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