第18診:藤家の問題
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あまりにも急な展開な為、アシタバは不安そうな顔をしている。
「いきなり押しかけて大丈夫ですかね」
「うーん、どうだろう。最悪、お菓子だけでも渡して帰ろう」
「あっ…もうすぐですよ。この角を曲がって……真っ先に目を奪われる建物が麓介の家です」
ハデス達の視線の先には辺りの景色に馴染まない、城に近い建物があった。
「えっ…えっ…えええええええええええ」
「なっにが"カビの生えそうな料亭"だよ、あいつ…メチャクチャ金持ちじゃねーか!!!」
「えっ…麓介そんなこと言ってたの!?"紫藤"っていったら老舗だよ、老舗!!」
「ど…どうしよう。この菓子折り3千円だよ…」
入口で議論をしても仕方がないと思った梓はハデス達を引き連れ、目の前にある豪邸の敷居を跨いだ。
「なっ……………んで来ちゃうんだよお前らーーーーっ!!!」
「オマエなあ、こんな豪邸に住んでんだったらさっさと言えよ。ところで晩メシ食って帰っていいか?」
「す…凄いんだね、藤くん家って…なんか社会見学に来たみたいだよ」
顔を真っ赤にして怒鳴る藤を気にもしない美作とアシタバ。それをみて藤は梓とハデスに目を向けた。
「アンタか先生、こいつらここまで連れて来たのは。梓も止めろよな、どういうつもりだよ!!」
「止めて聞く人じゃないでしょ」
「今回のことで藤くんがお兄さんに叱られるのは一応僕にも責任があるからね。何かフォローできないかと思って…」
つまらないもの、と言って菓子折りを差し出すハデスに藤は絶句している。
「つーかおめー、トモダチが遊びに来てんだから茶くらい出せよ」
「あっ、僕手伝おうか?」
「いっ…いらねーよ。つーか悪いこと言わねーから山蔵が来る前に帰ってくれ。ウチがやべーのはここからなんだって………」
そこまで言いきった藤の後頭部に痛みが走る。
「ってぇ!!~~…!!」
見ればそこには茶筅が転がっており、奥から現れた山蔵が前に進み出た。
「折角いらしてくださったお客様に帰れとは何事だ。
申し訳ありません、皆様。ようこそお越しくださいました。案ずるな、お客様に失礼な真似はしない」
山蔵は最後の一言を小声で付け足すと、黒い板を差し出した。
「皆様、ご入邸の前にひとつ…この板をお持ちいただけますか」
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「いきなり押しかけて大丈夫ですかね」
「うーん、どうだろう。最悪、お菓子だけでも渡して帰ろう」
「あっ…もうすぐですよ。この角を曲がって……真っ先に目を奪われる建物が麓介の家です」
ハデス達の視線の先には辺りの景色に馴染まない、城に近い建物があった。
「えっ…えっ…えええええええええええ」
「なっにが"カビの生えそうな料亭"だよ、あいつ…メチャクチャ金持ちじゃねーか!!!」
「えっ…麓介そんなこと言ってたの!?"紫藤"っていったら老舗だよ、老舗!!」
「ど…どうしよう。この菓子折り3千円だよ…」
入口で議論をしても仕方がないと思った梓はハデス達を引き連れ、目の前にある豪邸の敷居を跨いだ。
「なっ……………んで来ちゃうんだよお前らーーーーっ!!!」
「オマエなあ、こんな豪邸に住んでんだったらさっさと言えよ。ところで晩メシ食って帰っていいか?」
「す…凄いんだね、藤くん家って…なんか社会見学に来たみたいだよ」
顔を真っ赤にして怒鳴る藤を気にもしない美作とアシタバ。それをみて藤は梓とハデスに目を向けた。
「アンタか先生、こいつらここまで連れて来たのは。梓も止めろよな、どういうつもりだよ!!」
「止めて聞く人じゃないでしょ」
「今回のことで藤くんがお兄さんに叱られるのは一応僕にも責任があるからね。何かフォローできないかと思って…」
つまらないもの、と言って菓子折りを差し出すハデスに藤は絶句している。
「つーかおめー、トモダチが遊びに来てんだから茶くらい出せよ」
「あっ、僕手伝おうか?」
「いっ…いらねーよ。つーか悪いこと言わねーから山蔵が来る前に帰ってくれ。ウチがやべーのはここからなんだって………」
そこまで言いきった藤の後頭部に痛みが走る。
「ってぇ!!~~…!!」
見ればそこには茶筅が転がっており、奥から現れた山蔵が前に進み出た。
「折角いらしてくださったお客様に帰れとは何事だ。
申し訳ありません、皆様。ようこそお越しくださいました。案ずるな、お客様に失礼な真似はしない」
山蔵は最後の一言を小声で付け足すと、黒い板を差し出した。
「皆様、ご入邸の前にひとつ…この板をお持ちいただけますか」
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