第18診:藤家の問題
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保健室に着くと、美作がためらうことなく扉を開ける。
「失礼しま~~~」
「やあ…美作くん、いらっしゃい。藤くんはここには来てないよ」
「まだ何も聞いてねーよ。それより藤に客だよ! どーせいるんだろ、そこに」
「…お客さん…?」
「おぉ、藤の父ちゃん連れてきた」
「父………ぶふっ!!!」
美作の言葉に梓は吹き出し、笑い出した。
「梓! 笑いすぎだ!!」
「ご…ごめんなさい……」
梓はなんとか呼吸を整えた。
「この人は藤 山蔵、麓介のお兄さんです」
「えっ…お父さんじゃなくてお兄さん!? す…すみません、僕たちてっきり…」
「いや…5つも歳が離れているのでね、よく言われるんだ。どうか気にしないでいただきたい」
山蔵が19歳ということと、物腰のやわらかさに改めて驚くアシタバと美作。
そんな2人を見て、梓はまた笑いを堪えた。
「ところで…弟は保健室 に? 朝、具合が悪いようには見えなかったのですが。無理をしていたのでしょうか…」
「えっ?」
「もし容態が良くならないようでしたらこのまま連れて帰りますが……」
思いもよらぬ山蔵の言葉に美作の声が大きくなる。
「おっ…オイオイ兄ちゃん、マジで言ってんのかよ」
「も…もしかして、知らないんですか?」
「知らない……?」
「藤のヤツ保健室サボリの常連なん…「じっ自主休講です!」
慌てて美作の口を塞ぎフォローするハデスだったが、時すでに遅し。山蔵の目がカッと開かれた。
「……………"サボリ"…ですか…?」
「うっ…」
「知ーらない……」
ハデス達のあたふたする姿を気にすることなく梓はお茶を一口啜っている。
山蔵がカーテンを開くと、ベッドはもぬけの殻だ。
「お…お兄さん誤解です! 麓介くん…実はついさっき体調が回復したというので、教室に戻ったばかりなんですよ…それで…」
「……いえもうよろしいのです先生。愚弟による愚行の片棒を担がせてしまったこと…心よりお詫び申し上げます。
出て来なさい麓介! お前の考える程度のことなど知れている」
そう言って山蔵はベッドの縁に手をかけた。
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「失礼しま~~~」
「やあ…美作くん、いらっしゃい。藤くんはここには来てないよ」
「まだ何も聞いてねーよ。それより藤に客だよ! どーせいるんだろ、そこに」
「…お客さん…?」
「おぉ、藤の父ちゃん連れてきた」
「父………ぶふっ!!!」
美作の言葉に梓は吹き出し、笑い出した。
「梓! 笑いすぎだ!!」
「ご…ごめんなさい……」
梓はなんとか呼吸を整えた。
「この人は藤 山蔵、麓介のお兄さんです」
「えっ…お父さんじゃなくてお兄さん!? す…すみません、僕たちてっきり…」
「いや…5つも歳が離れているのでね、よく言われるんだ。どうか気にしないでいただきたい」
山蔵が19歳ということと、物腰のやわらかさに改めて驚くアシタバと美作。
そんな2人を見て、梓はまた笑いを堪えた。
「ところで…弟は
「えっ?」
「もし容態が良くならないようでしたらこのまま連れて帰りますが……」
思いもよらぬ山蔵の言葉に美作の声が大きくなる。
「おっ…オイオイ兄ちゃん、マジで言ってんのかよ」
「も…もしかして、知らないんですか?」
「知らない……?」
「藤のヤツ保健室サボリの常連なん…「じっ自主休講です!」
慌てて美作の口を塞ぎフォローするハデスだったが、時すでに遅し。山蔵の目がカッと開かれた。
「……………"サボリ"…ですか…?」
「うっ…」
「知ーらない……」
ハデス達のあたふたする姿を気にすることなく梓はお茶を一口啜っている。
山蔵がカーテンを開くと、ベッドはもぬけの殻だ。
「お…お兄さん誤解です! 麓介くん…実はついさっき体調が回復したというので、教室に戻ったばかりなんですよ…それで…」
「……いえもうよろしいのです先生。愚弟による愚行の片棒を担がせてしまったこと…心よりお詫び申し上げます。
出て来なさい麓介! お前の考える程度のことなど知れている」
そう言って山蔵はベッドの縁に手をかけた。
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