第17診:偽りのファッションリーダー
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身の危険を感じた見栄 は後ろへと飛びのく。
【どうやら………アンタたち救いようのない昇天級おブスみたいね……】
「先輩!!」
【いいわよ、みてらっしゃい。こうなったらとことんだわ。セレブ級オシャレの真髄をッ】
言葉を遮るように機本は見栄 を切り離した。
「守護 !!」
「先輩!!」
梓の力が天井から落下してくる機本を受け止める。
本来の姿を現した見栄 は悔しそうに声を荒げる。
【真綿ァ…アンタ…!!アタシがいなきゃただのおブスのくせに、アンタまでアタシのファッションを否定しようっての…!?】
「……違う。あんたに振り回されてはじめてわかったのよ……"本当のおしゃれ"ってやつが……
それは…本当におしゃれがどうかを決めるのは他人でも世間でもない。自分だっていうこと…!!」
自分を取り戻した機本は迷うことなく言葉を続ける。
「自分に似合うと思う格好を自信を持って着こなすこと…
あたしは、人の評価ばっかり気にしてた…その点あんたは凄いわ……」
【アラ、なんだよくわかってるじゃないの…】
「でも…」とハデスがその言葉に続く。
「その価値観を人にまで押し付けるのは」
「ダサイ奴のすることよ!!」
「シンヤちゃん……!!」
【い…!!イヤッ…何よ!!?激し…やめっ…】
気持ちの悪い声をあげ、見栄 は姿を消した。
「せ…せんせえ~~……」
「助けてくれよ~…」
「はずかしいよ~~…」
「あ…ごめんごめん…」
背後から聞こえた弱々しい声はアシタバ達のものだった。
その後、機本は得意の裁縫で自分に似合う服を作っていた事を部員に話し、今まで以上に憧れる存在になったと真哉からの報告で聞かされた。
「病魔も悪いことばっかりじゃないですね」
昼休み、弁当食べながらアシタバがポツリと呟いた。
「結果的にはね……自分を見つめ直すきっかけになることもある」
「どいつもこいつも…めんどくせー思考回路してやがる…」
「麓介……」
藤の呟きにアシタバは首を傾げた。
「…?、藤くん、どうかしたの?」
「……別に、なんでもねーよ。それよりアシタバ、俺のエビのシッポと唐揚げ交換しようぜ」
「シッポと!?」
藤の言葉の真意を知る梓は、この保健室のやり取りがいつまでも続けばいいと願わずにはいられなかった。
To be continued...
【どうやら………アンタたち救いようのない昇天級おブスみたいね……】
「先輩!!」
【いいわよ、みてらっしゃい。こうなったらとことんだわ。セレブ級オシャレの真髄をッ】
言葉を遮るように機本は
「
「先輩!!」
梓の力が天井から落下してくる機本を受け止める。
本来の姿を現した
【真綿ァ…アンタ…!!アタシがいなきゃただのおブスのくせに、アンタまでアタシのファッションを否定しようっての…!?】
「……違う。あんたに振り回されてはじめてわかったのよ……"本当のおしゃれ"ってやつが……
それは…本当におしゃれがどうかを決めるのは他人でも世間でもない。自分だっていうこと…!!」
自分を取り戻した機本は迷うことなく言葉を続ける。
「自分に似合うと思う格好を自信を持って着こなすこと…
あたしは、人の評価ばっかり気にしてた…その点あんたは凄いわ……」
【アラ、なんだよくわかってるじゃないの…】
「でも…」とハデスがその言葉に続く。
「その価値観を人にまで押し付けるのは」
「ダサイ奴のすることよ!!」
「シンヤちゃん……!!」
【い…!!イヤッ…何よ!!?激し…やめっ…】
気持ちの悪い声をあげ、
「せ…せんせえ~~……」
「助けてくれよ~…」
「はずかしいよ~~…」
「あ…ごめんごめん…」
背後から聞こえた弱々しい声はアシタバ達のものだった。
その後、機本は得意の裁縫で自分に似合う服を作っていた事を部員に話し、今まで以上に憧れる存在になったと真哉からの報告で聞かされた。
「病魔も悪いことばっかりじゃないですね」
昼休み、弁当食べながらアシタバがポツリと呟いた。
「結果的にはね……自分を見つめ直すきっかけになることもある」
「どいつもこいつも…めんどくせー思考回路してやがる…」
「麓介……」
藤の呟きにアシタバは首を傾げた。
「…?、藤くん、どうかしたの?」
「……別に、なんでもねーよ。それよりアシタバ、俺のエビのシッポと唐揚げ交換しようぜ」
「シッポと!?」
藤の言葉の真意を知る梓は、この保健室のやり取りがいつまでも続けばいいと願わずにはいられなかった。
To be continued...