第16診:燃えろ!マラソン大会
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声に振り向けば藤が走ってきたところだった。
「あれっ藤くん!?」
「オメーいつの間に………」
「あ? 何だよ。俺はずっとお前らの後ろ走ってただろ」
「ふぅ~ん」
瞳を細くして見つめる梓に目を泳がせると、藤は助けを求めるように本好を見る。
「ホントだっつの!! な! 本よ…」
ビュン
「し………!?」
藤の言葉を遮るようにその場の空気が揺れる。
「な…なに…? 突風!?」
「いや…誰かスゲースピードで走り抜けて行ったんだ」
誰かを確かめようとするが、その人物の姿はすでに見えない。
梓はハデスに小声で話しかけた。
「ハデス先生……今の…」
「気付いた?学校に戻ろう」
「はい。あ! その前に包帯借りていいですか?」
「どこか怪我でも?」
ハデスの問いに首を振ると、梓は渡された包帯で藤と花巻の手を結び付けた。
「えぇっ!!?」
「おまっ何してんだよ!!」
「ん? サボり防止。よろしくね、ミクちゃん。さあ、頑張って行こー」
梓は花巻の空いた方の手を握って走り出した。
真っ赤な顔の花巻を見てアシタバと美作は気の毒に思うのだった。
ーーーーー
なんとか完走し、休憩していると表彰式が始まった。
優勝したのは3年生のようだ。
「意外だね~…鏑木さんが2位だなんて」
「あの先輩も運動できそうには見えねーけどな。どんな魔法使ったんだよ」
「努力という名の魔法だよ……オメーにゃ一生わかんねーだろうな」
「努力……ね…」
梓は優勝した早坂を食い入るように見つめた。
しばらくすると才崎から賞状を受け取ろうとした早坂が突然太りだし、その背後には黒い霧が浮かんでいる。
走り出した早坂にハデスたちが立ち塞がった。
「なるほどなーーー」
「優勝のカラクリはこういうことかよ」
「あれは燃焼 だね。こんなまがいものの優勝で本当に嬉しいですか?」
梓に続くように美作は怒鳴りつける。
「そのとーりだ! そんなんで好きな女に顔向けできんのかよ!! カッコ悪いぜお前!!」
「み…美作く…んっ」
再度太りだした早坂にその場の全員が目を見開く。
.
「あれっ藤くん!?」
「オメーいつの間に………」
「あ? 何だよ。俺はずっとお前らの後ろ走ってただろ」
「ふぅ~ん」
瞳を細くして見つめる梓に目を泳がせると、藤は助けを求めるように本好を見る。
「ホントだっつの!! な! 本よ…」
ビュン
「し………!?」
藤の言葉を遮るようにその場の空気が揺れる。
「な…なに…? 突風!?」
「いや…誰かスゲースピードで走り抜けて行ったんだ」
誰かを確かめようとするが、その人物の姿はすでに見えない。
梓はハデスに小声で話しかけた。
「ハデス先生……今の…」
「気付いた?学校に戻ろう」
「はい。あ! その前に包帯借りていいですか?」
「どこか怪我でも?」
ハデスの問いに首を振ると、梓は渡された包帯で藤と花巻の手を結び付けた。
「えぇっ!!?」
「おまっ何してんだよ!!」
「ん? サボり防止。よろしくね、ミクちゃん。さあ、頑張って行こー」
梓は花巻の空いた方の手を握って走り出した。
真っ赤な顔の花巻を見てアシタバと美作は気の毒に思うのだった。
ーーーーー
なんとか完走し、休憩していると表彰式が始まった。
優勝したのは3年生のようだ。
「意外だね~…鏑木さんが2位だなんて」
「あの先輩も運動できそうには見えねーけどな。どんな魔法使ったんだよ」
「努力という名の魔法だよ……オメーにゃ一生わかんねーだろうな」
「努力……ね…」
梓は優勝した早坂を食い入るように見つめた。
しばらくすると才崎から賞状を受け取ろうとした早坂が突然太りだし、その背後には黒い霧が浮かんでいる。
走り出した早坂にハデスたちが立ち塞がった。
「なるほどなーーー」
「優勝のカラクリはこういうことかよ」
「あれは
梓に続くように美作は怒鳴りつける。
「そのとーりだ! そんなんで好きな女に顔向けできんのかよ!! カッコ悪いぜお前!!」
「み…美作く…んっ」
再度太りだした早坂にその場の全員が目を見開く。
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