第14診:チョコレート・コンプレックス
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「それじゃあ逸人くん、あまり浮かれすぎて事故にあわんようにな…」
「わかってますよ……」
三途川はそう言い残すと車に乗り込み学校を後にした。
残されたハデスはウキウキと門へと歩いて行く。すると、門の向こうに人影が見える。
「? ……なっ、梓さん!?」
「あっ…ハデス先生。終わったんですね」
そこにいたのは寒そうに手を擦る梓だった。
「何してるの!?」
「ハデス先生を待ってたんですよ。はい、コレ……」
そう言って梓は可愛らしくラッピングされた箱を差し出した。
「これ……は…?」
「チョコです。お世話になってるんで…」
ハデスがゆっくり受け取ると、ふいに触れた手が氷のように冷え切っている。
見れば梓は素手のままだ。
「!? 梓さん! 手袋は?」
「忘れちゃいました」
あははと笑う梓だが、授業が終わってからすでに4時間近く経っている。
「ずっと…待っててくれたの?」
ハデスの問いに微笑むと梓は駆け出した。
少し離れた所で振り向いたその顔がわずかに赤く染まっているように見えるのは街灯の色のせいなのか。
「先生、また明日っ」
「あっ…送って……」
ハデスの言葉を最後まで聞かずに梓は走り去ってしまった。
家に着いたハデスがそっと箱を開けると3種類のチョコトリュフが2個ずつ入っている。口に含むとそれは甘くとけていく。
下駄箱にプレゼントが入っていた時より嬉しく、心が暖かく感じるのは直接手渡しされたからだろうか…。
そんな事を思いながらハデスは1つ、また1つともったいないと思いつつもチョコを口に運んでいった。
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「わかってますよ……」
三途川はそう言い残すと車に乗り込み学校を後にした。
残されたハデスはウキウキと門へと歩いて行く。すると、門の向こうに人影が見える。
「? ……なっ、梓さん!?」
「あっ…ハデス先生。終わったんですね」
そこにいたのは寒そうに手を擦る梓だった。
「何してるの!?」
「ハデス先生を待ってたんですよ。はい、コレ……」
そう言って梓は可愛らしくラッピングされた箱を差し出した。
「これ……は…?」
「チョコです。お世話になってるんで…」
ハデスがゆっくり受け取ると、ふいに触れた手が氷のように冷え切っている。
見れば梓は素手のままだ。
「!? 梓さん! 手袋は?」
「忘れちゃいました」
あははと笑う梓だが、授業が終わってからすでに4時間近く経っている。
「ずっと…待っててくれたの?」
ハデスの問いに微笑むと梓は駆け出した。
少し離れた所で振り向いたその顔がわずかに赤く染まっているように見えるのは街灯の色のせいなのか。
「先生、また明日っ」
「あっ…送って……」
ハデスの言葉を最後まで聞かずに梓は走り去ってしまった。
家に着いたハデスがそっと箱を開けると3種類のチョコトリュフが2個ずつ入っている。口に含むとそれは甘くとけていく。
下駄箱にプレゼントが入っていた時より嬉しく、心が暖かく感じるのは直接手渡しされたからだろうか…。
そんな事を思いながらハデスは1つ、また1つともったいないと思いつつもチョコを口に運んでいった。
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