リトル・レディ・ラプソディー
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旧サイト一万打企画リクエスト「幼児化した夢主を可愛がるライブラ。猫可愛がりするK・Kやロリコン気味なスティーブン」
その日は珍しく、ザップと結理の二人だけで昼食に出ていた。馴染みのダイナーで店主の娘と雑談も交えて昼食を終え、事務所へ戻る道すがらで、事件は起こった。
原因は疑う余地もなくザップにあった。最近『仲良く』なったらしい女性が、ザップが不特定多数の女性と関係を持っていることを嗅ぎつけ、白昼堂々報復にやって来た。女性は高名な呪術師の家系に連なる者だったらしく、鮮やかな手並みで発動させた呪いは……
「……へ?」
唐突に腕を引かれた結理に直撃した。
彼女が放った呪いは、所謂逆行の呪いだったらしい。術式によって記憶や能力や身体能力等様々なものを任意の時に逆行させる類のもので、今回は体の時間を逆行させる代物……
……つまり、体を幼児化させる呪いだった。
「―つーわけで、ちんちくりんが更なるちんちくりんになった」
「最低かあああああああああああああああっ!!!!!!!!」
悪びれた様子もなく言い放ったザップに対する第一声は、レオの全力の突っ込みだった。
「あんたどこまでクズなら気が済むんですか!!呪い回避すんのによりによってユーリ(後輩)盾にするとか何考えてんだほんと!!!」
「男として以前に人間の所業とは思えませんね。それ以上尊厳を失ってどうするんですか」
「いやだってよ、俺のフリーダムマグナム使えなくしてやるー!って言ってきたから男向けの呪術だって思うじゃねえか普通。女には効かねえ類だと思うだろ?」
「だとしてもこうはいたてにするアホウがどこにいるんですか!!ああいましたねここに!!!」
「あ、中身はそのままなんだ」
「体だけにさようするんだって」
その呪術師の女性は、流石に結理は容姿からして愛人の一人ではないと判断した為平謝りしてくれたが、元に戻るのに最低でも二週間はかかるらしく下手をするともっと伸びるかもしれないと泣きそうな顔で語っていた。そういった設定の術式らしく、途中で解除するのはほぼ不可能だし無理矢理解除するのは危険が大きいそうだ。
そして彼女は何故かどさくさでザップと和解することに成功したが、彼の生活環境が変わらない限りはまた似たようなことが起こるだろうと、結理は確信に近い推察をしていた。
「……とゆうわけなんですけど……」
説明が終わり、結理は先程からずっと感じ取っている嫌な予感を拭いきれないまま、五歳前後の幼女を小脇に抱えて事務所に戻って来たザップに驚きと嫌悪とその他諸々の表情で説明を求めた面々を見た。
何故か恐ろしい形相をしているクラウスと、これまた何故か両手で顔を覆っているスティーブンと、きらきらと輝く表情で祈るように指を組んで結理を凝視しているK.Kと、既に携帯のカメラを起動させているチェイン。上司二人はともかくとして、予想通りの表情をして行動に移している女性陣を見た結理は若干身構えた。
「やーーーん!!ユーリっちかわいいーーーっ!!!」
(ああやっぱり……)
歓声と一緒にK.Kに抱き上げられて頬ずりされた結理は、今日に限って主要メンバーが執務室に集まっている状況に、諦めきった苦笑を漏らした。
「ザップっち叱んなきゃいけないのに!いけないのに!この可愛さがいけない!やっぱり家の娘になりなさいよユーリっちー!今なら年齢的にぴったりよ!!」
「それすえっ子っていみですか?いちばんとしうえのすえっ子ですか?」
「クソモンキーの癖に何馬鹿な素晴らし過ぎる事してくれてんのよ最高じゃないSS死ねば?」
「チェインさん、いろんなほんね出まくってます」
「(まったく何て事をしてくれたんだ)でかしたぞザップ!!」
「スティーブンさんはほんねとたてまえがぎゃくになってます」
「……すごい破壊力ですね……」
「予想以上っすねー……」
普段何でもないように結理と接しているスティーブンですら陥落してしまった光景を見て、ツェッドが戸惑いを前面に出して呟いた。その呟きが唯一聞こえたレオも、幼女をもみくちゃにする大人達を呆然と眺めている。
「呪いが解けるまで最低でも二週間かかるって言ってたわね?ていうことは生活用品、特に服が必要ね!そこ重要よね!?」
「いえ、だいじょうぶです。ユ●クロでてきとうにそろえるから、だいじょうぶですK.Kさん」
「その体とかっこじゃ一人で買いに行けないでしょ?アタシがバッチリ見繕ってあげるわ!あーんもー娘の服選んであげるの夢だったのよー!!」
(逃げたい……)
ギリギリで声には出さなかったが、結理の心の声は思い切り表情に出ていて、目撃したレオとツェッドは同情の視線を送る。視線に気付いた結理は同様に視線で助けを求めるが、二人は同時に首を横に振った。
「はくじょうもの…!」
「いや俺らで止めるとか無理だし」
唸る結理に即答しながら視線を逸らしたレオは、先程からずっと無言を貫いているクラウスが一人寂しげに輪の外にいることに気付いて、怪訝そうに首を傾げた。
「……って、クラウスさんどうしたんですか?」
「いやその……」
問われたことで全員の視線が集まる中、クラウスはばつが悪そうに背中を丸める。
「……私は子供との相性が余り良くないようで……近付くとよく泣かれてしまうのだ」
((((……あー……))))
そう答えるクラウスに、室内にいた全員が声には出さずに納得した。それを聞いた結理は、きょとんとした面持ちで瞬きをしてからK.Kの腕からぴょんと飛び下りると、とたとたとクラウスの足元まで駆けて行き、少しだけ背伸びをして彼の指を小さな手で握る。その時点でスティーブンとK.Kは同時に携帯のカメラを起動させていた。
「だいじょうぶですよ?クラウスさん」
そう言って、幼女はにこりと笑ってみせた。驚いたように固まるクラウスを真っ直ぐに見上げて、何でもないように続ける。
「なかみはかわってないんですから、クラウスさん見たってないたりしませんよ?それに、わたしはクラウスさんがわたしよりこわれやすいお花、たくさんそだてられるぐらいやさしいの、しってますもん」
「……――っ!!!」
その光景は、一言で言うならば癒しだった。
幼女を抱き上げて無言で全身から喜のオーラを発している巨漢の紳士と、抱き上げられてきゃっきゃとはしゃぐ幼女という姿に撃ち抜かれたスティーブンとK.Kは感極まった顔で、チェインは目だけが爛爛に輝いた無表情でシャッターを切りまくっている。
「楽園はここにあった…っ!」
「うわあ……大人組+αがえらいことになってる……」
「言いながらお前もカメラ出してんじゃねえか陰毛」
「だって可愛いじゃないっすか」
「!?お前も向こう側かよ…!!」
(レオ君も向こう側だった…!)
何を言ってるんだと言わんばかりの表情でザップに即答したレオが、嬉々として撮影会に加わっていく様を、ザップは呆れ返ったように、ツェッドは愕然とした面持ちで見ていることしかできなかった。
その日は珍しく、ザップと結理の二人だけで昼食に出ていた。馴染みのダイナーで店主の娘と雑談も交えて昼食を終え、事務所へ戻る道すがらで、事件は起こった。
原因は疑う余地もなくザップにあった。最近『仲良く』なったらしい女性が、ザップが不特定多数の女性と関係を持っていることを嗅ぎつけ、白昼堂々報復にやって来た。女性は高名な呪術師の家系に連なる者だったらしく、鮮やかな手並みで発動させた呪いは……
「……へ?」
唐突に腕を引かれた結理に直撃した。
彼女が放った呪いは、所謂逆行の呪いだったらしい。術式によって記憶や能力や身体能力等様々なものを任意の時に逆行させる類のもので、今回は体の時間を逆行させる代物……
……つまり、体を幼児化させる呪いだった。
「―つーわけで、ちんちくりんが更なるちんちくりんになった」
「最低かあああああああああああああああっ!!!!!!!!」
悪びれた様子もなく言い放ったザップに対する第一声は、レオの全力の突っ込みだった。
「あんたどこまでクズなら気が済むんですか!!呪い回避すんのによりによってユーリ(後輩)盾にするとか何考えてんだほんと!!!」
「男として以前に人間の所業とは思えませんね。それ以上尊厳を失ってどうするんですか」
「いやだってよ、俺のフリーダムマグナム使えなくしてやるー!って言ってきたから男向けの呪術だって思うじゃねえか普通。女には効かねえ類だと思うだろ?」
「だとしてもこうはいたてにするアホウがどこにいるんですか!!ああいましたねここに!!!」
「あ、中身はそのままなんだ」
「体だけにさようするんだって」
その呪術師の女性は、流石に結理は容姿からして愛人の一人ではないと判断した為平謝りしてくれたが、元に戻るのに最低でも二週間はかかるらしく下手をするともっと伸びるかもしれないと泣きそうな顔で語っていた。そういった設定の術式らしく、途中で解除するのはほぼ不可能だし無理矢理解除するのは危険が大きいそうだ。
そして彼女は何故かどさくさでザップと和解することに成功したが、彼の生活環境が変わらない限りはまた似たようなことが起こるだろうと、結理は確信に近い推察をしていた。
「……とゆうわけなんですけど……」
説明が終わり、結理は先程からずっと感じ取っている嫌な予感を拭いきれないまま、五歳前後の幼女を小脇に抱えて事務所に戻って来たザップに驚きと嫌悪とその他諸々の表情で説明を求めた面々を見た。
何故か恐ろしい形相をしているクラウスと、これまた何故か両手で顔を覆っているスティーブンと、きらきらと輝く表情で祈るように指を組んで結理を凝視しているK.Kと、既に携帯のカメラを起動させているチェイン。上司二人はともかくとして、予想通りの表情をして行動に移している女性陣を見た結理は若干身構えた。
「やーーーん!!ユーリっちかわいいーーーっ!!!」
(ああやっぱり……)
歓声と一緒にK.Kに抱き上げられて頬ずりされた結理は、今日に限って主要メンバーが執務室に集まっている状況に、諦めきった苦笑を漏らした。
「ザップっち叱んなきゃいけないのに!いけないのに!この可愛さがいけない!やっぱり家の娘になりなさいよユーリっちー!今なら年齢的にぴったりよ!!」
「それすえっ子っていみですか?いちばんとしうえのすえっ子ですか?」
「クソモンキーの癖に何馬鹿な素晴らし過ぎる事してくれてんのよ最高じゃないSS死ねば?」
「チェインさん、いろんなほんね出まくってます」
「(まったく何て事をしてくれたんだ)でかしたぞザップ!!」
「スティーブンさんはほんねとたてまえがぎゃくになってます」
「……すごい破壊力ですね……」
「予想以上っすねー……」
普段何でもないように結理と接しているスティーブンですら陥落してしまった光景を見て、ツェッドが戸惑いを前面に出して呟いた。その呟きが唯一聞こえたレオも、幼女をもみくちゃにする大人達を呆然と眺めている。
「呪いが解けるまで最低でも二週間かかるって言ってたわね?ていうことは生活用品、特に服が必要ね!そこ重要よね!?」
「いえ、だいじょうぶです。ユ●クロでてきとうにそろえるから、だいじょうぶですK.Kさん」
「その体とかっこじゃ一人で買いに行けないでしょ?アタシがバッチリ見繕ってあげるわ!あーんもー娘の服選んであげるの夢だったのよー!!」
(逃げたい……)
ギリギリで声には出さなかったが、結理の心の声は思い切り表情に出ていて、目撃したレオとツェッドは同情の視線を送る。視線に気付いた結理は同様に視線で助けを求めるが、二人は同時に首を横に振った。
「はくじょうもの…!」
「いや俺らで止めるとか無理だし」
唸る結理に即答しながら視線を逸らしたレオは、先程からずっと無言を貫いているクラウスが一人寂しげに輪の外にいることに気付いて、怪訝そうに首を傾げた。
「……って、クラウスさんどうしたんですか?」
「いやその……」
問われたことで全員の視線が集まる中、クラウスはばつが悪そうに背中を丸める。
「……私は子供との相性が余り良くないようで……近付くとよく泣かれてしまうのだ」
((((……あー……))))
そう答えるクラウスに、室内にいた全員が声には出さずに納得した。それを聞いた結理は、きょとんとした面持ちで瞬きをしてからK.Kの腕からぴょんと飛び下りると、とたとたとクラウスの足元まで駆けて行き、少しだけ背伸びをして彼の指を小さな手で握る。その時点でスティーブンとK.Kは同時に携帯のカメラを起動させていた。
「だいじょうぶですよ?クラウスさん」
そう言って、幼女はにこりと笑ってみせた。驚いたように固まるクラウスを真っ直ぐに見上げて、何でもないように続ける。
「なかみはかわってないんですから、クラウスさん見たってないたりしませんよ?それに、わたしはクラウスさんがわたしよりこわれやすいお花、たくさんそだてられるぐらいやさしいの、しってますもん」
「……――っ!!!」
その光景は、一言で言うならば癒しだった。
幼女を抱き上げて無言で全身から喜のオーラを発している巨漢の紳士と、抱き上げられてきゃっきゃとはしゃぐ幼女という姿に撃ち抜かれたスティーブンとK.Kは感極まった顔で、チェインは目だけが爛爛に輝いた無表情でシャッターを切りまくっている。
「楽園はここにあった…っ!」
「うわあ……大人組+αがえらいことになってる……」
「言いながらお前もカメラ出してんじゃねえか陰毛」
「だって可愛いじゃないっすか」
「!?お前も向こう側かよ…!!」
(レオ君も向こう側だった…!)
何を言ってるんだと言わんばかりの表情でザップに即答したレオが、嬉々として撮影会に加わっていく様を、ザップは呆れ返ったように、ツェッドは愕然とした面持ちで見ていることしかできなかった。