家族になりたい?
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おまけ
「スティーブンさん、」
「ん?」
「伴侶が欲しいって、思ったことありますか?」
「……それはまたいきなりな質問だな」
「気分転換的な雑談ですよ。特に大きな意味はないです」
「そうだなあ……今まで全く考えたことがないと言ったら嘘になるけど、今は思ってないかな?何しろ、こんな会話をした次の日には死んでてもおかしくない職業だ。敵も多い。一般的な幸せを享受するというのは難しいだろうね。それ以前に結婚なんて考えてる暇もないな」
「割と予想通りな回答ですね……」
「お嬢さんはどうだい?」
「わたしですか?うーん……故郷にいた頃は、似たような境遇の人か家の事情知ってる上で付き合ってくれるような人と結婚するのかなあとか、漠然と思ってましたけど、今は全然そうゆうのないですね。恋に恋する年でもないですし。ああでも、家族はいたらいいなあとは思いますかね?ある日突然全部亡くしちゃったんで。そう考えると、今はライブラのみんなが家族みたいな感じかもしれません。血縁っていうより何ちゃらファミリー的な意味になっちゃいますけど」
「……そう言った意味合いなら、僕もそうかな?」
「?」
「時々、君達若い衆を見てると親戚のおじさんみたいな気分になる時があるんだ」
「……スティーブンさんは……それ言うにはまだ若いと思いますよ?」
「お世辞でも嬉しいね」
(……もしかしてこの間の式神……いや、うん、考えるの止めよう)
胸中で浮かんでしまった疑念に気がつかなかったことにして、結理は何食わぬ顔で書類整理に戻った。
「スティーブンさん、」
「ん?」
「伴侶が欲しいって、思ったことありますか?」
「……それはまたいきなりな質問だな」
「気分転換的な雑談ですよ。特に大きな意味はないです」
「そうだなあ……今まで全く考えたことがないと言ったら嘘になるけど、今は思ってないかな?何しろ、こんな会話をした次の日には死んでてもおかしくない職業だ。敵も多い。一般的な幸せを享受するというのは難しいだろうね。それ以前に結婚なんて考えてる暇もないな」
「割と予想通りな回答ですね……」
「お嬢さんはどうだい?」
「わたしですか?うーん……故郷にいた頃は、似たような境遇の人か家の事情知ってる上で付き合ってくれるような人と結婚するのかなあとか、漠然と思ってましたけど、今は全然そうゆうのないですね。恋に恋する年でもないですし。ああでも、家族はいたらいいなあとは思いますかね?ある日突然全部亡くしちゃったんで。そう考えると、今はライブラのみんなが家族みたいな感じかもしれません。血縁っていうより何ちゃらファミリー的な意味になっちゃいますけど」
「……そう言った意味合いなら、僕もそうかな?」
「?」
「時々、君達若い衆を見てると親戚のおじさんみたいな気分になる時があるんだ」
「……スティーブンさんは……それ言うにはまだ若いと思いますよ?」
「お世辞でも嬉しいね」
(……もしかしてこの間の式神……いや、うん、考えるの止めよう)
胸中で浮かんでしまった疑念に気がつかなかったことにして、結理は何食わぬ顔で書類整理に戻った。