異界都市日記1
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ここはヘルサレムズ・ロット
元・紐育
一晩で崩落・再構築され異次元の租界となったこの都市は今、異界を臨む境界点、地球上で最も剣呑な危険地帯となった。
これは、そんな都市で世界の均衡を保つ為日夜暗躍する秘密結社の構成員と、とある少女の物語――
「ビビアンこちそうさまー!」
「あいよー…って、ちょっとユーリ!おつりおつり!!」
カウンターに置かれた金額を見て、ダイナー店主の娘は慌てて少女を呼び止めた。##NAME3##と呼ばれた少女は振り向いてにこりと笑う。
「あーそれ、さっきの白いお猿さん追いかけてったお兄さんに何か出してあげて?お皿洗い終わった後の差し入れってことで。」
「へえ…何?あいつのことそんな気にいった?」
「ただの気まぐれー。」
からかいの色はなく純粋な疑問を投げるビビアンに、少女は簡潔に答えて店を出る。そんな少女を見送ってため息をついてからふと、ビビアンは少女の言葉に引っかかりを覚えて首を傾げた。
「…あれ?あいつ何でレオが追いかけてったの、『白い猿』って分かったんだ…?」
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