異界都市日記21
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こうしてすったもんだはあったものの、ライブラでは何とか無事に新年会を終え、いつもの日常が戻ってきた。
勿論、新年会にはツェッドも参加した。
謎の襲撃を受けたとされているヴァルハラ社は業績見通しの下方修正が報じられ、その首謀者の一人であり記事を読んだレオは、あの場だけで何百億ドルの損失だったろうにそれだけで済んだ事に驚いていた。
そんなレオは、最近のツェッドが羽振りの良くなった事に気付く。先日はアーティの店で奢ってもらったりもして、何かいい仕事を見つけたのだろうかと少し気になった。
そしてそれに伴って、何故か結理のご機嫌が少しだけ下降していた。
「いや……確かにアドバイスしたのはわたしだし?ツェッド君が仕事見つけられたのも嬉しいけどさ……ちょっと予想外ってゆうか……敵に塩送っちゃったみたいな…?いやいや、ツェッド君が稼げてるのは嬉しいけど…何もこっちのシマの近くでやんなくても……いやでも……ツェッド君楽しそうだし、それはこっちも嬉しいし全然いいんだけどさ……」
一体どうしたのだろうと思っていると、レオが結理とツェッドの様子が何となく気になっている事に気付いたチェインが声をかけた。
「あー、けっこう評判よ?アンダンタル広場の噴水前で日曜の午後とか。結理とは日程かぶんないようにしてるみたいだけど」
アドバイスらしきものを受けたレオが、言われた曜日にザップと一緒にその場所に行ってみると、既に人だかりが出来ていた。
その中心にいるツェッドは、紙で作った蝶の束を手に持って、静かに術を紡ぐ。
「斗流血法」
ツェッドの手にあった紙の蝶達がふわりと舞い、本物の蝶のようにひらひらと辺りを飛んだ。
「シナトベ 風編み」
その光景を見たHLの住人達は、表情を輝かせながら歓声を上げ、紙幣や硬貨を次々とカバンの中に投げ入れていった。
「入れ食いだな」
「ええ」
「魚だけに」
「上手かないっすそれ」
ツェッド・オブライエン。副業:大道芸人
異界都市日記21 了
2024年8月17日 再掲
