再び騎士になると誓った日(DQ11ホメロス)
数ヶ月が経ち、ホメロスはイシの村を護る騎士をしながら、村の再興に尽くしていた。かつて自分が焼き払ってしまった村。皆殺しにしようとしていた民たち・・・。村人たちから非難や罵声、暴行を加えられる覚悟をしていたが、そんなことは一切なく、自分を受け入れてくれた。
(グレイグたちは今ごろ邪心討伐に奮闘しているのか。)
ホメロスは木材を運びながらグレイグたちのことを考えていた。
数か月前、レブンたちが邪心ニズゼルファを知り、グレイグはホメロスと国王にそのことを告げていた。
「・・・ふん。真の魔王ではなく、邪心とやらがいるのだろう。そして貴様はレブンと共に討伐しに行きたいのだろう。貴様の考えは言葉にしなくてもお見通しなのだよ。」
「・・・すまぬ。ホメロス。俺も邪心を倒すレブンたちに協力したくなってな・・・。お前も共に行くか?」
「こ・と・わ・る。私には王国とイシの村の再興があるのでな。私は貴様がいない間にもどんどん出世する。せいぜい私に後れをとらぬようにな。」
「・・・ありがとうホメロス。絶対に邪心を倒し、真の平和を取り戻す!!・・・国王や王国、イシの民たちのことを頼んだぞ。ホメロス。」
ホメロスは何も言わずに照れながら頷いた。
「わん!!!わん!!!!!!」
ホメロスが晴天の空を眺めていると、一匹の犬が彼に近づいてきた。
「ん?お前は確か・・・ルキという名の犬だな。」
ルキは笑顔でホメロスの顔をぺろぺろ舐めた。
「・・・こ・・こら!?私の顔をなめるな!!!」
ホメロスはあたふたしていたが、拒絶はしなかった。
(村に来た当初は吠えていたり、逃げていたが、今では割と懐いてきたな・・・。)
ホメロスがルキの顔を撫でていると、金髪の少女が近づいてきた。
「あらルキ、ここにいたの?ホメロスさんもお疲れ様。」
「エマか。君も朝から晩まで復興作業頑張っているな。」
「レブンや皆が邪心と戦うのに、私は戦う力がない・・・。だから、皆がいつでも帰ってこられるように、休めるように、安らぎの場所を作りたい。だから、1日でも早く村を復興させたいなと。」
「・・・エマや村の皆は私に優しくしてくれているが、私はお前たちを皆殺しにしようとしたのだぞ・・・。グレイグの進言で城内の幽閉で済んだが・・・村をこのようにしてしまって・・・。」
「・・・もういいよ。私たちは今こうして生きているから。それに、あなたはレブンに助けられた。だから、今度は何かを護る力になってほしい。」
「・・・・何かを護る力?」
「例えば、国王様とか、友人や恋人とか、もちろん村人や身近な動物たちとか・・・うーん。挙げるとキリがないわ・・・。」
エマはこれ以上考えるのをやめた。
「私は再び騎士になれるのだろうか?今度は侵略をするのではなく、守護する存在に・・・。」
「今のホメロスさんは悪夢から解放されて、以前の魔物のような冷たい瞳が優しい瞳に変わったよ。」
エマは背伸びをしホメロスの黄金色の瞳を覗いた。
「あ・・・あまり近くで私を見るな!!!!」
ホメロスは照れていた。エマとルキは笑っていた。
(私は、この少女や村人たちの笑顔を護りたい。今度は身近な者たちを護る騎士となるぞ。グレイグ!!)
ホメロスは再び騎士のペンダントを握りながら、騎士となることを誓った。そして、晴天の空を見続けていた。
(グレイグたちは今ごろ邪心討伐に奮闘しているのか。)
ホメロスは木材を運びながらグレイグたちのことを考えていた。
数か月前、レブンたちが邪心ニズゼルファを知り、グレイグはホメロスと国王にそのことを告げていた。
「・・・ふん。真の魔王ではなく、邪心とやらがいるのだろう。そして貴様はレブンと共に討伐しに行きたいのだろう。貴様の考えは言葉にしなくてもお見通しなのだよ。」
「・・・すまぬ。ホメロス。俺も邪心を倒すレブンたちに協力したくなってな・・・。お前も共に行くか?」
「こ・と・わ・る。私には王国とイシの村の再興があるのでな。私は貴様がいない間にもどんどん出世する。せいぜい私に後れをとらぬようにな。」
「・・・ありがとうホメロス。絶対に邪心を倒し、真の平和を取り戻す!!・・・国王や王国、イシの民たちのことを頼んだぞ。ホメロス。」
ホメロスは何も言わずに照れながら頷いた。
「わん!!!わん!!!!!!」
ホメロスが晴天の空を眺めていると、一匹の犬が彼に近づいてきた。
「ん?お前は確か・・・ルキという名の犬だな。」
ルキは笑顔でホメロスの顔をぺろぺろ舐めた。
「・・・こ・・こら!?私の顔をなめるな!!!」
ホメロスはあたふたしていたが、拒絶はしなかった。
(村に来た当初は吠えていたり、逃げていたが、今では割と懐いてきたな・・・。)
ホメロスがルキの顔を撫でていると、金髪の少女が近づいてきた。
「あらルキ、ここにいたの?ホメロスさんもお疲れ様。」
「エマか。君も朝から晩まで復興作業頑張っているな。」
「レブンや皆が邪心と戦うのに、私は戦う力がない・・・。だから、皆がいつでも帰ってこられるように、休めるように、安らぎの場所を作りたい。だから、1日でも早く村を復興させたいなと。」
「・・・エマや村の皆は私に優しくしてくれているが、私はお前たちを皆殺しにしようとしたのだぞ・・・。グレイグの進言で城内の幽閉で済んだが・・・村をこのようにしてしまって・・・。」
「・・・もういいよ。私たちは今こうして生きているから。それに、あなたはレブンに助けられた。だから、今度は何かを護る力になってほしい。」
「・・・・何かを護る力?」
「例えば、国王様とか、友人や恋人とか、もちろん村人や身近な動物たちとか・・・うーん。挙げるとキリがないわ・・・。」
エマはこれ以上考えるのをやめた。
「私は再び騎士になれるのだろうか?今度は侵略をするのではなく、守護する存在に・・・。」
「今のホメロスさんは悪夢から解放されて、以前の魔物のような冷たい瞳が優しい瞳に変わったよ。」
エマは背伸びをしホメロスの黄金色の瞳を覗いた。
「あ・・・あまり近くで私を見るな!!!!」
ホメロスは照れていた。エマとルキは笑っていた。
(私は、この少女や村人たちの笑顔を護りたい。今度は身近な者たちを護る騎士となるぞ。グレイグ!!)
ホメロスは再び騎士のペンダントを握りながら、騎士となることを誓った。そして、晴天の空を見続けていた。
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