再び騎士になると誓った日(DQ11ホメロス)
デルカダール城の騎士の控室で、グレイグが黒い鎧を脱いでいた。すると、ノックする音がした。グレイグはドアを開けた。
「・・・グレイグさん。改めまして、ユグノア王の息子、レブンです。」
「・・・レブン様か・・・。今までの数々の無礼な言動をお詫びいたします・・・。」
「あ・・頭を下げてください!!グレイグさん!!!」
頭を下げ続けているグレイグにレブンは戸惑っていた。
過去に戻る前の世界で、イシの村を守るために共闘し、今までの敵対関係を消し去るほどの深い絆で結ばれた。あの頃を思い出すと、彼と話すのに気まずさを感じた。
「お詫びという訳ではないのですが・・・。グレイグさんにお願いがあります・・・。」
「は!!何なりとお申し付けくださいませ。」
「・・・ホメロスを城に連れてきたよ。・・・ロウ様とセーニャの力で傷を癒した。・・・今は地下牢で保護している。」
「ホメロスが生きている!?・・・しかし、なぜ生かしてくれたのだ?」
「・・・このまま2人の関係を終わらせたくないと思ったから。」
「え・・・・?」
「グレイグさんとホメロスとお互いに気持ちをぶつけて、言いたいことを言って欲しい。このまま分かり合えないまま終わるのは嫌だと思ったから・・・。」
「レブン・・・様?俺たちのこと何か知っているのか?」
「信じられない事だと思いますが、聞いてくれますか?」
グレイグは少年の真剣なまなざしに、深くうなづいた。
レブンはこれまでに起きたことを全て話した。自分は未来から来たと。命の大樹でデルカダール王に憑依した魔王ウルノーガが大樹を破壊し、ロトゼタシアの大地を崩壊させたこと。そして、グレイグがイシの村を護り、レブンと和解し、村を救い、離れ離れになった仲間を探しながら共に戦った事。そして、ホメロスが魔王軍の総司令となり、最終的に、自らが魔物の姿へと成り果て、最後はグレイグに討たれたと。
「・・・あなたはその時に、ホメロスと共に王国を守り続けたかったと言っていました。」
「・・・・そんな結末があったのか・・・。ホメロスが・・・。」
「信じられない話だとは分かりますが、これは僕が未来ので見てきた世界です・・・。」
「・・・いいや、貴殿の話を信じるさ。言われてみれば、クレイモランで会って間もないのに貴殿は随分と心身共に逞しくなったようだ。それに、時の流れが分かる預言者のように見える。」
「僕たちを導いてくれた預言者がいるんですがね。」
レブンとグレイグはお互いの顔を見て笑い、緊迫した空気が和らいだ。
「おそらく、夜中にウルノーガが勇者の剣を奪いに正体を現すかもしれません。今のうちにホメロスと話をしてください。」
「・・・ああ。真実を話してくれてありがとう。まだ城内での宴は続いているであろう。夜中になったら俺も魔王と戦う。」
グレイグはレブンに一礼し、ホメロスが眠る地下牢へと向かった。
「・・・グレイグさん。改めまして、ユグノア王の息子、レブンです。」
「・・・レブン様か・・・。今までの数々の無礼な言動をお詫びいたします・・・。」
「あ・・頭を下げてください!!グレイグさん!!!」
頭を下げ続けているグレイグにレブンは戸惑っていた。
過去に戻る前の世界で、イシの村を守るために共闘し、今までの敵対関係を消し去るほどの深い絆で結ばれた。あの頃を思い出すと、彼と話すのに気まずさを感じた。
「お詫びという訳ではないのですが・・・。グレイグさんにお願いがあります・・・。」
「は!!何なりとお申し付けくださいませ。」
「・・・ホメロスを城に連れてきたよ。・・・ロウ様とセーニャの力で傷を癒した。・・・今は地下牢で保護している。」
「ホメロスが生きている!?・・・しかし、なぜ生かしてくれたのだ?」
「・・・このまま2人の関係を終わらせたくないと思ったから。」
「え・・・・?」
「グレイグさんとホメロスとお互いに気持ちをぶつけて、言いたいことを言って欲しい。このまま分かり合えないまま終わるのは嫌だと思ったから・・・。」
「レブン・・・様?俺たちのこと何か知っているのか?」
「信じられない事だと思いますが、聞いてくれますか?」
グレイグは少年の真剣なまなざしに、深くうなづいた。
レブンはこれまでに起きたことを全て話した。自分は未来から来たと。命の大樹でデルカダール王に憑依した魔王ウルノーガが大樹を破壊し、ロトゼタシアの大地を崩壊させたこと。そして、グレイグがイシの村を護り、レブンと和解し、村を救い、離れ離れになった仲間を探しながら共に戦った事。そして、ホメロスが魔王軍の総司令となり、最終的に、自らが魔物の姿へと成り果て、最後はグレイグに討たれたと。
「・・・あなたはその時に、ホメロスと共に王国を守り続けたかったと言っていました。」
「・・・・そんな結末があったのか・・・。ホメロスが・・・。」
「信じられない話だとは分かりますが、これは僕が未来ので見てきた世界です・・・。」
「・・・いいや、貴殿の話を信じるさ。言われてみれば、クレイモランで会って間もないのに貴殿は随分と心身共に逞しくなったようだ。それに、時の流れが分かる預言者のように見える。」
「僕たちを導いてくれた預言者がいるんですがね。」
レブンとグレイグはお互いの顔を見て笑い、緊迫した空気が和らいだ。
「おそらく、夜中にウルノーガが勇者の剣を奪いに正体を現すかもしれません。今のうちにホメロスと話をしてください。」
「・・・ああ。真実を話してくれてありがとう。まだ城内での宴は続いているであろう。夜中になったら俺も魔王と戦う。」
グレイグはレブンに一礼し、ホメロスが眠る地下牢へと向かった。