ひびく、爆発音
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もうすぐ受験生になる2年生のため、午後の授業を潰して進路講演会を行うらしい。
らしい、というのは私が保健室登校で、そういう学校の予定には疎いから。
2年の学年主任の先生から養護教諭に「小川さくらさんもなるべく参加するように」と伝えられたそうだ。
3時間も床に座ってるとか地獄でしょ。
養護教諭に不参加の旨を伝えると、今忙しいから学年主任に直接伝えてくれ、みたいなことを柔らかく言われてしまった。
仕方なく昼休みに教務室へ行くために保健室を出た。
保健室から教務室まで、そこまで遠くない。
いつも教科担任に課題の提出やら質問やらをしているため、
教務室へ行くことはそこまで嫌なことではなかった。
用が済んで午後の授業も無いとなると、私に出来ることはお昼寝くらいしかなかった。
養護教諭にベッドて休むことを伝えて、四つあるうちの一番奥のベッドに歩を進める。
壁に貼られたちょっとグロい真っ黒になった肺の写真と、「タバコを吸っているとこうなります」みたいなことが書かれているポスターを眺めていたら、いつの間にか眠っていた。
目が覚めたときには、既に薄暗かった。
グラウンドの方から声が聞こえるから、もう既にホームルームは終わっていて、部活動時間であることが察せられた。
時計を見るためにベッドから出ようと起き上がったその時だった。
爆発音がした。
驚いてカーテンを勢いよく開けてみると、
そこには同じように目を大きく開けて驚いている養護教諭の姿しかなかった。
音の出処は保健室ではないらしい。かなり大きな音がしたから、怪我人もいるんじゃないかな。
時計を確認すると、ホームルームから1時間ほど過ぎていて、ああもう帰らなくてはいけないと思った。
もしかしたら怪我人が運ばれてくるかもしれないので、私は養護教諭にさよならの挨拶をしてなるべくはやく立ち去ることにした。
きっと明日の話題に出てくるだろう。
爆発音の正体を推理しながら呑気に歩いて家に帰った。
――私は、その音の真実を意外とはやく知ることになった。
晩ごはんの支度が出来たこと知らせる声が聞こえて、階段を降りてリビング着くと、母の口から音の正体を聞かされた。
その日の晩ごはんは味がしなかった。
突然告げられた真実に、私の脳みそでは理解出来そうにない。
呑気に「爆発かな!?」とか思っていた私がどうしようもない阿呆のように思えて仕方がなかった。
あの日、私がベッドから起き上がったときに聞こえた大きな音は、
立海大附属中学校の屋上から飛び降りた少年が、地面に叩きつけられる音だった。
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