コロイカ夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「キミにこれを」
艶やかで深みのあるブルーバイオレットのゲソのボーイ。このバンカラでナワバリバトルに関わる以上、彼の名を知らないものはいないだろう。
新バンカラクラスのエイトくんだ。
彼に呼び出されて何事かと怯えていたというのに、突き出してきた手の先にあるのは小さな箱。イカホよりも少し大きいくらいのサイズで、白い包装紙に包まれ、薄水色のリボンがあしらわれた可愛らしい箱。今日は三月十四日。これはまさか。
「もしかして、ホワイトデー?」
当のエイトくんの顔を見遣れば、ふいと顔を背けられてしまった。
「……バレンタインのお返しだ。目測だが、三倍返しにはしてあるつもりだ」
「こんなカワイイ物貰っていいの? さ、三倍なんて……そもそも私、バレンタインデーに何かあげたっけ……?」
たしか、バレンタインデーの二月十四日はナワバリバトルをしていて、たまたまエイトくんと同じチームになったことだけは覚えているけど……。
「試合中、エナジースタンドを出してくれただろう。最後の試合の、終盤」
「う、うん? そうかも……?」
何度かブキを持ち替えていたから何のブキを使っていたか、もううろ覚えだなんて言えない。静かにエイトくんの話に耳を傾ける。
「あの時、キミが役に立ったからだ。他意はない」
「よぉ、エイト」
後方からの声に、エイトくんはすごい顔をして振り向く。
「……ッ、ワイヤーグラス……」
赤みの強いオレンジ色に、目を引くサイケデリックなカラーリングの3Dニット。エイトくんと同じく新バンカラクラスの、ワイヤーグラスくん。
「ハハッ、やっと渡せたかよ!」
「オレは彼女と話しているんだ。悪いが、キミに構っている暇は……」
「構ってくれなくていいぜ。オマエが気になってるヤツの顔見に来ただけだからな」
「ッ!」
会話からするに、ワイヤーグラスくんは私のことを見に来たの? それにやっと渡せたって? わからないことだらけだ。ワイヤーグラスくんと一瞬目が合うけど、なんだか威圧感が強くて目を逸らしてしまった。
「……ハッ、見るからに弱そうなヤツだな」
自分の事を言われたのだとすぐに分かった。びくりと足が竦む。エイトくんよりも強いと言われている
「ワイヤーグラス、キミにはわからないだろうな」
「あ?」
ワイヤーグラス君の眉間がぴくりと動く。エイトくんの表情も険しい。このままだとケンカになってしまいそう。
「エイトくん! バイトの時間じゃない?」
「え? ああ……そうだな」
困惑するエイトくんの手を半ば強引に掴んで、クマサン商会の方へ駆けていく。
どうかワイヤーグラスくんが追いかけてきませんように。
ワイヤーグラスくんを撒いたのを確認してから一息つく。私は息が上がっているのに、エイトくんは汗一つかいていない。
「む、無理やりごめんね、ふたりともケンカしちゃいそうだったから」
「いや……オレの方こそ、冷静になるべきだった。……カッコ悪いところをキミに見せてしまった」
心なしか落ち込んでいるように見える。
「気にしてないよ、カッコ悪いなんて思ってない」
エイトくんは納得がいかないようで、険しい表情のまま。
「そうだ、エイトくんからのプレゼント開けて見てもいい?」
「ああ」
「……マカロンだ」
丸くコロンとしたマカロンが二つ。色は赤と青。まるでエイトくんのゲソとギアの色みたい。
「すごく可愛い、嬉しい!」
「ただのお菓子でそんなに喜ばなくても」
「たしか、ホワイトデーのお返しにも意味があるんだっけ?」
「! 調べないでくれ! いや、気にしないでくれ!」
「う、うん?」
やけに必死なエイトくんのせいで余計に気になっちゃう。帰ったら調べてみよう。
艶やかで深みのあるブルーバイオレットのゲソのボーイ。このバンカラでナワバリバトルに関わる以上、彼の名を知らないものはいないだろう。
新バンカラクラスのエイトくんだ。
彼に呼び出されて何事かと怯えていたというのに、突き出してきた手の先にあるのは小さな箱。イカホよりも少し大きいくらいのサイズで、白い包装紙に包まれ、薄水色のリボンがあしらわれた可愛らしい箱。今日は三月十四日。これはまさか。
「もしかして、ホワイトデー?」
当のエイトくんの顔を見遣れば、ふいと顔を背けられてしまった。
「……バレンタインのお返しだ。目測だが、三倍返しにはしてあるつもりだ」
「こんなカワイイ物貰っていいの? さ、三倍なんて……そもそも私、バレンタインデーに何かあげたっけ……?」
たしか、バレンタインデーの二月十四日はナワバリバトルをしていて、たまたまエイトくんと同じチームになったことだけは覚えているけど……。
「試合中、エナジースタンドを出してくれただろう。最後の試合の、終盤」
「う、うん? そうかも……?」
何度かブキを持ち替えていたから何のブキを使っていたか、もううろ覚えだなんて言えない。静かにエイトくんの話に耳を傾ける。
「あの時、キミが役に立ったからだ。他意はない」
「よぉ、エイト」
後方からの声に、エイトくんはすごい顔をして振り向く。
「……ッ、ワイヤーグラス……」
赤みの強いオレンジ色に、目を引くサイケデリックなカラーリングの3Dニット。エイトくんと同じく新バンカラクラスの、ワイヤーグラスくん。
「ハハッ、やっと渡せたかよ!」
「オレは彼女と話しているんだ。悪いが、キミに構っている暇は……」
「構ってくれなくていいぜ。オマエが気になってるヤツの顔見に来ただけだからな」
「ッ!」
会話からするに、ワイヤーグラスくんは私のことを見に来たの? それにやっと渡せたって? わからないことだらけだ。ワイヤーグラスくんと一瞬目が合うけど、なんだか威圧感が強くて目を逸らしてしまった。
「……ハッ、見るからに弱そうなヤツだな」
自分の事を言われたのだとすぐに分かった。びくりと足が竦む。エイトくんよりも強いと言われている
「ワイヤーグラス、キミにはわからないだろうな」
「あ?」
ワイヤーグラス君の眉間がぴくりと動く。エイトくんの表情も険しい。このままだとケンカになってしまいそう。
「エイトくん! バイトの時間じゃない?」
「え? ああ……そうだな」
困惑するエイトくんの手を半ば強引に掴んで、クマサン商会の方へ駆けていく。
どうかワイヤーグラスくんが追いかけてきませんように。
ワイヤーグラスくんを撒いたのを確認してから一息つく。私は息が上がっているのに、エイトくんは汗一つかいていない。
「む、無理やりごめんね、ふたりともケンカしちゃいそうだったから」
「いや……オレの方こそ、冷静になるべきだった。……カッコ悪いところをキミに見せてしまった」
心なしか落ち込んでいるように見える。
「気にしてないよ、カッコ悪いなんて思ってない」
エイトくんは納得がいかないようで、険しい表情のまま。
「そうだ、エイトくんからのプレゼント開けて見てもいい?」
「ああ」
「……マカロンだ」
丸くコロンとしたマカロンが二つ。色は赤と青。まるでエイトくんのゲソとギアの色みたい。
「すごく可愛い、嬉しい!」
「ただのお菓子でそんなに喜ばなくても」
「たしか、ホワイトデーのお返しにも意味があるんだっけ?」
「! 調べないでくれ! いや、気にしないでくれ!」
「う、うん?」
やけに必死なエイトくんのせいで余計に気になっちゃう。帰ったら調べてみよう。