小さき光の希望を貴方へ
これはファイターたちと出会う前の物語…
マスターハンドは何枚かの招待状を持ち、時空の果てへとやってきていた。
世界の狭間にあるこの空間はいつ来ても不思議な感覚になる。
(ここに来るのも久しぶりだな…彼は元気にしているだろうか。)
随分前に出会った元気な友の姿を思い浮かべながら歩き続ける。
今の彼は本来の右手の姿ではなく人型である。右手の方が、機動性も高く早く移動することができるが発生する魔力が多い。
ここで時空が歪んでしまうと彼が大変な思いをするのはあきらかであった。
(…そろそろか。)
失礼する、とふわっと地面に降り立つ。
突然の友の来訪に驚いたのかエックスは驚いた表情をしていた。
「マスターハンド?どうしてここに…。」
「少し急用があってね。君に頼みたいことがあるんだ。」
「…わかった、とりあえずお茶を用意しよう。ここまで来るのに疲れただろう?」
「…すまない。」
「気にしなくてもいいよ、君とぼくは友なのだから。」
エックスはそう微笑み、ふわりと宙に浮いているカップとポットを取ったあと近くにあった瓶の中から茶葉を取り出す。
「これは?」
「この前、テト号のみんながお土産といって渡してくれたんだ。なんでも、あっちの世界では父の日?らしいからね。」
エックスは嬉しそうに笑いながらポットにお湯と茶葉を入れ、適量の魔力を込めた。すると、ほのかにだがフルーティーな香りがしてきた。
「どうぞ。熱いから気を付けて。」
「ありがとう、エックス。」
彼からハーブティーの入ったカップを受け取り、少しふーっとしたあと口の中に含む。
「…美味しい。」
「よかった、こんな風にゆったりとお茶を飲めるのは君だけだよ。」
「…他にも来客はいるのだろう?」
マスターハンドが聞くと、エックスは乾いた笑いを浮かべる。
「エコロとサタン…あと最近はマールとスクエアスも来たかな?彼らはお茶をゆっくり飲む…というよりはバトルをしに来ることが多いからね。」
「おかげでここに置いてある物はよく散乱しちゃうんだよね。」と軽くため息と一緒に言葉を漏らした。
「…それで、ここに来た理由を聞いてもいいかな。」
そう聞かれたあと紅茶を飲み干したマスターハンドは右手につけている手袋を外す。彼の手の下には本来、世界樹の守り人の証として薄い黄緑色のタトゥーが刻まれているのだが、その色は黒色に変色しつつある。
「…マスターくん、これはまさか。」
「…ああ、世界樹が急激に枯れ始めた。そして予言書にも災厄が訪れると書かれていてね。」
もう一度、手袋を身に着けながら呟く。
「その災厄を防ぐには世界各地に散らばる神々の末裔を集めなければならないと言われてね。…彼らを召集したい。」
「なるほど…それならぼくも協力しよう。どうすればいい?」
エックスに複数枚の招待状を手渡す。
「すでに彼らの居場所は把握している。その招待状の中には手紙と世界樹によって作られたバッジが入っている。これを渡してきてほしいのだ。」
「…了解。全部で何人いるのかい?」
「現状分かっているのは12人だな。」
マスターハンドはエックスにその末裔たちの詳細を話したあと、「すまない、事態は一刻を争う。…頼んだ。」とだけ言い残し、時空の果てから去っていった。ひとり、エックスは12個の招待状を持ちながら立ち尽くす。
「…さて、ぼくも準備に取り掛からないとな。」
ぱちん、と指をならすとカクカクとしたブロックたちが現れる。その中にある黄色いブロックの上に乗ったあと巨大な扉の前へと向かった。そして、小さく呪文を唱えた。すると、ぎぎぎ…と引きずる音が聞こえてきた。扉がゆっくりと開いていく。広がっているのは無数の星と虚空の世界。まるで宇宙みたいな空間であった。
「…さあ。行っておいで。」
12個の招待状を宙に投げると、それは小さな星へと変化し扉の中に広がる空間へと吸い込まれていった。扉は役目を終えたのかバタンとすごい勢いで閉じる。
「…頼んだよ、未来の戦士たち。」
エックスは小さく呟いた。
マスターハンドは何枚かの招待状を持ち、時空の果てへとやってきていた。
世界の狭間にあるこの空間はいつ来ても不思議な感覚になる。
(ここに来るのも久しぶりだな…彼は元気にしているだろうか。)
随分前に出会った元気な友の姿を思い浮かべながら歩き続ける。
今の彼は本来の右手の姿ではなく人型である。右手の方が、機動性も高く早く移動することができるが発生する魔力が多い。
ここで時空が歪んでしまうと彼が大変な思いをするのはあきらかであった。
(…そろそろか。)
失礼する、とふわっと地面に降り立つ。
突然の友の来訪に驚いたのかエックスは驚いた表情をしていた。
「マスターハンド?どうしてここに…。」
「少し急用があってね。君に頼みたいことがあるんだ。」
「…わかった、とりあえずお茶を用意しよう。ここまで来るのに疲れただろう?」
「…すまない。」
「気にしなくてもいいよ、君とぼくは友なのだから。」
エックスはそう微笑み、ふわりと宙に浮いているカップとポットを取ったあと近くにあった瓶の中から茶葉を取り出す。
「これは?」
「この前、テト号のみんながお土産といって渡してくれたんだ。なんでも、あっちの世界では父の日?らしいからね。」
エックスは嬉しそうに笑いながらポットにお湯と茶葉を入れ、適量の魔力を込めた。すると、ほのかにだがフルーティーな香りがしてきた。
「どうぞ。熱いから気を付けて。」
「ありがとう、エックス。」
彼からハーブティーの入ったカップを受け取り、少しふーっとしたあと口の中に含む。
「…美味しい。」
「よかった、こんな風にゆったりとお茶を飲めるのは君だけだよ。」
「…他にも来客はいるのだろう?」
マスターハンドが聞くと、エックスは乾いた笑いを浮かべる。
「エコロとサタン…あと最近はマールとスクエアスも来たかな?彼らはお茶をゆっくり飲む…というよりはバトルをしに来ることが多いからね。」
「おかげでここに置いてある物はよく散乱しちゃうんだよね。」と軽くため息と一緒に言葉を漏らした。
「…それで、ここに来た理由を聞いてもいいかな。」
そう聞かれたあと紅茶を飲み干したマスターハンドは右手につけている手袋を外す。彼の手の下には本来、世界樹の守り人の証として薄い黄緑色のタトゥーが刻まれているのだが、その色は黒色に変色しつつある。
「…マスターくん、これはまさか。」
「…ああ、世界樹が急激に枯れ始めた。そして予言書にも災厄が訪れると書かれていてね。」
もう一度、手袋を身に着けながら呟く。
「その災厄を防ぐには世界各地に散らばる神々の末裔を集めなければならないと言われてね。…彼らを召集したい。」
「なるほど…それならぼくも協力しよう。どうすればいい?」
エックスに複数枚の招待状を手渡す。
「すでに彼らの居場所は把握している。その招待状の中には手紙と世界樹によって作られたバッジが入っている。これを渡してきてほしいのだ。」
「…了解。全部で何人いるのかい?」
「現状分かっているのは12人だな。」
マスターハンドはエックスにその末裔たちの詳細を話したあと、「すまない、事態は一刻を争う。…頼んだ。」とだけ言い残し、時空の果てから去っていった。ひとり、エックスは12個の招待状を持ちながら立ち尽くす。
「…さて、ぼくも準備に取り掛からないとな。」
ぱちん、と指をならすとカクカクとしたブロックたちが現れる。その中にある黄色いブロックの上に乗ったあと巨大な扉の前へと向かった。そして、小さく呪文を唱えた。すると、ぎぎぎ…と引きずる音が聞こえてきた。扉がゆっくりと開いていく。広がっているのは無数の星と虚空の世界。まるで宇宙みたいな空間であった。
「…さあ。行っておいで。」
12個の招待状を宙に投げると、それは小さな星へと変化し扉の中に広がる空間へと吸い込まれていった。扉は役目を終えたのかバタンとすごい勢いで閉じる。
「…頼んだよ、未来の戦士たち。」
エックスは小さく呟いた。
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