第二幕 闇の使者襲来
【ここで緊急のニュースをお伝えします。今日未明、ニンテンドーシティにあるスタジアムにて大規模な襲撃事件が発生しました。軽傷者は多くいましたが大惨事には至りませんでした。しかし、犯人の抵抗を抑えていたニンテンドーシティ所属のファイターたちはかなりの重傷を負っているらしくは街からは心配の声が上がっています。なお、犯人は逃亡し街の外へと逃げ出したとのことで…】
…襲撃事件から数日経過した。ニンテンドーシティの被害はスタジアム周辺はかなり大損害を受けていたが運よく観客たちが避難してきた街などには被害を受けなかった。
「…だが。」
マスターハンドは予言書を見ながら小さく呟いた。
「今回の被害はかなり大きい。彼らは確かに力を身に着けた。…だが、敵は我々の実力をはるかに上回っている。それに…」
マリオにあとで話を聞いたときに話していた結界内で共有していた情報が敵側にバレていた件が妙に引っかかる。確かに神としては未熟なところはあるかもしれない。だが…
(あの星間の館は世界樹の加護を受けている。…力が弱っているとはいえ、デメリットなくそんな簡単に加護をすり抜けることは可能なのか?)
…悩んでいても仕方ない。
「そろそろ、アレを決行するときが来たようだな。」
予言書を胸元をしまい、ファイターたちが休んでいる救護室へと向かった。
救護室ではファイターたちが治療を受けていた。スマッシュブラザーズには現在、専門の医者はおらず全てマスターハンドの神の力によって治癒しているのだが、今回は治癒の力を使っても数日間の休養は必要だった。
「ああ~、おなかすいた~!!!それに寝てばっかりだとつまんないよ~!!!」
ベッドの上でカービィはじたばたと暴れていた。それを隣で寝ていたリンクは「ちゃんと寝た方がいいですよ。他の方の怪我を悪化させる場合がありますので。」と言うと、わかってくれたのか「はーい!」といい返事をしたあと、カービィはぼふんと布団の中に潜った。
「…ボクたちよりも重傷のはずなのに元気…だね。」
「まあ、あいつは初日からタフだったからな。」
フォックスは苦笑いしながら答える。ファイターたちの中で特に大怪我をしたのはフォックスとカービィだった。足にけがを負ったフォックスは今も包帯を巻いており安静にしている状態なのにも関わらず、(一応)体の内側から攻撃されたカービィは完治するスピードが速く今はとりあえず安静状態という理由でとりあえずベッドに寝かされていた。
「……にしても、3年間も特訓してきたのに一切歯が立たなかった…くやしいぜ。」
ドンキーは拳同士をがん、とぶつけて呟く。それは他の皆もそうだった。
「敵の名前…キャリバーダークでしたっけ。彼らの目的は何でしょうか。」
「わからない、ただ俺たちが集められたきっかけ…災厄の正体なのかもしれない。」
マリオは何か確信したように言うと気になったのか「そういえば、あの時も言ってたよな。」とフォックスは付け加える。
「なにかあったの?」
「ああ、実は…」
マリオは襲撃が起きる日に見た夢の内容について話した。知らない男がマリオに向かって災厄について話していたこと、何かが復活しかけていること、そして何かに気づいてほしいことを。覚えている限り話した。
「…それって凄い偶然ですよねぇ~マリオさん。」
「ああ、俺もそう思う。実際にあの夢をみた日に襲撃事件が起きた。無関係だとは思わない。」
それに、彼に向かって語り掛けていたあの男はいったい誰だったのだろうか。まだ謎は深まるばかりだった。
「…みんな、起きているかい。」
話しているとマスターハンドが救護室に入ってきた。ファイターたちの顔を順番に見た後「怪我は少しずつ回復しているようだな。」と少し安堵の表情を浮かべていた。
「君たちに話したいことがある、それと…提案だな。」
「提案…。」
全員が息をのむ。
「実際に経験して分かったと思うが…今の我々では敵組織キャリバーダークに勝つことは到底不可能に近い。私の力を持ってしてもだな。」
「マスターハンドの力でもか…?」
「…君たちにはいっていなかったが、今の私は創造神としての力を出し切れていない。理由は色々あるのだが、大きな理由としては世界樹にある。」
「「世界樹…?」」
それを聞いたファイターたちは初めて来たときに見た世界樹のことを思い出す。そういえば、世界を見守る樹と言われていたが少し弱ったように思えた。
「あの樹には私の魂、つまり神としての力の源がある。それが何者かによって防がれているのだ。」
「それが…キャリバーダーク。」
「…世界樹が枯れるとどうなっちゃうの…?」
ピカチュウがおそるおそる聞く。
「…それは私にも分からない。ただ言えることは世界の均等が失われる。そうなると君たちの暮らしていた世界も甚大な被害を受けることは間違いない。」
「…っ、そんなこと絶対にさせるわけ…!!」
「落ち着けマリオ。その為に何をするか、それを話してくれるんだろ。」
ファルコンか聞くとマスターハンドは頷き、白い本を取り出した。
「…君たちが怪我の回復をしている間に、新たな予言が生まれた。それがきっと解決のカギとなる。」
あのとき、はじめて予言を見た時と同じように文字が浮かび上がる。
【無数に散らばる銀河の戦士たちを集わせよ。災厄に対抗できる力はそこに眠る。】
「これって…」
「…君たち以外にも神の末裔としての力を持っている人物たちを見つけることができた。」
「てことは、つまり…」
「ああ、次なる作戦は……いろいろな時空にいる他の神の末裔たちを新たなメンバーとして迎え入れることさ。君たちも知っているように世界樹は君たちの住んでいる時空を含めた様々な世界を見守る役割を担っている。そこで協力者に頼んで、君たちには他の時空にいるファイターたちを集めてもらいたい。」
「協力者…って?」
「疑問に思っていたと思うが…君たちに送った招待状。あれは誰が出したと思う?」
「マスターハンドじゃないのか?」
「…でも、マスターハンドしゃんは世界樹を守る人なんでしゅよね?」
「それに招待状を送るとなればそれぞれの世界に行かなきゃいけない…それってかなり危険だと思うが。」
正解、とマスターハンドは答える。
「だから、私には協力者がいるんだ。私の立場を理解して世界の中立を担っている協力者がね。」
人差し指を口に当てにこりと微笑む。
「彼の元に行けば君たちがいけない本来の時空へと足を運べる。…だが、これは危険なことでもある。」
「…危険?」
「ここならある程度、私の加護が届く。だが、他の世界に行ってしまえば、その効力は弱まってしまうだろう。そのときに襲撃を受けてしまえば何が起こるか…これは君たちの判断に任せる。行くのも行かないのも君たちしだいだ。」
全員は考え込む。しばらく沈黙は続き最初に声を出したのはネスだった。
「…僕は行くよ!今度こそ、この街を…僕らの世界を守るんだ…!」
それに続くようにカービィも「ボクも行くよ!!」と両手を振ってこたえる。
「か、カービィしゃんやネスしゃんたちも行くなら…わたしも頑張るでしゅ!」
プリンも決意を固めたのか声に力がこもっている。他の皆も続くように答える。全員の答えはイエスだった。
「…ありがとう。ファイターたち。」
ならば、彼にこのことを伝えてくる。と言い残してマスターハンドは部屋から出ていった。
「…それなら、ちゃんと傷なおさないとな。」
「…そうだな、怪我が治ったら行動開始だ!!」
「「おー!!」」
ファイターたちは腕をあげて言った。
…襲撃事件から数日経過した。ニンテンドーシティの被害はスタジアム周辺はかなり大損害を受けていたが運よく観客たちが避難してきた街などには被害を受けなかった。
「…だが。」
マスターハンドは予言書を見ながら小さく呟いた。
「今回の被害はかなり大きい。彼らは確かに力を身に着けた。…だが、敵は我々の実力をはるかに上回っている。それに…」
マリオにあとで話を聞いたときに話していた結界内で共有していた情報が敵側にバレていた件が妙に引っかかる。確かに神としては未熟なところはあるかもしれない。だが…
(あの星間の館は世界樹の加護を受けている。…力が弱っているとはいえ、デメリットなくそんな簡単に加護をすり抜けることは可能なのか?)
…悩んでいても仕方ない。
「そろそろ、アレを決行するときが来たようだな。」
予言書を胸元をしまい、ファイターたちが休んでいる救護室へと向かった。
救護室ではファイターたちが治療を受けていた。スマッシュブラザーズには現在、専門の医者はおらず全てマスターハンドの神の力によって治癒しているのだが、今回は治癒の力を使っても数日間の休養は必要だった。
「ああ~、おなかすいた~!!!それに寝てばっかりだとつまんないよ~!!!」
ベッドの上でカービィはじたばたと暴れていた。それを隣で寝ていたリンクは「ちゃんと寝た方がいいですよ。他の方の怪我を悪化させる場合がありますので。」と言うと、わかってくれたのか「はーい!」といい返事をしたあと、カービィはぼふんと布団の中に潜った。
「…ボクたちよりも重傷のはずなのに元気…だね。」
「まあ、あいつは初日からタフだったからな。」
フォックスは苦笑いしながら答える。ファイターたちの中で特に大怪我をしたのはフォックスとカービィだった。足にけがを負ったフォックスは今も包帯を巻いており安静にしている状態なのにも関わらず、(一応)体の内側から攻撃されたカービィは完治するスピードが速く今はとりあえず安静状態という理由でとりあえずベッドに寝かされていた。
「……にしても、3年間も特訓してきたのに一切歯が立たなかった…くやしいぜ。」
ドンキーは拳同士をがん、とぶつけて呟く。それは他の皆もそうだった。
「敵の名前…キャリバーダークでしたっけ。彼らの目的は何でしょうか。」
「わからない、ただ俺たちが集められたきっかけ…災厄の正体なのかもしれない。」
マリオは何か確信したように言うと気になったのか「そういえば、あの時も言ってたよな。」とフォックスは付け加える。
「なにかあったの?」
「ああ、実は…」
マリオは襲撃が起きる日に見た夢の内容について話した。知らない男がマリオに向かって災厄について話していたこと、何かが復活しかけていること、そして何かに気づいてほしいことを。覚えている限り話した。
「…それって凄い偶然ですよねぇ~マリオさん。」
「ああ、俺もそう思う。実際にあの夢をみた日に襲撃事件が起きた。無関係だとは思わない。」
それに、彼に向かって語り掛けていたあの男はいったい誰だったのだろうか。まだ謎は深まるばかりだった。
「…みんな、起きているかい。」
話しているとマスターハンドが救護室に入ってきた。ファイターたちの顔を順番に見た後「怪我は少しずつ回復しているようだな。」と少し安堵の表情を浮かべていた。
「君たちに話したいことがある、それと…提案だな。」
「提案…。」
全員が息をのむ。
「実際に経験して分かったと思うが…今の我々では敵組織キャリバーダークに勝つことは到底不可能に近い。私の力を持ってしてもだな。」
「マスターハンドの力でもか…?」
「…君たちにはいっていなかったが、今の私は創造神としての力を出し切れていない。理由は色々あるのだが、大きな理由としては世界樹にある。」
「「世界樹…?」」
それを聞いたファイターたちは初めて来たときに見た世界樹のことを思い出す。そういえば、世界を見守る樹と言われていたが少し弱ったように思えた。
「あの樹には私の魂、つまり神としての力の源がある。それが何者かによって防がれているのだ。」
「それが…キャリバーダーク。」
「…世界樹が枯れるとどうなっちゃうの…?」
ピカチュウがおそるおそる聞く。
「…それは私にも分からない。ただ言えることは世界の均等が失われる。そうなると君たちの暮らしていた世界も甚大な被害を受けることは間違いない。」
「…っ、そんなこと絶対にさせるわけ…!!」
「落ち着けマリオ。その為に何をするか、それを話してくれるんだろ。」
ファルコンか聞くとマスターハンドは頷き、白い本を取り出した。
「…君たちが怪我の回復をしている間に、新たな予言が生まれた。それがきっと解決のカギとなる。」
あのとき、はじめて予言を見た時と同じように文字が浮かび上がる。
【無数に散らばる銀河の戦士たちを集わせよ。災厄に対抗できる力はそこに眠る。】
「これって…」
「…君たち以外にも神の末裔としての力を持っている人物たちを見つけることができた。」
「てことは、つまり…」
「ああ、次なる作戦は……いろいろな時空にいる他の神の末裔たちを新たなメンバーとして迎え入れることさ。君たちも知っているように世界樹は君たちの住んでいる時空を含めた様々な世界を見守る役割を担っている。そこで協力者に頼んで、君たちには他の時空にいるファイターたちを集めてもらいたい。」
「協力者…って?」
「疑問に思っていたと思うが…君たちに送った招待状。あれは誰が出したと思う?」
「マスターハンドじゃないのか?」
「…でも、マスターハンドしゃんは世界樹を守る人なんでしゅよね?」
「それに招待状を送るとなればそれぞれの世界に行かなきゃいけない…それってかなり危険だと思うが。」
正解、とマスターハンドは答える。
「だから、私には協力者がいるんだ。私の立場を理解して世界の中立を担っている協力者がね。」
人差し指を口に当てにこりと微笑む。
「彼の元に行けば君たちがいけない本来の時空へと足を運べる。…だが、これは危険なことでもある。」
「…危険?」
「ここならある程度、私の加護が届く。だが、他の世界に行ってしまえば、その効力は弱まってしまうだろう。そのときに襲撃を受けてしまえば何が起こるか…これは君たちの判断に任せる。行くのも行かないのも君たちしだいだ。」
全員は考え込む。しばらく沈黙は続き最初に声を出したのはネスだった。
「…僕は行くよ!今度こそ、この街を…僕らの世界を守るんだ…!」
それに続くようにカービィも「ボクも行くよ!!」と両手を振ってこたえる。
「か、カービィしゃんやネスしゃんたちも行くなら…わたしも頑張るでしゅ!」
プリンも決意を固めたのか声に力がこもっている。他の皆も続くように答える。全員の答えはイエスだった。
「…ありがとう。ファイターたち。」
ならば、彼にこのことを伝えてくる。と言い残してマスターハンドは部屋から出ていった。
「…それなら、ちゃんと傷なおさないとな。」
「…そうだな、怪我が治ったら行動開始だ!!」
「「おー!!」」
ファイターたちは腕をあげて言った。
