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第二幕 闇の使者襲来

遡ることスマッシュブラザーズが結成されてから数か月。ニンテンドーシティが発展していき、そろそろ公に活動をはじめようとしたときにマスターハンドからあることを言い渡された。

『自分が神の末裔として正体を明かしてはいけない』

理由としてはまだ力が目覚めていない事態で名乗ってしまうと狙われ殺されてしまう可能性があるらしい。過去に似たような事件が起きその世界は大混乱が起きた。そのような言い伝えも残っているほどらしい。そして、最後にこう付け加えられた。
【この話が他言無用であること】。このような機密事項は星間の館のみ会話を許可するとマスターハンドに耳が痛くなるほど言われ続けてきた。そして、今日の今までスマッシュブラザーズとして活動していたときは決して名乗ることも、それに関する話題も話さなくなっていた。

(…いつの間に会話を聞かれていた?それとも、どこかで情報が漏れた?)

その可能性も考えたが、それはありえない。マスター曰く自分たちが拠点としている星間の館には結界があり認められた者しか入れないらしい。その証拠として事前の手紙で渡されていたバッジがいわゆる許可書のような役割をしているらしい。

「一度、マスターに言われて確かめてみたんだがバッジを外した瞬間、目の前にあった館がまるで霧のように消えた。」とファルコンは驚いたように言っていた。そのあとにやってみた他のみんなも同じようなことを言っていたため絶対にありえないはずだ。

(…もしかして、相手は結界があったとしても何等かの力で俺たちのことを見ることができる…?)

色々と考えてみるが何も思いつくことはできない。それにこのまま考え続けるだけでは目の前の状況は悪化するままだと感じた。
…考えても仕方ない。とりあえず目の前にいる敵に集中しなければ。ぎっと敵を睨むと敵は口笛を鳴らす。

『せっかくだ、ここまで来たなら楽しまないと!それに…【あの方】の為にも神の末裔たちには痛い目にあってもらったほうが都合がいい、か。』

ローブの人物は右腕を捲る。隠された右手の甲にはスマッシュブラザーズのシンボルマークを逆転させた黒いタトゥーがあった。

『黒の予言に導かれた者たちよ。目覚めよ、我らが目的のために!!』

手を掲げるとタトゥーは黒い光を放つ。そして、先ほどまで戦うのをやめていた敵たちも同じように光りだす。

「うっ……!」

「前が見えない!?」

あまりにも強い光だったのか全員咄嗟に目を伏せた。光が収まったときに目の前に広がっていたのは先ほどのローブの人物のみだった。

「…っ、さっきまでいた敵たちは!?」

その直後、スタジアムの外から聞こえたのは先ほど爆発音のあとに聞こえた同じような悲鳴だった。

「まさか、外に…!!」

ルイージは焦ったように扉に向かおうとするが、それをローブの人物はまるで瞬間移動をしたように間合いに入りルイージの腹部に向けて蹴りを入れた。

「がっ…!!!」

「「ルイージ!!!!」」

勢いは凄まじく蹴りの勢いで観客席まで吹き飛ばされてしまう。強い衝撃を受けたのかルイージは動くことができなくなってしまった。ルイージがやられた。隙をついたとはいえ、ここまであっけなく。マリオは先ほどまで考えてきたことが理解できなくなるほどの怒りに飲まれた。

「っ、よくもルイージを!!!!!」

拳に炎をためローブの人物に殴りかかろうと走り出す。

『ふふっ、いいね。そうこなければ!』

笑いながらマリオの攻撃を何度もよけていく。マリオも隙を与えないように何度も、何度も。パンチを繰り出し続けた。だが、まるで動きを読まれているのか攻撃が一切当たることはなかった。

「フォックス…!先にルイージを!」

「ああ、わかった!」

フォックスは先ほどルイージが飛ばされた観客席の方へ行く。かなりの勢いで吹き飛ばされていたのか周辺の椅子部分は完全に破壊されており、ルイージも頭から血を流していた。

「…救護室に連れてくる!それとマスターハンドを探してくる!」

「こっちは大丈夫。行って!」

フォックスはルイージを抱え、そのまま去ろうとする。が、彼の目の前に突然鏡のようなものが現れた。

「…しまっ!!!」

理解しても遅かった咄嗟にリフレクターを展開しようとするが間に合わず、鏡から出た光線が彼の頬や腹部を掠り足に直撃してしまった。何とかルイージをかばうように前に出ることが出来たので、彼の方は怪我を負うことはなかった。

「ぐっ…、が。」

足に当たった攻撃のせいか当たった場所から高熱が起きる。熱く、痛い。痛い。だが、このままとどまっているとまた攻撃が飛んでくる。しかも、今度はかわすことはできない。そして、鏡からはまた光がチャージされる。

「「フォックス、ルイージ!!!」」

サムスとマリオは助けようとする、が…

『…【重力変化】』

ローブの人物が両腕を振り下ろすと急激に体が重くなる。まるで地面に押し付けられている。動けない。

「にげ、ろ…にげ。」

声を振り絞りながら、なんとか手を伸ばす。

『無駄だよ、そこで仲間が倒れる姿を見ているんだ。』

くすっと笑う声が聞こえる。辺りは強い光に包まれた。
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