第一幕 英雄の光
…
ある暗い部屋のなかで、親指を噛み締める男がいた。背丈は短いが、彼の目から感じられる蔑んだ目は何もかもを滅ぼしてしまいそうな目だ。彼が見つめる先には先ほどの彼らの様子が映し出されていた。
「ついに、神の末裔たちが集まり始めた…か。」
男は呟いたあと、指を鳴らす。
すると、目の前に原型を留めない薄暗い影が現れた。
「■■■。状況はどうだ?」
『………。』
影の言葉を聞いた男は椅子の上に置いてあった黒い本を手に取る。
「【神の末裔を集めし銀河の象徴。完全な姿を取り戻すとき、嘲笑うふたりのペテン師が世界を闇に染めるであろう。】この予言か現実になる。なんとかしなければ…。」
男はコートのようなものを羽織ったあと、小さなナイフを持ち、姿を消した。
