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第一幕 英雄の光

そのあと、ルイージがまた料理を皿に盛り付け全員に料理を配った。カービィはあのあとマリオの元へ向かって行き謝ると「まあ、次からは気をつけろよ。」とマリオも許したためギスギス状態にはならなかった。準備が終わり全員が席についたあと、マリオは立ち上がる。

「よっしゃぁ!食べるぞ!いただきます!」

「「いただきます!」」

マリオが叫んだ言葉に反応するように彼らも返した。そして、箸またはスプーンなどを使って料理を食べ始めた。

「お…おいひいですぅ~!」

「うめぇ!バナナも上手いが、これもうめぇ!」

ドンキーとヨッシーは嬉しそうにそれを食べ続ける。それは、他も同じだ。

「なんだ、この料理!こんなに美味しいのは、はじめてだぜ!」

「シンプルなのに味つけがバッチリすぎるよ!!」

ファルコンもネスも嬉しそうな顔で頬張る。それを遠目で見ていたルイージは顔を隠しながら照れていた。しかし、その中マスターだけ険しい顔をしながら料理を眺めていた。

「マスターハンドしゃん、どうしたんでしゅか?たべないでずっとみつめてるでしゅ。」

スプーンを片手にプリンは問う。ルイージはもしかして苦手な味だったのかなとも考えたが料理を見れば全く手つかずの状態であり視線も料理よりも目の前に置いてある箸に向けられていた。

「すまない、恥ずかしいのだが…あまり人型で生活をすることがなくてな。これの使い方が分からないのだ。」

マスターハンドは少し照れ隠しながら言う。ルイージは驚きながらも、マスターハンドに使い方を教えた。彼の本当の正体は大きな右手だ。こういうものを知らなくても理解できる。理解したマスターハンドはゆっくりと慣れない手つきで料理を口に運んだ。

「…………美味しい。」

小さく笑みを浮かべながらマスターハンドは呟いた。

それから、料理を食べ終わったあと皆と協力して食器を片付けた。
しばらくして、全員の片付けが終わり休憩に入っていた。

「少しいいか?」

その時、マスターハンドは全員に話し掛ける。他の皆は一度行っていた作業を止めマスターの方を向いた。

「どうしたんですか?」

リンクが聞いてみる。

「とりあえず今後について色々話しておこうと思ってな。」

「確か災厄を止める…だよね。」

「私たちは何をすればいいのか?」

サムスが聞くと、マスターハンドは軽く説明を始めた。まず初めに力をつけること。そして、情報網を広げるためにある計画を話した。それは交わることのできない世界をつなげる新たな世界を作り出すことだった。

「…待って、そんなことできるのか!?」

「そういえば話していなかったな。私は創造神であり世界樹の守り人だ。」

「「神様!?」」

全員が驚きの声をあげる。そういえば何気に彼の正体に聞いていなかったがまさかそんなすごい存在だったとは。

「…それはさておき。君たちはこれから共に戦い力を高めていく仲間だ。そこで君たちにはチーム名を考えてもらいたい。」

「「チーム名?」」

マスター以外の全員が声を揃えて問う。決める理由は色々あるらしいがせっかくならつけてみたいらしい。誰かが「案外こういうの好きなのかな?」と言っていた。でも、せっかくだから全員で考えることになった。

「えーっとね!食べ物フレンズ!」

「いやっ…!もっと真剣に考えないと!」

カービィの案にネスは的確に突っ込む。それ以外にもたくさんの案があったが、どれもピンとこなかった。

「うーん……仲間みたいな要素は入れたいピカ…。」

ピカチュウはいろんな案を見ながら考えている。すると、フォックスが小さな言葉だが呟いた。

「マリオとルイージみたいな……ブラザーズ?」

それを聞いたプリンは納得したように大声で言う。

「それでしゅ!いいと思うでしゅ!」

「ブラザーズ……か。悪くないな。」

サムスも同感する。他の皆も同じだ。
そして、先程まで黙って話を聞いていたマリオが立ち上がる。

「なら、俺たちはスマッシュブラザーズだな!」

スマッシュブラザーズ。その言葉を何故言ったのかは分からなかったが、みんなは嫌そうな顔をしなかった。むしろ嬉しそうだった。

「スマッシュ…ブラザーズ!うん!ボクそれがいい!」

カービィはピョンピョン飛び跳ねながら言う。他の皆も嬉しそうにその名を喜んでいた。

その光景を遠くから見ていたマスターは小さな声で、

「………スマッシュブラザーズ。君たちはこの世界を救う英雄となる。」

と言った。



第一幕 英雄の光 完
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