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第一幕 英雄の光

「美味しかったー!ねえねえ!ルイルイ!おかわりおかわり!」

状況を分かっていないのか、カービィは座り込んでいるルイージに抱きつこうとしたがそのまえに、カービィの体はヒョイ…と持ち上げられる。カービィの体を持ち上げた正体はマリオだった。彼の顔には、中身が飛び散った味噌汁がくっついておりびしょびしょになってしまっている。

「カービィ……?」

そのときのマリオの顔には怒りがこもっていた。流石にこれはまずいとカービィはそれを見て焦る。

「あ…あははははっ…。」

苦笑いをしてごまかそうとするがさすがに無理だった。このままだとまた大惨事になると察したのかルイージは止めに入った。

「に…兄さん、1回落ち着こう?今回はボクの不注意なんだし…。」

「あのなぁ…ルイージ。お前は他人に甘すぎだぞ。もう少し厳しくした方がいい。」

「で…でも……能力のことを把握できなかったのもボクのせいだし…。」

ルイージは涙目になりながらもマリオを説得しようとしたが堪忍袋が切れたのか中々承諾しない。さすがにヤバイと思ったのかマスターハンドは指をならす。すると彼らのまわりに散乱していた物が元に戻りそして、マリオの方に向き直った。

「1度落ち着きたまえ、マリオくん。」

「落ち着けって…!」

マリオは言い返そうとするが、マスターハンドは彼の口に指をあて塞ぐ。

「しーっ……。」

マスターハンドは笑ったあと、ファイターたちから一歩ずつ下がり胸元から白い本を取り出した。そして謎の言葉を呟いたあとマスターハンドのまわりに煙が現れ、彼の体を包み込んだ。

その煙が晴れると、とんでもない光景がファイター達の目に入った。先程までマスターがいた場所にファイターたちよりも何倍の大きさのある白い右手が現れたからだ。

「うわあああああああっ!」

プリンはパニックになったのか叫びながらリンクの後ろに隠れる。それもそうだろう。こんなもの急に現れたら誰もがビビる。

「お…お前誰だ!?」

ドンキーが拳を構えながら言う。右手は手首を縦に上下にふったあと話しかけてきた。

「これがマスターハンド……つまり私の本来の姿なのだ。」

「「マスターハンド!?」」

「驚くのも無理がないだろう。驚かせないために普段はあの姿になっているのだからな。」

マスターハンドが指をパチンとならすと元の姿に戻った。

「何か別の事でびっくりさせて冷静にするとはいえ、急にこんなことをしてすまなかったな。マリオくん。」

マスターハンドはマリオに向かって一礼した。マリオは1度咳き込んだあとマスターハンドの目を見た。

「…ありがとうな、マスターハンド。少し頭に血が上りすぎた。」

マリオはマスターハンドに謝ったあと、今度はルイージの方に向き直った。

「ルイージ…少し言い過ぎた。………その。ごめん。」

「ううん!謝らなくて大丈夫だよ、兄さん!ボクのために言ってくれたんだもんね?」

ルイージは、マリオの頭を撫でるとマリオは照れ臭そうに顔を隠す。

「ルイージ…ちょっと恥ずかしい。」

「あっ…!ゴメン!いつもの癖で…。」

マリオとルイージの光景をリンクとフォックスは嬉しそうに眺めていた。

「さすがは兄弟ですね。」

「ああ。羨ましく思うぜ。」

ふたりの言葉を聞いたマリオとルイージは互いの顔を見たあと嬉しそうに笑った。
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