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レオいず

ふと王さまの気紛れで時計の針が午後8時を指す時間外へと出掛けた12月半ばということもあって街中はカラフルなイルミネーションがそこらじゅうで見受ける事が出来その一つ一つ見る度何時ものように煩くなる王さま………もとい自分の彼氏を引きずってれば王さまが小さな声上げ立ち止まったそれに釣られるように自然と自分も歩みを止めた

『何,王さま』

問い掛けてやれば エメラルドグリーンの瞳を輝かせ無邪気にセナ!上を見ろって急かしてくる従う様に空を見上げればふわりふわりと真っ白な雪が舞い落ちてきた

『セナ〜,雪だぞ雪!,新しい霊感が湧き上がる!!』

『王さま…流石に大人しくしてねぇ』

いつもの様に奇行に走ろうとする王さまを腕を引く事で止めながらも視線はついつい上へと向き綺麗な夜空に混じる雪を見上げていれば今度は逆に手首を掴まれたと思えば自分より少し小さな彼の腕の中に抱き寄せられて驚き思わず

『ちょッ,いきなり何王さま』

声を上げるもの彼は気にした様子無く自分を抱き締めたまま一言"愛してる"と耳元で俺が好きな優しくて自分だけが聞く事ができるであろう声音で囁かれた言葉
いきなりの事についていかない脳裏と頬に熱が集まるのを感じながら平然を装うと口癖を吐き出すも彼には照れている事が御見通しの様で優しく笑われてしまう
やけになれば頬の赤らみを隠すように抱き着き返しお返しをくれてやろうと思いたてば耳元で優しい声で同じ言葉を返した

仄かに増した寒さだけが理由じゃないような耳の赤みに乱れた心が静まる気がした
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