画面の向こう側
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「筋トレとかヨガ動画とか上げたらいいんちゃいます?」
部活の後輩に言われたことがまさかこんな出会いをするなんて思いもしなかった。人生何が起きるかわからんな。
「……こんなんあんねんな」
真に受けた訳やないが、財前に言われて
なんとなくどんな動画が投稿されているか見る。
俺も動画ネット動画を見ぃひん訳やないけど、もう決まった動画しか見なくなった。こんなに毎日、新しいものが上がっているなんて知らんかった。
「お、これよさそうやん」
なんとなく開く。筋トレ柔軟の解説動画だ。
俺の感は当たり、とても丁寧に説明があって実践する姿も綺麗で様になっている。これはええやん。参考にしよう。
投稿者は女性のそうだが顔は見切れるように撮ってある。
そのせいかどんな女性なんやろうと興味が湧いてしまう。
何考えてるんやアカンアカン。
その人が投稿している他の動画も見る。
どれも参考になるものばかりだった。
時間も忘れて見入っていた。
放課後部室
「そな感じで収穫やったわ」
「へぇそんな良かったんや俺も見たろ」
「へぇ本当に見てはったんスね
しかも女の人のとか意外やわ」
「あ!そういうやつなんか白石!」
「そな訳あるか」
「ほんまかぁ?」
ニヤニヤしながらそう決めつける謙也にどつく。
まったくそんな気持ちあるわけないやん。
動画の内容を参考にしとるだけや、純粋に、、
家に帰ってまたあの動画を見る。
俺も参考にしながらフォームを確認する。なかやかえぇ感じや。
やっぱえぇ動画や。。
そう思いながら2.3動画通りやる。
体が温まりほぐれた気ぃする。
それから密かにチャンネル登録も済ませ楽しんでいた。
たまにコメントも残してみたり。
毎日楽しませてもらっている。
「おー白石、俺もみたで」
「私も見たわーん♡
ダンスとかも投稿してて良かったわ」
「浮気か、小春!」
俺が見たことを行ったばかりにみんな見るようになったらしい。
なんや複雑な気分になるのはなんでなんやろ。好きな投稿者が人気出るならえぇのに。
「白石、コメントも残してたやろみたで」
「な、なんや別にえぇやろ」
「うふっ蔵リンなんだか最近楽しそうで良いわ!これは恋の予感♡♡」
「まじなんか白石」
「部長ネットはやめといた方がえぇっすわ」
「なんでそないな話になるんや」
飛躍する周りに呆れる。
まぁ確かに好感は持っているが
それは憧れに近い感情だ。
年齢は若そうだがしっかり知識をもっていてフォームもしっかりしてる
程よく筋肉がついていて、背筋がピンと伸びて綺麗で……って、アカン、なんか変に意識してきたわ。やめややめ。まったくアイツらが余計なこと言うから意識してもた。はず。
家に帰ってきてまた動画を見る
すると俺が書いたコメントに返信がついていた。
『いつも見てくれているみたいでありがとぉ
今度生配信もするから見たってな?』
可愛らしい感じの文章に胸が高鳴る。関西弁で書かれているので同じ地方なんやろか。年はいくつやろ。生配信かぁ。動画内では声は入ってないが、ライブなら聞けるんやろか。あーアカンアカン。また変に意識してしもて、恥ずかしくなる。。
「なんなん、あいつらのせいやぞ」
変に上がってしまった熱を打ち消すべくランニングに出かけた。
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