尸魂界篇
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副隊長と副隊長補佐・志波天寧は副官章を着けて二番側臣室に待機。
海燕と天寧が到着する頃には既に数名の副隊長が集まっており、二人に気付いたその場の副隊長は頭を下げたり手を挙げたりして駆け寄ってきた。
「Ciao〜ってあれ?まだこんだけ?」
「天寧さんに海燕さん、お疲れ様っス」
「おう、お疲れ。
ま、しゃーねぇだろ隊長、副隊長は忙しいしな」
「天寧、うちの隊長見てない?
朝から全っ然連絡つかないんだけど」
13人いる副隊長の内、今ここにいるのは天寧を除き5人。みんなして忙しいし仕方ないかーと思っていると十の副官章を着けた金髪の女が天寧に近付いた。
「家にはちゃんと帰ってきてるわよ、
今日だって朝ご飯作ってくれたし」
「相変わらず婚約者には甘いわね」
「そういう所が可愛いんじゃない」
“ね、桃”と少し目線を落とすと五の副官章を着けた小さな少女が涙目で天寧を見上げていた。
「桃?」
「あの、天寧さん、うちの藍染隊長も見てませんか…?朝、少し様子がおかしくて…」
「藍染さんが?…私も兄さんもほとんど執務室で缶詰状態だったから見てないわね…」
そう言うと五番隊副隊長・雛森桃の瞳が潤み
天寧は柔らかく微笑んで彼女の頬を撫でた。
「藍染さんもきっと疲れてるのよ、
桃に心配かけたくなくて隠してるのかもしれないわ」
「そう、でしょうか…」
「そうよ、男は女に弱い所なんて見せたくない莫迦な生物なんだから放っておけばいいのよ」
隊長なんだから尚更ね、と続けて天寧は雛森の頭を撫でた。温かくて優しい、安心する拳 に雛森は目を細めた。
「(あぁ…やっぱり天寧さんの手は安心する…
まるで藍染隊長みたい…)」
大切な幼馴染の大切な人…
太陽の炎にも思えるその瞳と落ち着いた声、
凛々しい佇まいは一見近寄り難い雰囲気だけれど…大空のような広い心は色んな人の心を砕いた。
こんな美しい人が兄妹のように育った幼馴染の恋人で婚約者だなんて未だに信じられない。
「桃?大丈夫?」
「!は、はい!大丈夫です!
ありがとうございます、天寧さん…!」
“副隊長なんだからしっかりね”と笑いかけられ
思わず顔を赤らめてしまう。
すると他の副隊長達が集まり始めて来て賑やかになっていく。
「…………」
天寧は皆から少し離れ、窓から空を見上げた。
まだ明るい空、一体いつまでここにいればいいのやら…と頬杖をついていると横に海燕が立って淹れたてのお茶が入った湯呑みを渡される。
「暇だな」
「ね〜、これは今日泊まり込みかな」
“嫌になっちゃうわ”、“そーだな”と言い合いながら
海燕が淹れてくれたであろうお茶を啜る。
結局13人の副隊長と1人の副隊長補佐が揃ったのは夜が更けた頃だった…
ーーーーーーーーーーー
隊長達による隊首会が漸く開かれたのか、
一番隊から霊圧の乱れを感じた。
「天寧副隊長補佐、大丈夫か」
「隊長達が霊圧を上げまくるせいで気分は最悪です、何とかしてくださいよ雀部さん」
ムスッとした顔でそう言えば、死覇装の上から英国紳士風のマントを羽織った男は苦笑を漏らし、天寧の横に腰を掛けた。
「紅茶でもいかがかな」
「Mi fa piacere.
私、雀部さんの淹れる紅茶、大好きなの」
現世の文化に馴染みない死神達は西洋のものに手を付けない習性があり、好む者は少ない。一番隊副隊長である雀部長次郎忠息は比較的洋風なものを好む天寧を娘のように可愛がっており共にお茶をする事も多々ある。
「にしても、この召集はいつになったら解除されるんでしょうか」
「それは私にも解りかねる。
元柳斎殿は此度の件にかなり鶏冠が立っているようだからな」
「Oh…それはまた厄介な事を…」
単独行動の上、旅禍を取り逃がした市丸への怒りは凄まじいものなのだろう、揺れ動く霊圧を遠くの方で感じながら天寧は紅茶を啜った。
そして、夜が明けようとした時、
けたたましい程の警鐘が鳴り響いた。
『緊急警報!!緊急警報!!
瀞霊廷内に侵入者有り!!各隊、守護配置について下さい!!』
海燕と天寧が到着する頃には既に数名の副隊長が集まっており、二人に気付いたその場の副隊長は頭を下げたり手を挙げたりして駆け寄ってきた。
「Ciao〜ってあれ?まだこんだけ?」
「天寧さんに海燕さん、お疲れ様っス」
「おう、お疲れ。
ま、しゃーねぇだろ隊長、副隊長は忙しいしな」
「天寧、うちの隊長見てない?
朝から全っ然連絡つかないんだけど」
13人いる副隊長の内、今ここにいるのは天寧を除き5人。みんなして忙しいし仕方ないかーと思っていると十の副官章を着けた金髪の女が天寧に近付いた。
「家にはちゃんと帰ってきてるわよ、
今日だって朝ご飯作ってくれたし」
「相変わらず婚約者には甘いわね」
「そういう所が可愛いんじゃない」
“ね、桃”と少し目線を落とすと五の副官章を着けた小さな少女が涙目で天寧を見上げていた。
「桃?」
「あの、天寧さん、うちの藍染隊長も見てませんか…?朝、少し様子がおかしくて…」
「藍染さんが?…私も兄さんもほとんど執務室で缶詰状態だったから見てないわね…」
そう言うと五番隊副隊長・雛森桃の瞳が潤み
天寧は柔らかく微笑んで彼女の頬を撫でた。
「藍染さんもきっと疲れてるのよ、
桃に心配かけたくなくて隠してるのかもしれないわ」
「そう、でしょうか…」
「そうよ、男は女に弱い所なんて見せたくない莫迦な生物なんだから放っておけばいいのよ」
隊長なんだから尚更ね、と続けて天寧は雛森の頭を撫でた。温かくて優しい、安心する
「(あぁ…やっぱり天寧さんの手は安心する…
まるで藍染隊長みたい…)」
大切な幼馴染の大切な人…
太陽の炎にも思えるその瞳と落ち着いた声、
凛々しい佇まいは一見近寄り難い雰囲気だけれど…大空のような広い心は色んな人の心を砕いた。
こんな美しい人が兄妹のように育った幼馴染の恋人で婚約者だなんて未だに信じられない。
「桃?大丈夫?」
「!は、はい!大丈夫です!
ありがとうございます、天寧さん…!」
“副隊長なんだからしっかりね”と笑いかけられ
思わず顔を赤らめてしまう。
すると他の副隊長達が集まり始めて来て賑やかになっていく。
「…………」
天寧は皆から少し離れ、窓から空を見上げた。
まだ明るい空、一体いつまでここにいればいいのやら…と頬杖をついていると横に海燕が立って淹れたてのお茶が入った湯呑みを渡される。
「暇だな」
「ね〜、これは今日泊まり込みかな」
“嫌になっちゃうわ”、“そーだな”と言い合いながら
海燕が淹れてくれたであろうお茶を啜る。
結局13人の副隊長と1人の副隊長補佐が揃ったのは夜が更けた頃だった…
ーーーーーーーーーーー
隊長達による隊首会が漸く開かれたのか、
一番隊から霊圧の乱れを感じた。
「天寧副隊長補佐、大丈夫か」
「隊長達が霊圧を上げまくるせいで気分は最悪です、何とかしてくださいよ雀部さん」
ムスッとした顔でそう言えば、死覇装の上から英国紳士風のマントを羽織った男は苦笑を漏らし、天寧の横に腰を掛けた。
「紅茶でもいかがかな」
「
私、雀部さんの淹れる紅茶、大好きなの」
現世の文化に馴染みない死神達は西洋のものに手を付けない習性があり、好む者は少ない。一番隊副隊長である雀部長次郎忠息は比較的洋風なものを好む天寧を娘のように可愛がっており共にお茶をする事も多々ある。
「にしても、この召集はいつになったら解除されるんでしょうか」
「それは私にも解りかねる。
元柳斎殿は此度の件にかなり鶏冠が立っているようだからな」
「Oh…それはまた厄介な事を…」
単独行動の上、旅禍を取り逃がした市丸への怒りは凄まじいものなのだろう、揺れ動く霊圧を遠くの方で感じながら天寧は紅茶を啜った。
そして、夜が明けようとした時、
けたたましい程の警鐘が鳴り響いた。
『緊急警報!!緊急警報!!
瀞霊廷内に侵入者有り!!各隊、守護配置について下さい!!』
