尸魂界篇
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「えー!?天寧さんと冬獅郎くんって婚約してたのー!?」
未だに口を塞がれている一護の代わりに
織姫が目を見開いて日番谷と天寧を交互に見る。
「うん、冬獅郎とは何れ夫婦になるの。
私のダーリン、可愛いでしょー?」
天寧は笑って日番谷を抱き寄せる。
頬と頬をくっつけて笑う天寧と照れたように目を逸らす日番谷に織姫はキラキラと目を輝かせた。
「じゃあ、結婚式は挙げるの!?」
「その予定よ。
冬獅郎の紋付袴…きっと愛らしくてカッコいいんだろうなぁ…」
頬を染める天寧に対し、一護はルキアの手を離しながら日番谷と天寧を見比べる。
日番谷の身長は小学生と見紛う程低く、
所謂、大人の体型である天寧と比べると…
色々危ないのではと思う。
「黒崎、何か失礼な事を考えてねぇか」
「いや、失礼も何も…
天寧と冬獅郎が現世で歩いてるだけで事案だろ」
どう見ても小学生の弟を持つ姉貴じゃねぇか
と続けた一護に天寧は吹き出し、日番谷はピキピキと青筋を立てて行く。
「確かにっ、私達って知らない人から見たら姉弟に見えるよねっ」
「天寧まで何言ってやがんだ!」
「ふっふふ…Scusa.
Perché ti amo, Rallegrarsi ?」
「……はぁ…Ho capito …」
「偉い子」
天寧が日番谷の頭を撫でると、
青筋は無くなり、代わりに頬が緩む。
その顔を見て一護は“年相応の顔もできんだな”と意外なものを見つけたように思う。
「冬獅郎くんも喋れるんだー!」
「私の為に沢山勉強してくれたのよ。
冬獅郎は優しいからね」
「天寧の為だからな」
さも当然と言うような口振りに思わず驚き、
一護と織姫は顔を見合わせた。
日番谷の蟀谷にまた青筋が立てられるも天寧に窘められて、そっぽを向いた。
「そうだ、一護と織姫ちゃんはまた現世に帰るんだよね?」
「おー、明日には帰るぜ」
「そっか。それじゃあ少し、お願いをしてもいいかしら」
「お願い?」
「私の母の事よ」
「「!!」」
不意に、天寧の声が固くなる。
先程までとは違い、真面目な顔になった事から
日番谷とルキアの様子からも只事ではないと察したのか、一護と織姫も真剣な顔付きになった。
「私の母は藍染の手によって行方不明になっているの」
「行方不明…?」
「100年前から行方不明なの」
「100年!?」
規格外の数字だが、死神は自分達が思っているよりも長生きで天寧と日番谷だって見た目よりも遥かに長く生きているのだ。
100年前なんて………
「………母親は、生きてるのか?」
一護は少し悲しげな顔をしていた。
ルキアも目を伏せているに気付くも
天寧は見て見ぬ振りをして頷いた。
「母さんはね、護廷十三隊の元隊長なの。
100年以上隊長を続けてた実力者が簡単に死ぬとは思ってないわ」
「隊長だったのか」
「とっても強い隊長だったのよ。
だから、現世に身を潜めている筈。
浦原さんや夜一さんのように」
母を含んだ複数人の隊長格の失踪には元十二番隊隊長であり初代技術開発局局長である浦原と二番隊隊長であった夜一も関与している事は解っている。
母の手掛かりを掴むなら、
浦原と関わりがある一護達に頼るしかない。
「んで?俺はその母親を探せばいいのか?」
「話が早くて助かるわ。
探す、というよりかは…会えたらでいいの。
私は元気にやってるから心配しないでって伝えてほしい」
「え?それだけでいいの…?」
「藍染が関わってる以上、表に出てくる事はないだろうし…母さんが迂闊な行動を取るとは思えないからね。
私は瀞霊廷から離れられそうにないし…
私が会いたがってる事くらい母さんには筒抜けだろうし、伝言だけでいいのよ。だから頼んだわよ、一護」
「頼んだわよって…
まるで俺と母親が会うみたいな発言だな」
「ふふ、その通り。一護は母さんに会うよ。
私の勘は尸魂界一だもの」
怪訝そうな顔をする一護に対し、
天寧はイタズラっ子のように無邪気に笑った。
未だに口を塞がれている一護の代わりに
織姫が目を見開いて日番谷と天寧を交互に見る。
「うん、冬獅郎とは何れ夫婦になるの。
私のダーリン、可愛いでしょー?」
天寧は笑って日番谷を抱き寄せる。
頬と頬をくっつけて笑う天寧と照れたように目を逸らす日番谷に織姫はキラキラと目を輝かせた。
「じゃあ、結婚式は挙げるの!?」
「その予定よ。
冬獅郎の紋付袴…きっと愛らしくてカッコいいんだろうなぁ…」
頬を染める天寧に対し、一護はルキアの手を離しながら日番谷と天寧を見比べる。
日番谷の身長は小学生と見紛う程低く、
所謂、大人の体型である天寧と比べると…
色々危ないのではと思う。
「黒崎、何か失礼な事を考えてねぇか」
「いや、失礼も何も…
天寧と冬獅郎が現世で歩いてるだけで事案だろ」
どう見ても小学生の弟を持つ姉貴じゃねぇか
と続けた一護に天寧は吹き出し、日番谷はピキピキと青筋を立てて行く。
「確かにっ、私達って知らない人から見たら姉弟に見えるよねっ」
「天寧まで何言ってやがんだ!」
「ふっふふ…
「……はぁ…
「偉い子」
天寧が日番谷の頭を撫でると、
青筋は無くなり、代わりに頬が緩む。
その顔を見て一護は“年相応の顔もできんだな”と意外なものを見つけたように思う。
「冬獅郎くんも喋れるんだー!」
「私の為に沢山勉強してくれたのよ。
冬獅郎は優しいからね」
「天寧の為だからな」
さも当然と言うような口振りに思わず驚き、
一護と織姫は顔を見合わせた。
日番谷の蟀谷にまた青筋が立てられるも天寧に窘められて、そっぽを向いた。
「そうだ、一護と織姫ちゃんはまた現世に帰るんだよね?」
「おー、明日には帰るぜ」
「そっか。それじゃあ少し、お願いをしてもいいかしら」
「お願い?」
「私の母の事よ」
「「!!」」
不意に、天寧の声が固くなる。
先程までとは違い、真面目な顔になった事から
日番谷とルキアの様子からも只事ではないと察したのか、一護と織姫も真剣な顔付きになった。
「私の母は藍染の手によって行方不明になっているの」
「行方不明…?」
「100年前から行方不明なの」
「100年!?」
規格外の数字だが、死神は自分達が思っているよりも長生きで天寧と日番谷だって見た目よりも遥かに長く生きているのだ。
100年前なんて………
「………母親は、生きてるのか?」
一護は少し悲しげな顔をしていた。
ルキアも目を伏せているに気付くも
天寧は見て見ぬ振りをして頷いた。
「母さんはね、護廷十三隊の元隊長なの。
100年以上隊長を続けてた実力者が簡単に死ぬとは思ってないわ」
「隊長だったのか」
「とっても強い隊長だったのよ。
だから、現世に身を潜めている筈。
浦原さんや夜一さんのように」
母を含んだ複数人の隊長格の失踪には元十二番隊隊長であり初代技術開発局局長である浦原と二番隊隊長であった夜一も関与している事は解っている。
母の手掛かりを掴むなら、
浦原と関わりがある一護達に頼るしかない。
「んで?俺はその母親を探せばいいのか?」
「話が早くて助かるわ。
探す、というよりかは…会えたらでいいの。
私は元気にやってるから心配しないでって伝えてほしい」
「え?それだけでいいの…?」
「藍染が関わってる以上、表に出てくる事はないだろうし…母さんが迂闊な行動を取るとは思えないからね。
私は瀞霊廷から離れられそうにないし…
私が会いたがってる事くらい母さんには筒抜けだろうし、伝言だけでいいのよ。だから頼んだわよ、一護」
「頼んだわよって…
まるで俺と母親が会うみたいな発言だな」
「ふふ、その通り。一護は母さんに会うよ。
私の勘は尸魂界一だもの」
怪訝そうな顔をする一護に対し、
天寧はイタズラっ子のように無邪気に笑った。
