尸魂界篇
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「目が覚めたようだな、天寧」
天寧は無事目が覚めたものの、傷が癒えるまで四番隊に入院する事が決まった。
何もできず、暇を持て余していた天寧の元へ来たのは砕蜂だった。
「砕蜂」
「見舞いだ」
砕蜂はそう言うと、果実の詰め合わせを備え付けの机に置いた。天寧はお礼を言い、せっかくならと椅子に座るよう促すも仕事があるからと断られる。
「その傷は藍染と市丸にやられたと聞いた」
「えぇ、そうよ。
数時間放置されてたから血も流しすぎたみたい」
「…その状態で私の攻撃を防いだのか」
「あら、不服?」
くすくすと笑うと砕蜂はムッと顔を顰め、
大きく溜息を吐いた。
「いいや、貴様と私の仲だ。
私の癖くらい、天寧なら全て把握しているだろう」
「それは勿論。
お互いの癖が解るくらい、何回も手合わせを重ねてきたもの。親友の特権よ」
ふふんと笑って、今貰った詰め合わせから林檎を手に取る。引き出しからナイフを取り出してスルスルと皮を剥いて行く。
「藍染の企みには気付いていたのか」
「何となく。初めて会った日から、この人は危ないって思っていたの。それが確信に変わったのは、母さん達の失踪だったわ」
「!…つまり、夜一様の失踪も…」
「えぇ、藍染が関わっていた。
その罪を浦原さんと握菱さんに擦り付けて…
それを聞きつけた夜一さんが助け出したんでしょうね」
「夜一様は浦原喜助に巻き込まれた、というわけか」
100年前、砕蜂はあれだけ憧れ、慕っていた夜一に置いていかれたと思い、憧れを憎悪に変えた。
その蟠りは既に無くなっているようだが、それが藍染と浦原によるものだと知ると、今度はそちらへと殺意を向けていた。
「今は夜一さんと和解した事を喜びましょうよ。
私も今度挨拶に行かないと」
「その時は私も同伴する。
夜一様と二人きりなど許さんからな」
「昔から変わらないわねー
料亭の個室予約しとくから、砕蜂から夜一さんに声かけといて」
「わかった。それでは、私は行く。
日程が決まったら早めに連絡をしろ、いいな」
「えぇ、ありがとう。砕蜂」
「さっさと傷を癒し、手合わせに付き合え。
それが今、貴様がやるべき事だ」
そう言って砕蜂は病室を出ていく。
相変わらずだと笑うと、入れ違いで日番谷がやって来た。
「砕蜂が来てたのか」
「うん、林檎食べる?貰った」
「ありがとう。お前も食べろよ」
切り分けた林檎を載せた皿を渡し、
砕蜂と夜一とで食事に行く事になったと話す。
「夜一って、旅禍の一人だったな」
「元二番隊隊長にして、四楓院家の当主だったお方よ。私と砕蜂、後は白哉も昔お世話になったの」
元五大貴族の縁と、母が隊長であった事から
天寧が死神になる前からの付き合いであり、天寧が二番隊に入る所以にもなった……と…
「待て、お前二番隊だったのか?」
「あれ?言ってなかったっけ?
護廷入隊時は二番隊に所属してたのよ。
砕蜂とその時の同期でね、仲が良いのはその縁よ」
「聞いてねぇぞ」
「Oh …」
二番隊は隠密機動との繋がりが一番強く、
裏の仕事を任される事が多いそこに婚約者が所属していたと知り、日番谷の眉間に皺が寄る。
「裏の仕事、やってたのか」
「まぁ、数年とは言え刑軍にいたしねぇ…
その後に技術開発局になる前の十二番隊に異動して、隊長が変わるタイミングで十三番隊に異動してるから…二番隊にいたのはほんの一瞬よ」
日番谷が入隊した時…否、それ以前から天寧は十三番隊に所属していたから、てっきりずっと十三番隊にいたのだとばかり思っていた。
まさか二番隊と十二番隊に所属していた過去があるなんて思わなかった。
「お前の母親は十番隊の隊長だったんだろ?
十番隊 に希望を出さなかったのか?」
「勿論出したわよ。
出した結果、何故か入隊希望が夜一さんに改竄されて二番隊に所属する事になっちゃったのよ…!」
母さんも“力付けて来な”って送り出すし!!
キーッ!!と林檎を貪る天寧に若干同情しながらもあの気難しい砕蜂と天寧が仲良くしてる理由が何となく解って、口角を上げた。
「笑ってないで哀れなハニーを慰めてよ、ダーリン…」
「林檎やるから口開けろ」
「あー…」
素直に口を開ける天寧の口に林檎を放り込んで、頭を撫でる。甘えるように擦り寄ってくるからつい頬が緩む。
「早く治して、帰ってこいよ。
天寧のいねぇ家は虚しくて仕方ねぇ」
「!ふふ、うん。
すぐに帰るから、待っててね、ダーリン」
「おー」
天寧の包帯が取れるまで、口付けが出来ない事は寂しいが…帰ってきたら思う存分甘やかしてやろうと心に決めて、日番谷は席を立った。
天寧は無事目が覚めたものの、傷が癒えるまで四番隊に入院する事が決まった。
何もできず、暇を持て余していた天寧の元へ来たのは砕蜂だった。
「砕蜂」
「見舞いだ」
砕蜂はそう言うと、果実の詰め合わせを備え付けの机に置いた。天寧はお礼を言い、せっかくならと椅子に座るよう促すも仕事があるからと断られる。
「その傷は藍染と市丸にやられたと聞いた」
「えぇ、そうよ。
数時間放置されてたから血も流しすぎたみたい」
「…その状態で私の攻撃を防いだのか」
「あら、不服?」
くすくすと笑うと砕蜂はムッと顔を顰め、
大きく溜息を吐いた。
「いいや、貴様と私の仲だ。
私の癖くらい、天寧なら全て把握しているだろう」
「それは勿論。
お互いの癖が解るくらい、何回も手合わせを重ねてきたもの。親友の特権よ」
ふふんと笑って、今貰った詰め合わせから林檎を手に取る。引き出しからナイフを取り出してスルスルと皮を剥いて行く。
「藍染の企みには気付いていたのか」
「何となく。初めて会った日から、この人は危ないって思っていたの。それが確信に変わったのは、母さん達の失踪だったわ」
「!…つまり、夜一様の失踪も…」
「えぇ、藍染が関わっていた。
その罪を浦原さんと握菱さんに擦り付けて…
それを聞きつけた夜一さんが助け出したんでしょうね」
「夜一様は浦原喜助に巻き込まれた、というわけか」
100年前、砕蜂はあれだけ憧れ、慕っていた夜一に置いていかれたと思い、憧れを憎悪に変えた。
その蟠りは既に無くなっているようだが、それが藍染と浦原によるものだと知ると、今度はそちらへと殺意を向けていた。
「今は夜一さんと和解した事を喜びましょうよ。
私も今度挨拶に行かないと」
「その時は私も同伴する。
夜一様と二人きりなど許さんからな」
「昔から変わらないわねー
料亭の個室予約しとくから、砕蜂から夜一さんに声かけといて」
「わかった。それでは、私は行く。
日程が決まったら早めに連絡をしろ、いいな」
「えぇ、ありがとう。砕蜂」
「さっさと傷を癒し、手合わせに付き合え。
それが今、貴様がやるべき事だ」
そう言って砕蜂は病室を出ていく。
相変わらずだと笑うと、入れ違いで日番谷がやって来た。
「砕蜂が来てたのか」
「うん、林檎食べる?貰った」
「ありがとう。お前も食べろよ」
切り分けた林檎を載せた皿を渡し、
砕蜂と夜一とで食事に行く事になったと話す。
「夜一って、旅禍の一人だったな」
「元二番隊隊長にして、四楓院家の当主だったお方よ。私と砕蜂、後は白哉も昔お世話になったの」
元五大貴族の縁と、母が隊長であった事から
天寧が死神になる前からの付き合いであり、天寧が二番隊に入る所以にもなった……と…
「待て、お前二番隊だったのか?」
「あれ?言ってなかったっけ?
護廷入隊時は二番隊に所属してたのよ。
砕蜂とその時の同期でね、仲が良いのはその縁よ」
「聞いてねぇぞ」
「
二番隊は隠密機動との繋がりが一番強く、
裏の仕事を任される事が多いそこに婚約者が所属していたと知り、日番谷の眉間に皺が寄る。
「裏の仕事、やってたのか」
「まぁ、数年とは言え刑軍にいたしねぇ…
その後に技術開発局になる前の十二番隊に異動して、隊長が変わるタイミングで十三番隊に異動してるから…二番隊にいたのはほんの一瞬よ」
日番谷が入隊した時…否、それ以前から天寧は十三番隊に所属していたから、てっきりずっと十三番隊にいたのだとばかり思っていた。
まさか二番隊と十二番隊に所属していた過去があるなんて思わなかった。
「お前の母親は十番隊の隊長だったんだろ?
「勿論出したわよ。
出した結果、何故か入隊希望が夜一さんに改竄されて二番隊に所属する事になっちゃったのよ…!」
母さんも“力付けて来な”って送り出すし!!
キーッ!!と林檎を貪る天寧に若干同情しながらもあの気難しい砕蜂と天寧が仲良くしてる理由が何となく解って、口角を上げた。
「笑ってないで哀れなハニーを慰めてよ、ダーリン…」
「林檎やるから口開けろ」
「あー…」
素直に口を開ける天寧の口に林檎を放り込んで、頭を撫でる。甘えるように擦り寄ってくるからつい頬が緩む。
「早く治して、帰ってこいよ。
天寧のいねぇ家は虚しくて仕方ねぇ」
「!ふふ、うん。
すぐに帰るから、待っててね、ダーリン」
「おー」
天寧の包帯が取れるまで、口付けが出来ない事は寂しいが…帰ってきたら思う存分甘やかしてやろうと心に決めて、日番谷は席を立った。
