尸魂界篇
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双殛の丘から強い霊圧を感じて天寧は目を開けた。
「起きたか」
「処刑が…」
「あぁ、始まっちまった。
傷は粗方塞がったが…まだ完全に治ってねぇ」
まだ痛みは残っているが、動けない程ではない。
手を動かし、動ける事を確認すると天寧はゆっくり起き上がった。
「大丈夫、行けるわ。ありがとう、兄さん」
「いいか、無理だけはするなよ。
これでまた倒れたら隊長に頼んで平隊士にしてやるからな」
「それはそれでご褒美ね」
「前言撤回。
天寧を隊長に昇格するよう言いつけてやる」
「その時は兄さんも道連れよ」
破けた死覇装を包帯代わりに身体に巻いて
海燕と共に双殛の丘へと向かった。
ーーーーーーーーーー
「もー!!私走れるんだけどー!?」
「うるせー!!
黙って背負われてろ!このじゃじゃ娘!」
傷は塞いだだけで治ってない、動けばまた開く…
ということで天寧は海燕に背負われていた。
双殛の丘から凄まじい霊圧を感じると同時に
身体全体を焼き切らんとする強い熱気を感じた。
「燬鷇王…!」
「あれが双殛の矛の真の姿かよ…なんて霊圧だ…!」
斬魄刀百万本分の力を有する双殛の矛は
巨大な火の鳥となり、処刑者を見下ろしている。
「兄さん!」
「飛ばすぞ!舌噛むなよ!」
走るスピードを上げ、丘へと目指す。
すると燬鷇王の首に帯のような物が絡みついて
爆散した。
「双殛が…壊れた!?」
「この霊圧、隊長達か!!」
同時に双殛の矛を受け止める磔架も壊された。
その迫力に二人は呆然としていると
あの場にいる隊長格の霊圧が動くのを感じ、我に返った。
「急ぐぞ!!」
「うんっ」
あそこにはきっと一護もいる。
日番谷の霊圧を感じないのが気掛かりだが、
彼ならば大丈夫だと信じて、ルキアの無事を願った。
ーーーーーーーーーー
双殛の丘は混乱状態に陥っていた。
双殛が破壊され、ルキアは一護と阿散井によって逃亡。
ルキアを追おうとした副隊長達は
一護に倒され、地に伏していた。
そして一護は___
「…見えてるって言ったろ、朽木白哉!」
白哉と戦っていた。
「一護…」
「あいつが一護か。いい霊圧してんじゃねーの」
「言ってる場合?とにかく今は総隊長に……
!!仙ちゃん!清音ちゃん!!」
視線をズラすと処刑を止めた裏切り者だからと、二番隊隊長である砕蜂が小椿と清音を排除しようとしているのが見えた。
天寧は海燕の背中を踏み台にして
二人を守ろうと砕蜂の手を掴む。
「!天寧…?」
「副隊長補佐…!?」
「仙ちゃんと清音ちゃんはやらせないわよ、砕蜂」
「退け、天寧。
其奴等の行いは十三隊席官としての矜持を忘れた恥ずべき裏切りだ。その様子だと貴様もか、天寧」
「そこは親友としての情で何とかならない?
私、砕蜂とは戦いたくないのだけれど」
「抜かせ。
親友の情など戦場では関係の無いものだ」
掴んでいた手を弾かれて、強力な蹴りが迫ってくるも天寧はそれを腕で受け止め、流した。
「…Peccato.
砕蜂とはこれからも仲良しでいたいのに」
「護廷の矜持に背く者は例え友であろうと斬る!」
砕蜂が天寧の首を掻っ切ろうとしたその時、凄まじい勢いで、凄まじい速さで何かが砕蜂を捕らえ天寧から…否、その場から引き離した。
「今の霊圧は…」
「天寧!
無茶すんなって言ったばっかだろーが!!」
唖然と砕蜂が消えた方向を見ていると
焦り顔の海燕が走ってきて、天寧の肩を強く掴んだ。
「Ahi …!力が強いわよ…兄さん…」
「うるせー!傷は!?開いてねぇな!?」
「へーき。それよりも浮竹さん達は………」
「浮竹隊長と京楽隊長はここから逃げましたよ」
「「!」」
不意に聞こえてきた威圧的な…だが優しい声に振り向く。二人の背後には四番隊隊長・卯ノ花烈が立っていた。
「卯ノ花さんっ」
「やっと見つけましたよ、志波副隊長補佐。
貴女にお聞きしたい事があります」
「…聞きたい事…ですか…?」
卯ノ花は真剣な顔つきで頷いて天寧と視線を合わせるように膝を折った。そして、天寧の傷を見て眉根を寄せる。
「その傷は、旅禍に?」
「………それについて、報告が。
恐らく、卯ノ花さんが望んでいる情報と一致するかと」
「詳しく聞かせてください」
天寧は目を閉じると、ゆっくりと息を吐いた。
そして___
「私の身体に傷を残し、瀕死まで追いやったのは…
五番隊隊長・藍染惣右助と三番隊隊長・市丸ギンです」
「起きたか」
「処刑が…」
「あぁ、始まっちまった。
傷は粗方塞がったが…まだ完全に治ってねぇ」
まだ痛みは残っているが、動けない程ではない。
手を動かし、動ける事を確認すると天寧はゆっくり起き上がった。
「大丈夫、行けるわ。ありがとう、兄さん」
「いいか、無理だけはするなよ。
これでまた倒れたら隊長に頼んで平隊士にしてやるからな」
「それはそれでご褒美ね」
「前言撤回。
天寧を隊長に昇格するよう言いつけてやる」
「その時は兄さんも道連れよ」
破けた死覇装を包帯代わりに身体に巻いて
海燕と共に双殛の丘へと向かった。
ーーーーーーーーーー
「もー!!私走れるんだけどー!?」
「うるせー!!
黙って背負われてろ!このじゃじゃ娘!」
傷は塞いだだけで治ってない、動けばまた開く…
ということで天寧は海燕に背負われていた。
双殛の丘から凄まじい霊圧を感じると同時に
身体全体を焼き切らんとする強い熱気を感じた。
「燬鷇王…!」
「あれが双殛の矛の真の姿かよ…なんて霊圧だ…!」
斬魄刀百万本分の力を有する双殛の矛は
巨大な火の鳥となり、処刑者を見下ろしている。
「兄さん!」
「飛ばすぞ!舌噛むなよ!」
走るスピードを上げ、丘へと目指す。
すると燬鷇王の首に帯のような物が絡みついて
爆散した。
「双殛が…壊れた!?」
「この霊圧、隊長達か!!」
同時に双殛の矛を受け止める磔架も壊された。
その迫力に二人は呆然としていると
あの場にいる隊長格の霊圧が動くのを感じ、我に返った。
「急ぐぞ!!」
「うんっ」
あそこにはきっと一護もいる。
日番谷の霊圧を感じないのが気掛かりだが、
彼ならば大丈夫だと信じて、ルキアの無事を願った。
ーーーーーーーーーー
双殛の丘は混乱状態に陥っていた。
双殛が破壊され、ルキアは一護と阿散井によって逃亡。
ルキアを追おうとした副隊長達は
一護に倒され、地に伏していた。
そして一護は___
「…見えてるって言ったろ、朽木白哉!」
白哉と戦っていた。
「一護…」
「あいつが一護か。いい霊圧してんじゃねーの」
「言ってる場合?とにかく今は総隊長に……
!!仙ちゃん!清音ちゃん!!」
視線をズラすと処刑を止めた裏切り者だからと、二番隊隊長である砕蜂が小椿と清音を排除しようとしているのが見えた。
天寧は海燕の背中を踏み台にして
二人を守ろうと砕蜂の手を掴む。
「!天寧…?」
「副隊長補佐…!?」
「仙ちゃんと清音ちゃんはやらせないわよ、砕蜂」
「退け、天寧。
其奴等の行いは十三隊席官としての矜持を忘れた恥ずべき裏切りだ。その様子だと貴様もか、天寧」
「そこは親友としての情で何とかならない?
私、砕蜂とは戦いたくないのだけれど」
「抜かせ。
親友の情など戦場では関係の無いものだ」
掴んでいた手を弾かれて、強力な蹴りが迫ってくるも天寧はそれを腕で受け止め、流した。
「…
砕蜂とはこれからも仲良しでいたいのに」
「護廷の矜持に背く者は例え友であろうと斬る!」
砕蜂が天寧の首を掻っ切ろうとしたその時、凄まじい勢いで、凄まじい速さで何かが砕蜂を捕らえ天寧から…否、その場から引き離した。
「今の霊圧は…」
「天寧!
無茶すんなって言ったばっかだろーが!!」
唖然と砕蜂が消えた方向を見ていると
焦り顔の海燕が走ってきて、天寧の肩を強く掴んだ。
「
「うるせー!傷は!?開いてねぇな!?」
「へーき。それよりも浮竹さん達は………」
「浮竹隊長と京楽隊長はここから逃げましたよ」
「「!」」
不意に聞こえてきた威圧的な…だが優しい声に振り向く。二人の背後には四番隊隊長・卯ノ花烈が立っていた。
「卯ノ花さんっ」
「やっと見つけましたよ、志波副隊長補佐。
貴女にお聞きしたい事があります」
「…聞きたい事…ですか…?」
卯ノ花は真剣な顔つきで頷いて天寧と視線を合わせるように膝を折った。そして、天寧の傷を見て眉根を寄せる。
「その傷は、旅禍に?」
「………それについて、報告が。
恐らく、卯ノ花さんが望んでいる情報と一致するかと」
「詳しく聞かせてください」
天寧は目を閉じると、ゆっくりと息を吐いた。
そして___
「私の身体に傷を残し、瀕死まで追いやったのは…
五番隊隊長・藍染惣右助と三番隊隊長・市丸ギンです」
