尸魂界篇
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翌朝。
食欲の湧くいい匂いに釣られて天寧は目を覚ました。抱き締めていたはずの日番谷の姿はなく、寝過ごしたかも…とノロノロと起き上がる。
「ふぁぁ…おはよ…」
「おはよう、天寧。
飯ならもうすぐできるぜ」
「ありがと〜」
襷で死覇装の袖を上げて、鍋と向き合う日番谷への挨拶もそこそこに天寧は目を覚ますべく洗面所へと向かい、顔を洗った。
完全に目を覚ました天寧は死覇装に身を包むと、既に出来上がっている朝餉を食べるべく日番谷と共に座る。
「結構寝過ごしちゃったみたいね」
「それだけ疲れてたってことだろ、
部下の処刑やら旅禍やら、色々積み重なってるからな」
部下の処刑…その言葉に天寧は箸を持とうとした手を止めて日番谷を見る。
さすがに言葉を間違えたと日番谷は慌てて謝るも天寧に首を振られた。
「いいの、バタバタしてるのは本当だし…
十三番隊の問題に他隊を巻き込むことはしないわ」
「天寧…」
「だから、もし私が罪を犯すようなことをしたら容赦なく斬り捨ててね」
思わず持っていた箸を落としそうになった。
いつものように笑い、飯を食べてはBuono !と言う天寧に怒りを通り越して呆れてしまう。
「俺がンな事すると思ってんのか」
「あら、じゃあ冬獅郎は別の人に斬り殺される私を見ていられる?」
「…いい加減にしねぇと怒るぞ」
「ふふ、もしもの話よ」
天寧はそう言うと少し冷めてしまった味噌汁を飲み、まだ睨むように自身を見ている日番谷に微笑んだ。
「(ほんと、優しいんだから…)」
まだまだ若くて経験が少なく無鉄砲な所もあるが
その優しさは昔よりも確立している。
天寧にとってそれは嬉しく思える成長だ。
まだ納得が行っていない日番谷の鋭い視線を受けながら、天寧は箸を進めた。
ーーーーーーーーーーー
ルキアの処刑まで14日を切った。
きっとルキアは既に牢屋から懺罪宮四深牢へと移されただろう。そんな事を思いながら書類を片付けていく。
「ねぇ、兄さん」
「んー?」
「ルキア、ちゃんとご飯食べてるかしら」
「真面目ちゃんな朽木の事だ、
どーせ自分の犯した罪に嘆いてまともに飯食べてねーだろーよ…」
「…だよね…
はぁ…せめて面会ができればなぁ、
おにぎりでも作って持っていくのに…」
「同じ隊の隊士…特に朽木を可愛がってる俺らは緊急性が無い限り面会謝絶だ、脱走の手助けだのなんだのされちゃ困るってな」
“腹が立つぜ”と眉を顰める従兄に頷き、
空席になっている隊長の席へと目を向ける。
ルキアの処刑が決まってから体調を崩し続けている自隊の隊長・浮竹は三席の小椿と清音に看病されながら床に伏せているだろう。
カンカンカンカンカンカンカンカン
「「!」」
『隊長各位に通達!隊長各位に通達!
只今より緊急隊首会を召集!!繰り返す____』
突如として鳴り響く警鐘。
二人は顔を合わせるとゆっくりと立ち上がった。
するとバタバタと騒がしい音を立てて
三席の小椿仙太郎が息を切らして部屋へと入ってくる。
「し、志波副隊長ー!副隊長補佐ー!」
「うるせーぞ仙太郎!慌ただしくすんじゃねー!」
「す、スンマセン!!ですが今の警鐘は…!!」
「兄さん、そうカリカリしないの。
ほら仙ちゃんも落ち着いて。
浮竹さんは体調良くないんでしょ?なら隊首会は欠席って事でいいわ、私達は副隊長の集まりで出るから浮竹さんの事、お願いね。」
「了解しました!」
ダダダッ!とまた騒がしい音を立てて執務室から去った仙太郎を見送り、海燕は副隊長の証である副官章を腕に巻いた。
「Peggiore …」
「行くぞ天寧」
「えぇ」
食欲の湧くいい匂いに釣られて天寧は目を覚ました。抱き締めていたはずの日番谷の姿はなく、寝過ごしたかも…とノロノロと起き上がる。
「ふぁぁ…おはよ…」
「おはよう、天寧。
飯ならもうすぐできるぜ」
「ありがと〜」
襷で死覇装の袖を上げて、鍋と向き合う日番谷への挨拶もそこそこに天寧は目を覚ますべく洗面所へと向かい、顔を洗った。
完全に目を覚ました天寧は死覇装に身を包むと、既に出来上がっている朝餉を食べるべく日番谷と共に座る。
「結構寝過ごしちゃったみたいね」
「それだけ疲れてたってことだろ、
部下の処刑やら旅禍やら、色々積み重なってるからな」
部下の処刑…その言葉に天寧は箸を持とうとした手を止めて日番谷を見る。
さすがに言葉を間違えたと日番谷は慌てて謝るも天寧に首を振られた。
「いいの、バタバタしてるのは本当だし…
十三番隊の問題に他隊を巻き込むことはしないわ」
「天寧…」
「だから、もし私が罪を犯すようなことをしたら容赦なく斬り捨ててね」
思わず持っていた箸を落としそうになった。
いつものように笑い、飯を食べては
「俺がンな事すると思ってんのか」
「あら、じゃあ冬獅郎は別の人に斬り殺される私を見ていられる?」
「…いい加減にしねぇと怒るぞ」
「ふふ、もしもの話よ」
天寧はそう言うと少し冷めてしまった味噌汁を飲み、まだ睨むように自身を見ている日番谷に微笑んだ。
「(ほんと、優しいんだから…)」
まだまだ若くて経験が少なく無鉄砲な所もあるが
その優しさは昔よりも確立している。
天寧にとってそれは嬉しく思える成長だ。
まだ納得が行っていない日番谷の鋭い視線を受けながら、天寧は箸を進めた。
ーーーーーーーーーーー
ルキアの処刑まで14日を切った。
きっとルキアは既に牢屋から懺罪宮四深牢へと移されただろう。そんな事を思いながら書類を片付けていく。
「ねぇ、兄さん」
「んー?」
「ルキア、ちゃんとご飯食べてるかしら」
「真面目ちゃんな朽木の事だ、
どーせ自分の犯した罪に嘆いてまともに飯食べてねーだろーよ…」
「…だよね…
はぁ…せめて面会ができればなぁ、
おにぎりでも作って持っていくのに…」
「同じ隊の隊士…特に朽木を可愛がってる俺らは緊急性が無い限り面会謝絶だ、脱走の手助けだのなんだのされちゃ困るってな」
“腹が立つぜ”と眉を顰める従兄に頷き、
空席になっている隊長の席へと目を向ける。
ルキアの処刑が決まってから体調を崩し続けている自隊の隊長・浮竹は三席の小椿と清音に看病されながら床に伏せているだろう。
カンカンカンカンカンカンカンカン
「「!」」
『隊長各位に通達!隊長各位に通達!
只今より緊急隊首会を召集!!繰り返す____』
突如として鳴り響く警鐘。
二人は顔を合わせるとゆっくりと立ち上がった。
するとバタバタと騒がしい音を立てて
三席の小椿仙太郎が息を切らして部屋へと入ってくる。
「し、志波副隊長ー!副隊長補佐ー!」
「うるせーぞ仙太郎!慌ただしくすんじゃねー!」
「す、スンマセン!!ですが今の警鐘は…!!」
「兄さん、そうカリカリしないの。
ほら仙ちゃんも落ち着いて。
浮竹さんは体調良くないんでしょ?なら隊首会は欠席って事でいいわ、私達は副隊長の集まりで出るから浮竹さんの事、お願いね。」
「了解しました!」
ダダダッ!とまた騒がしい音を立てて執務室から去った仙太郎を見送り、海燕は副隊長の証である副官章を腕に巻いた。
「
「行くぞ天寧」
「えぇ」
