尸魂界篇
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「Vergognati.」
屍となった彼らには届かないであろうスラングを吐き捨てると、小さな…本当に小さな霊圧が天寧を刺激する。
“これは誘導だ”、“これは危険だ”と天寧の血が騒ぐ。
だが、行かなくてはならない。
ここで何とかしなければ取り返しがつかない事が起こるような…そんな気がしてならない。
「…」
場所はここからそう遠くはない…と
天寧は踵を返し、静かにそこへ向かった。
ーーーーーーーーーーー
「やぁ、よく来たね天寧君」
四十六室の者しか立ち入りが許されない区域…
そこで穏やかな笑みを浮かべているのは
あの時、凄惨な死を遂げた____
「やっぱり、生きてたのね…藍染」
五番隊隊長・藍染惣右介だった。
その隣には市丸もおり、不敵な笑みを浮かべている。
「おや?僕をそんな風に呼ぶなんて心外だな」
「私は元々、あなたを隊長だなんて認めてない。
ずっとみんなを騙し続け、四十六室を殺した挙句、四十六室に成りすましてルキアの処刑を実行させようとしたあなたを、どうして隊長と呼べるのかしら」
真剣な顔で斬魄刀に手をかける天寧に対して
藍染は以前、穏やかな笑みを浮かべている。
だがその笑顔も天寧にとっては無にしか見えない。
「やはり天寧君の勘は侮れないね。
一体いつから、僕が生きていると気付いていたんだい?」
「あの死体を見た時からよ」
「驚いた、見ただけで見破ったのかい?」
「随分と卑劣な手を使うのね。
旅禍まで巻き込んで、一体何が目的なのかしら。
どうせ尸魂界を破滅させる…なんて生温い事も嘘なんでしょう?」
天寧の目が鋭く光ると同時に
藍染の笑みが深くなる。
穏やかで優しくて、みんなに慕われる藍染惣右介は
今や…否、最初からどこにもいないのだ。
最初から…初めて会った時からずっと___
「御明察だ。
君が僕の仲間になるのならその目的も話そう。
どうだい?志波天寧君、僕と手を組むというのは」
「お断りよ。
私の家族に手をかけた奴について行く気はないわ」
鞘から斬魄刀を抜き、二人へ刃を向ける。
すると藍染はやれやれ…と言うように肩を揺らし
自身の斬魄刀に手をかけた。
「残念だよ。
それじゃあ___死んでもらおうか」
「!!」
目の前にいた筈の藍染が消えた。
だが天寧はすぐに斬魄刀を構え、斬撃を受け流す。
「(重っ…!)」
「ほう、受け止めるか。
流石は元五大貴族…志波家の死神だ」
「っGrazie mille !!」
ガンッ!!ガンッ!!と藍染との打ち合いが続き、やがて鍔迫り合いが始まる……だが、そこで天寧は違和感に気付き、左手に持っていた鞘を構え直した。
「Lo sapevo …!」
背中で構えた鞘に刃が刺さる。
その先には斬魄刀を解放した市丸がいたのだ。
何故背後にいるのかはわからない。
けれど、自分の中の血が藍染の仕業なのだと警鐘を鳴らしている。
「…なるほど…
これがあなたの斬魄刀の真の能力ってわけ」
「今ので解ったのかい?」
「…あの死体と言い…四十六室と言い…今の市丸さんの攻撃と言い……錯覚…いいえ、脳全てを支配する催眠系の能力と見ているわ」
“違う?”と言う問いに対して藍染はニヤリと笑い
天寧から距離を取った。
「その通りだよ。
僕の斬魄刀の名は“鏡花水月”、
有する能力は…“完全催眠”だ」
「…その完全催眠で五感全てを支配しありとあらゆるものを誤認させてた…というわけね…悪質だわ」
「凄いなぁ、まさかそこまで見抜くなんて…
…どうします?藍染隊長」
「本当に勿体ないことをしてしまう。
君のような優秀な死神は数少ないのにね…
だからこそ、排除する必要がある」
「!(消え____)」
………構えた筈だ。
攻撃に備えて斬魄刀を構えた筈だ。
だと言うのに…何故…斬られているのか…
「っ!!」
右肩から勢いよく血が噴き出した。
呼吸が上手くできない…恐らく肺にまで斬撃が届いてしまったのだろう。だが、天寧は怯むことなく背後に回った藍染と市丸に刃を向けた。
「おや、まだ立っていられるのかい?
結構深い傷を負わせたと思っていたのだが…」
「はぁ…っ…はぁ…っ
なめ、ないで…!私のっ身体は…元来、頑丈よ…!」
傷口から溢れ出る血は止まることを知らず、
流れ続けて床を赤く染めていく。
普通なら倒れていてもおかしくないが…
それでもその場に立ち続け、刀を構えている。
「成程…その頑丈さは母親譲りのようだね」
「っ!母を語らないで…!」
強く地面を蹴り、刀を振り下ろす。
だけど受け止められた。
なら、と鞘で殴ろうとするも片手で止められてしまった。
「君の母親も頑丈でね、
排除するのに手間取った覚えがあるよ」
「母はっ…死んでない…!!」
「死んだよ、僕が殺した」
淡々と告げる藍染に怒りが込み上げる。
約百年前…泣き喚く自分を慰め、一通の手紙と隊長羽織だけを残し消えてしまった母を…この男が殺したと言う。だが天寧には解る。
「母さんはっ…今も、どこかで生きている…!」
だから…!と続け、藍染を斬撃を与える。
しかし藍染は平然な顔をしてそれを受け流していた。
「そうか、ならば…」
ドスッ
「………かはっ…!」
「どこかで生きている志波隊長に君の死を知らせるとしようか」
屍となった彼らには届かないであろうスラングを吐き捨てると、小さな…本当に小さな霊圧が天寧を刺激する。
“これは誘導だ”、“これは危険だ”と天寧の血が騒ぐ。
だが、行かなくてはならない。
ここで何とかしなければ取り返しがつかない事が起こるような…そんな気がしてならない。
「…」
場所はここからそう遠くはない…と
天寧は踵を返し、静かにそこへ向かった。
ーーーーーーーーーーー
「やぁ、よく来たね天寧君」
四十六室の者しか立ち入りが許されない区域…
そこで穏やかな笑みを浮かべているのは
あの時、凄惨な死を遂げた____
「やっぱり、生きてたのね…藍染」
五番隊隊長・藍染惣右介だった。
その隣には市丸もおり、不敵な笑みを浮かべている。
「おや?僕をそんな風に呼ぶなんて心外だな」
「私は元々、あなたを隊長だなんて認めてない。
ずっとみんなを騙し続け、四十六室を殺した挙句、四十六室に成りすましてルキアの処刑を実行させようとしたあなたを、どうして隊長と呼べるのかしら」
真剣な顔で斬魄刀に手をかける天寧に対して
藍染は以前、穏やかな笑みを浮かべている。
だがその笑顔も天寧にとっては無にしか見えない。
「やはり天寧君の勘は侮れないね。
一体いつから、僕が生きていると気付いていたんだい?」
「あの死体を見た時からよ」
「驚いた、見ただけで見破ったのかい?」
「随分と卑劣な手を使うのね。
旅禍まで巻き込んで、一体何が目的なのかしら。
どうせ尸魂界を破滅させる…なんて生温い事も嘘なんでしょう?」
天寧の目が鋭く光ると同時に
藍染の笑みが深くなる。
穏やかで優しくて、みんなに慕われる藍染惣右介は
今や…否、最初からどこにもいないのだ。
最初から…初めて会った時からずっと___
「御明察だ。
君が僕の仲間になるのならその目的も話そう。
どうだい?志波天寧君、僕と手を組むというのは」
「お断りよ。
私の家族に手をかけた奴について行く気はないわ」
鞘から斬魄刀を抜き、二人へ刃を向ける。
すると藍染はやれやれ…と言うように肩を揺らし
自身の斬魄刀に手をかけた。
「残念だよ。
それじゃあ___死んでもらおうか」
「!!」
目の前にいた筈の藍染が消えた。
だが天寧はすぐに斬魄刀を構え、斬撃を受け流す。
「(重っ…!)」
「ほう、受け止めるか。
流石は元五大貴族…志波家の死神だ」
「っ
ガンッ!!ガンッ!!と藍染との打ち合いが続き、やがて鍔迫り合いが始まる……だが、そこで天寧は違和感に気付き、左手に持っていた鞘を構え直した。
「
背中で構えた鞘に刃が刺さる。
その先には斬魄刀を解放した市丸がいたのだ。
何故背後にいるのかはわからない。
けれど、自分の中の血が藍染の仕業なのだと警鐘を鳴らしている。
「…なるほど…
これがあなたの斬魄刀の真の能力ってわけ」
「今ので解ったのかい?」
「…あの死体と言い…四十六室と言い…今の市丸さんの攻撃と言い……錯覚…いいえ、脳全てを支配する催眠系の能力と見ているわ」
“違う?”と言う問いに対して藍染はニヤリと笑い
天寧から距離を取った。
「その通りだよ。
僕の斬魄刀の名は“鏡花水月”、
有する能力は…“完全催眠”だ」
「…その完全催眠で五感全てを支配しありとあらゆるものを誤認させてた…というわけね…悪質だわ」
「凄いなぁ、まさかそこまで見抜くなんて…
…どうします?藍染隊長」
「本当に勿体ないことをしてしまう。
君のような優秀な死神は数少ないのにね…
だからこそ、排除する必要がある」
「!(消え____)」
………構えた筈だ。
攻撃に備えて斬魄刀を構えた筈だ。
だと言うのに…何故…斬られているのか…
「っ!!」
右肩から勢いよく血が噴き出した。
呼吸が上手くできない…恐らく肺にまで斬撃が届いてしまったのだろう。だが、天寧は怯むことなく背後に回った藍染と市丸に刃を向けた。
「おや、まだ立っていられるのかい?
結構深い傷を負わせたと思っていたのだが…」
「はぁ…っ…はぁ…っ
なめ、ないで…!私のっ身体は…元来、頑丈よ…!」
傷口から溢れ出る血は止まることを知らず、
流れ続けて床を赤く染めていく。
普通なら倒れていてもおかしくないが…
それでもその場に立ち続け、刀を構えている。
「成程…その頑丈さは母親譲りのようだね」
「っ!母を語らないで…!」
強く地面を蹴り、刀を振り下ろす。
だけど受け止められた。
なら、と鞘で殴ろうとするも片手で止められてしまった。
「君の母親も頑丈でね、
排除するのに手間取った覚えがあるよ」
「母はっ…死んでない…!!」
「死んだよ、僕が殺した」
淡々と告げる藍染に怒りが込み上げる。
約百年前…泣き喚く自分を慰め、一通の手紙と隊長羽織だけを残し消えてしまった母を…この男が殺したと言う。だが天寧には解る。
「母さんはっ…今も、どこかで生きている…!」
だから…!と続け、藍染を斬撃を与える。
しかし藍染は平然な顔をしてそれを受け流していた。
「そうか、ならば…」
ドスッ
「………かはっ…!」
「どこかで生きている志波隊長に君の死を知らせるとしようか」
