尸魂界篇
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
僕は恐らくすでに生きてはいないだろう。
だから僕の最も信頼するきみのために
僕の暴いた真実のすべてをここに記す。
なぜ朽木ルキアは処刑されなければならないのか
なぜ、その期日は早まり続けるのか。
それを調べるうち、僕はひとつの事実に辿り着いた。
この処刑の真の目的は朽木ルキアを殺すことではない。この処刑はそれ自体があるものを奪うために仕組まれたものだったのだ。
そのあるものとは 双殛だ。
処刑の時のみ、その封印を解かれる双殛は
矛の方には斬魄刀百万本に値する破壊能力が
磔架の方には同等の斬魄刀を防ぎ切る防御能力が
それぞれ備わっているとされ
更には処刑により死神の体をはりつけ、
貫くことによってその力は瞬間的にその数十倍にまで
膨れ上がると言われている。
この処刑を仕組んだ何者かは
その力を使い瀞霊廷のみならず尸魂界そのものを破滅させようと企んでいるのだ。
その忌まわしき者の名は日番谷冬獅郎。
「___そう…書いてあったのか…?
藍染の手紙に……」
「……そうよ。
…そして、こう続くの」
彼はあろう事か、婚約者である天寧君にまで手をかけようとしている。彼女の勘は尸魂界一だ、きっとこの処刑を一番最初に訝しみ、最初から処刑の真相を追っているだろう。
きっと、彼女もこの真相に辿り着いている筈だ。
けれど彼を心から愛している天寧君では
彼を殺す事は出来ないだろう。
今夜、僕は東大聖壁の前に彼を呼び出しておいた。
彼の企みを何としても阻まなければならない。
彼が退かぬならヤイバも交える覚悟だ。
だけどもし、僕が死んだなら
雛森君、どうか僕の意志を継ぎ、彼を討ってはくれないか。
「それが僕の……最後の願いだ…
五番隊隊長としてではなく…一人の男として…
…君に……願…う…あああああああ!!!」
雛森は悲鳴にも似た叫びを上げながら斬魄刀を振り下ろす。だが日番谷はそれを避けて“バカ野郎”と雛森を説得しにかかった。
「雛森っ!!よく考えろ!!
“自分が死んだから代わりにお前が戦え”だと!?
藍染の奴がそんなこと言うと思うか!!
俺の知ってる藍染はな!勝ち目の無え戦いに1人で出向くようなバカでも、その尻ぬぐいを部下にさせるような腰ヌケでもなかったぜ!!」
「だって!書いてあったもの!!
見間違える筈ない!!あれは藍染隊長の字だったもの!!
あたしだって!信じたくなかったもん!!
でも藍染隊長がそう言ってるんだもん!!
天寧さんも!殺させない!!」
「っ!それこそあり得ねぇよ!!
俺は天寧を愛してるんだ!!
それはお前がよく知ってんだろ!!」
雛森の斬撃を避け、攻撃を止めさせようと
日番谷も叫ぶ。
「俺が天寧を殺すだと!?
フザけんじゃねえ!!俺は天寧を護りてえんだ!!」
天寧の瞳を曇らせたくない。
炎のように爛々と輝く不思議な瞳を昏くさせたくなくて…太陽のような…否、全てを包んでくれるような大空を彷彿とさせる笑顔をずっと見ていたくて…その笑顔を護りたくて…
恥を忍んでよく雛森に相談していた。
やれ初任給で何を買えばいい、
やれ誕生日の贈り物はどうすればいい、
やれ女が好む贈り物は何がいい、などなど…
その度に雛森は誂ってきて…
それで天寧が喜ぶ顔を想像して自分より気合いを入れてたりしていたのに。
「あたしはッ!!藍染隊長を…!!
あたし…!あた……あたし、もう…どうしたらいいかわかんないよ…天寧さん……シロちゃん…」
雛森はもう冷静な判断ができない。
ただひたすらに無闇矢鱈に刃を振るうだけになっている。
日番谷はその刃を避けながら“誰かが藍染の遺書を改竄した”のだと考え…そして、視界の端に映った市丸を見て____
「…そうか…これもか…
これも全部てめえの仕業か!!!市丸!!!」
激昂した。
自身の斬魄刀に手をかけ、市丸の元へ行こうとするが雛森がそれを許してはくれない。空中では躱せないと、歯を食いしばった時…橙色の澄んだ炎が雛森を包んだ。
「!?」
敵か!?と思ったが、その炎は間近で燃えているのに何故か熱さを感じない。それにこの霊圧は___
「悪い子」
刹那、耳元で聞こえた優しい声。
ハッと振り向くと、愛おしい女が優しく微笑んでいた。
「天寧…なんで…」
「やっぱり、こうなっちゃったのね」
天寧がパチンッと指を鳴らすと
雛森を包んでいた炎が弾き飛んだ。
ゆっくりと目を閉じる雛森を天寧が抱き寄せて、日番谷と共に着地する。
「し、志波副隊長補佐…」
「あらら…天寧ちゃん来はったんか」
「市丸隊長、吉良、ここで何してんだ」
そこへ天寧と一緒に来たのか、海燕も現れ
吉良は顔を青褪め、冷や汗を流す。
「志波副隊長…まで…!」
「天寧が嫌な予感がするって言うもんだから一緒に来てみれば…とんだどんちゃん騒ぎじゃねえか、えぇ?」
海燕が市丸と吉良、それから日番谷を睨むが
それを天寧が雛森の斬魄刀を鞘に戻しながら宥めた。
「兄さん、今はいがみ合ってる場合じゃないわよ。
まぁ、場合によっては?私達が相手になるしかなさそうだけどね」
“どうしますか、市丸さん”と斬魄刀を構える天寧を…市丸は笑って見つめていた___
だから僕の最も信頼するきみのために
僕の暴いた真実のすべてをここに記す。
なぜ朽木ルキアは処刑されなければならないのか
なぜ、その期日は早まり続けるのか。
それを調べるうち、僕はひとつの事実に辿り着いた。
この処刑の真の目的は朽木ルキアを殺すことではない。この処刑はそれ自体があるものを奪うために仕組まれたものだったのだ。
そのあるものとは 双殛だ。
処刑の時のみ、その封印を解かれる双殛は
矛の方には斬魄刀百万本に値する破壊能力が
磔架の方には同等の斬魄刀を防ぎ切る防御能力が
それぞれ備わっているとされ
更には処刑により死神の体をはりつけ、
貫くことによってその力は瞬間的にその数十倍にまで
膨れ上がると言われている。
この処刑を仕組んだ何者かは
その力を使い瀞霊廷のみならず尸魂界そのものを破滅させようと企んでいるのだ。
その忌まわしき者の名は日番谷冬獅郎。
「___そう…書いてあったのか…?
藍染の手紙に……」
「……そうよ。
…そして、こう続くの」
彼はあろう事か、婚約者である天寧君にまで手をかけようとしている。彼女の勘は尸魂界一だ、きっとこの処刑を一番最初に訝しみ、最初から処刑の真相を追っているだろう。
きっと、彼女もこの真相に辿り着いている筈だ。
けれど彼を心から愛している天寧君では
彼を殺す事は出来ないだろう。
今夜、僕は東大聖壁の前に彼を呼び出しておいた。
彼の企みを何としても阻まなければならない。
彼が退かぬならヤイバも交える覚悟だ。
だけどもし、僕が死んだなら
雛森君、どうか僕の意志を継ぎ、彼を討ってはくれないか。
「それが僕の……最後の願いだ…
五番隊隊長としてではなく…一人の男として…
…君に……願…う…あああああああ!!!」
雛森は悲鳴にも似た叫びを上げながら斬魄刀を振り下ろす。だが日番谷はそれを避けて“バカ野郎”と雛森を説得しにかかった。
「雛森っ!!よく考えろ!!
“自分が死んだから代わりにお前が戦え”だと!?
藍染の奴がそんなこと言うと思うか!!
俺の知ってる藍染はな!勝ち目の無え戦いに1人で出向くようなバカでも、その尻ぬぐいを部下にさせるような腰ヌケでもなかったぜ!!」
「だって!書いてあったもの!!
見間違える筈ない!!あれは藍染隊長の字だったもの!!
あたしだって!信じたくなかったもん!!
でも藍染隊長がそう言ってるんだもん!!
天寧さんも!殺させない!!」
「っ!それこそあり得ねぇよ!!
俺は天寧を愛してるんだ!!
それはお前がよく知ってんだろ!!」
雛森の斬撃を避け、攻撃を止めさせようと
日番谷も叫ぶ。
「俺が天寧を殺すだと!?
フザけんじゃねえ!!俺は天寧を護りてえんだ!!」
天寧の瞳を曇らせたくない。
炎のように爛々と輝く不思議な瞳を昏くさせたくなくて…太陽のような…否、全てを包んでくれるような大空を彷彿とさせる笑顔をずっと見ていたくて…その笑顔を護りたくて…
恥を忍んでよく雛森に相談していた。
やれ初任給で何を買えばいい、
やれ誕生日の贈り物はどうすればいい、
やれ女が好む贈り物は何がいい、などなど…
その度に雛森は誂ってきて…
それで天寧が喜ぶ顔を想像して自分より気合いを入れてたりしていたのに。
「あたしはッ!!藍染隊長を…!!
あたし…!あた……あたし、もう…どうしたらいいかわかんないよ…天寧さん……シロちゃん…」
雛森はもう冷静な判断ができない。
ただひたすらに無闇矢鱈に刃を振るうだけになっている。
日番谷はその刃を避けながら“誰かが藍染の遺書を改竄した”のだと考え…そして、視界の端に映った市丸を見て____
「…そうか…これもか…
これも全部てめえの仕業か!!!市丸!!!」
激昂した。
自身の斬魄刀に手をかけ、市丸の元へ行こうとするが雛森がそれを許してはくれない。空中では躱せないと、歯を食いしばった時…橙色の澄んだ炎が雛森を包んだ。
「!?」
敵か!?と思ったが、その炎は間近で燃えているのに何故か熱さを感じない。それにこの霊圧は___
「悪い子」
刹那、耳元で聞こえた優しい声。
ハッと振り向くと、愛おしい女が優しく微笑んでいた。
「天寧…なんで…」
「やっぱり、こうなっちゃったのね」
天寧がパチンッと指を鳴らすと
雛森を包んでいた炎が弾き飛んだ。
ゆっくりと目を閉じる雛森を天寧が抱き寄せて、日番谷と共に着地する。
「し、志波副隊長補佐…」
「あらら…天寧ちゃん来はったんか」
「市丸隊長、吉良、ここで何してんだ」
そこへ天寧と一緒に来たのか、海燕も現れ
吉良は顔を青褪め、冷や汗を流す。
「志波副隊長…まで…!」
「天寧が嫌な予感がするって言うもんだから一緒に来てみれば…とんだどんちゃん騒ぎじゃねえか、えぇ?」
海燕が市丸と吉良、それから日番谷を睨むが
それを天寧が雛森の斬魄刀を鞘に戻しながら宥めた。
「兄さん、今はいがみ合ってる場合じゃないわよ。
まぁ、場合によっては?私達が相手になるしかなさそうだけどね」
“どうしますか、市丸さん”と斬魄刀を構える天寧を…市丸は笑って見つめていた___
