尸魂界篇
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「…い……一護…!」
「何だよ?ここまできて今更退けとか言うんじゃねーだろな。退かねえぞ、冗談じゃねえ。
俺はてめーを助ける為にここまで来たんだ。
てめーがもし、ここで死刑になりたいって言おうがそんなこた、知ったこっちゃ無え!
俺はてめーを引きずってでも助け出すぜ!
こっから先、てめーの意見は全部却下だ!
わかったかボケ!!」
ビシッとルキアを指差し、そう宣言する一護に
ルキアも天寧も呆気にとられるも
すぐに我に返ったルキアが“なんだそれは!”と反論し、二人は喧嘩を始めた。
「助けられる側の意志は全て無視すると言うのか!?
そんな横暴な助け方があるか!!」
「うるせえ!
助けてもらう奴がゴチャゴチャ言うな!!
てめーはそれらしく、その辺でブルブル震えながら“お助けー!!”とか言ってりゃいいんだよ!!」
「………」
睨み合いまで始める二人を天寧は呆然と見つめていたが、“あのルキアが…あんな…”とどこか嬉しそうに目を細めた。
「(ルキアが、あんなに感情を剥き出しにして…)」
十三番隊で初めて会った時から憂いを帯びた表情を浮かべては、貴族らしからぬ頭の低さでいつも俯いていた。
浮竹を始め、海燕や天寧…三席の清音や仙太郎と交流を深めてやっと顔を上げるようになったが…それでもその憂いは晴れなかった。
…だというのに、黒崎一護という男は一時的とは言え、その憂いを晴らした。黒崎一護との出会いが、ルキアを変えたのかもしれない…と天寧は直感し、嬉しいような、悔しいような…だが自然と嫌ではない。
「仲が良いのね」
「「誰が!!…〜〜〜〜!!」」
その睨み合いはまるで友人同士の喧嘩のようで
微笑ましくすら思える。
だからこそ、天寧はキュッと眉根を寄せて…一護に向けて優しく微笑んだ。
「ありがとう、一護」
「………なんで天寧が礼を言うんだよ」
「私はルキアのお姉ちゃんなのよ?
命懸けで妹を助けようとしてくれているお友達にお礼を言うのは当然じゃない?」
ふふ、と笑う天寧に一護は照れ臭そうにそっぽを向いた。それが何だかんだおかしくて、天寧はまた笑った。
「…あいつは…」
可愛い部下や従妹と親しげに話をするオレンジ頭の旅禍を海燕は驚いた様子で見つめていた。横に立つ浮竹も目を見開いていた。
「…白哉、あれは誰だ」
「無関係だ。
少なくとも今、兄の頭を過った男とはな。
奴は何者でもない、ただの旅禍だ。
私が消す、それで終わりだ。
この些細な争いの、すべてが終わる」
淡々と言葉を述べた白哉を見て、
一護は自身の斬魄刀に手を掛けながら口を開く。
「…随分と悠長に構えてるじゃねえか。
あんだけルキアや天寧と喋ってても斬りかかってこねえなんてよ」
「…誰に向かって口を利いている。
私に、貴様如きの隙を衝けと言うのか?」
“大層な口を利くな小僧”と白哉の霊圧が上がる。
途端重い何かがのしかかってくるような感覚に襲われるも、天寧はルキアと花太郎を庇うように前に出た。
「一護…」
一護は斬魄刀を構え、白哉を見据えている。
その顔色は特に変わっていない。
「…ほう、この霊圧の中で顔色一つ変えぬか…
随分と腕を上げた様だな…
どうやって再び死神の力を手にしたのか知らぬが
あのまま現世で安穏と暮らしておれば良いものを…
拾った命を捨てる為にこんな処 まで来るとはな…愚かな奴だ」
「…捨てに来たつもりなんて無えよ。
あんたを倒して、俺は帰る」
____一瞬、場が静まった。
だがそれは白哉によって砕かれる事になるが
天寧は静かに自分の斬魄刀に手をかけ、いつでも一護を助けに行ける体勢に入った。
「…大層な口を…利くなと言った筈だ、小僧」
瞬間、白哉の姿が消える。
瞬歩を使い、一護を一撃で仕留めるつもりだ…が
その刃は他ならぬ一護によって止められた。
「…大層な口か?
見えてるぜ、朽木白哉」
白哉の刀を弾き、睨み合う。
一度、一護と相対し、一護を斬った白哉は今までとは違うと感じたらしい。
「…仕方無い。
ならば貴様がその力に自惚れる前に、見せておいてやろう。
千年踠 いても埋め様の無い、
決定的な力の差というやつを」
「だめだ一護!!!逃げ___」
ルキアの言葉が終わる前に、白哉は斬魄刀を解放しようと名を呼ぼうとした…その時だった。
「…あれは…」
斬魄刀が解放される直前…
一人の女がその刃を止めた。
紫の長い髪に褐色の肌…猫のような瞳を持つその人は、かつて天寧や白哉を可愛がってくれた…
「夜一さん…!?」
「何だよ?ここまできて今更退けとか言うんじゃねーだろな。退かねえぞ、冗談じゃねえ。
俺はてめーを助ける為にここまで来たんだ。
てめーがもし、ここで死刑になりたいって言おうがそんなこた、知ったこっちゃ無え!
俺はてめーを引きずってでも助け出すぜ!
こっから先、てめーの意見は全部却下だ!
わかったかボケ!!」
ビシッとルキアを指差し、そう宣言する一護に
ルキアも天寧も呆気にとられるも
すぐに我に返ったルキアが“なんだそれは!”と反論し、二人は喧嘩を始めた。
「助けられる側の意志は全て無視すると言うのか!?
そんな横暴な助け方があるか!!」
「うるせえ!
助けてもらう奴がゴチャゴチャ言うな!!
てめーはそれらしく、その辺でブルブル震えながら“お助けー!!”とか言ってりゃいいんだよ!!」
「………」
睨み合いまで始める二人を天寧は呆然と見つめていたが、“あのルキアが…あんな…”とどこか嬉しそうに目を細めた。
「(ルキアが、あんなに感情を剥き出しにして…)」
十三番隊で初めて会った時から憂いを帯びた表情を浮かべては、貴族らしからぬ頭の低さでいつも俯いていた。
浮竹を始め、海燕や天寧…三席の清音や仙太郎と交流を深めてやっと顔を上げるようになったが…それでもその憂いは晴れなかった。
…だというのに、黒崎一護という男は一時的とは言え、その憂いを晴らした。黒崎一護との出会いが、ルキアを変えたのかもしれない…と天寧は直感し、嬉しいような、悔しいような…だが自然と嫌ではない。
「仲が良いのね」
「「誰が!!…〜〜〜〜!!」」
その睨み合いはまるで友人同士の喧嘩のようで
微笑ましくすら思える。
だからこそ、天寧はキュッと眉根を寄せて…一護に向けて優しく微笑んだ。
「ありがとう、一護」
「………なんで天寧が礼を言うんだよ」
「私はルキアのお姉ちゃんなのよ?
命懸けで妹を助けようとしてくれているお友達にお礼を言うのは当然じゃない?」
ふふ、と笑う天寧に一護は照れ臭そうにそっぽを向いた。それが何だかんだおかしくて、天寧はまた笑った。
「…あいつは…」
可愛い部下や従妹と親しげに話をするオレンジ頭の旅禍を海燕は驚いた様子で見つめていた。横に立つ浮竹も目を見開いていた。
「…白哉、あれは誰だ」
「無関係だ。
少なくとも今、兄の頭を過った男とはな。
奴は何者でもない、ただの旅禍だ。
私が消す、それで終わりだ。
この些細な争いの、すべてが終わる」
淡々と言葉を述べた白哉を見て、
一護は自身の斬魄刀に手を掛けながら口を開く。
「…随分と悠長に構えてるじゃねえか。
あんだけルキアや天寧と喋ってても斬りかかってこねえなんてよ」
「…誰に向かって口を利いている。
私に、貴様如きの隙を衝けと言うのか?」
“大層な口を利くな小僧”と白哉の霊圧が上がる。
途端重い何かがのしかかってくるような感覚に襲われるも、天寧はルキアと花太郎を庇うように前に出た。
「一護…」
一護は斬魄刀を構え、白哉を見据えている。
その顔色は特に変わっていない。
「…ほう、この霊圧の中で顔色一つ変えぬか…
随分と腕を上げた様だな…
どうやって再び死神の力を手にしたのか知らぬが
あのまま現世で安穏と暮らしておれば良いものを…
拾った命を捨てる為にこんな
「…捨てに来たつもりなんて無えよ。
あんたを倒して、俺は帰る」
____一瞬、場が静まった。
だがそれは白哉によって砕かれる事になるが
天寧は静かに自分の斬魄刀に手をかけ、いつでも一護を助けに行ける体勢に入った。
「…大層な口を…利くなと言った筈だ、小僧」
瞬間、白哉の姿が消える。
瞬歩を使い、一護を一撃で仕留めるつもりだ…が
その刃は他ならぬ一護によって止められた。
「…大層な口か?
見えてるぜ、朽木白哉」
白哉の刀を弾き、睨み合う。
一度、一護と相対し、一護を斬った白哉は今までとは違うと感じたらしい。
「…仕方無い。
ならば貴様がその力に自惚れる前に、見せておいてやろう。
千年
決定的な力の差というやつを」
「だめだ一護!!!逃げ___」
ルキアの言葉が終わる前に、白哉は斬魄刀を解放しようと名を呼ぼうとした…その時だった。
「…あれは…」
斬魄刀が解放される直前…
一人の女がその刃を止めた。
紫の長い髪に褐色の肌…猫のような瞳を持つその人は、かつて天寧や白哉を可愛がってくれた…
「夜一さん…!?」
