尸魂界篇
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どんな時だって、“嫌な予感”が付き纏う。
それがとてつもなく苦しくて…嫌だった。
ほら、また“嫌な予感”のせいで私の大切な人が……
「そんな…どうして…!?」
十三と大きく書かれた詰所。
静寂が包むその一室に天寧が響く。
オレンジ色に輝く不思議な瞳をこれでもかと小さくさせて、目の前にある机をバン!!と叩いた。
「どういうことですか!?
ルキアを捕らえ次第処刑の準備だなんて!!」
「落ち着くんだ天寧。
正直、俺も戸惑っている…だがこの報告が本当であれば、朽木は大きな罪を犯してしまったんだ」
「罪…?」
浮竹は天寧に1枚の紙を渡すと、額を抑え俯いた。
渡された書類を受け取り、綴られた文字列を辿って行く。やがてその意味を理解したのか、血色のいい肌がどんどん青くなっていった。
「人間への…力の譲渡………そんな…っ」
「捕獲は六番隊に命じられている。
故に俺たちが関わる事はできない…」
「六番隊…!?
四十六室 は何を考えているの…!?」
「落ち着くんだ、天寧。俺も海燕も今回の件は納得していない、減刑の為に力を尽くすつもりだ。天寧、君の力も貸してくれ」
「っもちろんです!
ルキアは私達の可愛い部下、少しでもあの子の罪が軽くなるのなら何でもします!」
天寧は報告書を握り締め、真剣な顔つきで自身の上司である浮竹を見た。
浮竹もまた彼女の目を見て頷き、早速…と立ち上がる。
「京楽にも声を掛けるつもりだ。
天寧、十三番隊で朽木を助けるぞ」
「はい!」
ーーーーーーーーーーー
「…………はぁ……」
ルキアの処刑が決まったことを知り、
天寧は家に戻ることもせず詰所の屋根から月を見ていた。
「(ルキア…大丈夫かしら…)」
現世でもちゃんとご飯食べてちゃんと眠っているのかしら…と思いに耽っていると後ろからひんやりとした心地の良い体温と霊圧が天寧を包み込んだ。
「こんな所にいたのか天寧。
中々帰って来ねぇから心配したぜ?」
「………冬獅郎…」
その正体は婚約者である日番谷で、日番谷は翡翠の瞳を細めると天寧の頬に手を滑らせた。
「暑くなって来たとはいえ、そのカッコで外に出るな、風邪引くぞ」
「…どうしてここに…」
「連絡しても出ねぇから迎えに来たんだよ…
たく、霊圧も極限まで抑え込みやがって」
“心配かけんじゃねぇよ”とまだ小さい親指が天寧の目元をなぞる。その手に甘えて頬を寄せると強く抱きしめられた。
「帰ろう、飯、用意してあるぜ」
「…冬獅郎の手料理?」
「悪ぃかよ」
「ううん、冬獅郎の手料理、楽しみだな」
そう言って微笑む天寧に微笑み返し
日番谷は天寧と共にそこから立ち去った。
「(白哉はこの件、どう思っているのかしら…)」
自身の幼馴染でありルキアの義兄に当たる男を思い浮かべ、天寧は月を見上げた。
愛しい人が迎えに来て、愛しい人が作ってくれたご飯を食べた…のに天寧の心は晴れることはなかった。
「(だから嫌いなのよ…)」
それがとてつもなく苦しくて…嫌だった。
ほら、また“嫌な予感”のせいで私の大切な人が……
「そんな…どうして…!?」
十三と大きく書かれた詰所。
静寂が包むその一室に天寧が響く。
オレンジ色に輝く不思議な瞳をこれでもかと小さくさせて、目の前にある机をバン!!と叩いた。
「どういうことですか!?
ルキアを捕らえ次第処刑の準備だなんて!!」
「落ち着くんだ天寧。
正直、俺も戸惑っている…だがこの報告が本当であれば、朽木は大きな罪を犯してしまったんだ」
「罪…?」
浮竹は天寧に1枚の紙を渡すと、額を抑え俯いた。
渡された書類を受け取り、綴られた文字列を辿って行く。やがてその意味を理解したのか、血色のいい肌がどんどん青くなっていった。
「人間への…力の譲渡………そんな…っ」
「捕獲は六番隊に命じられている。
故に俺たちが関わる事はできない…」
「六番隊…!?
「落ち着くんだ、天寧。俺も海燕も今回の件は納得していない、減刑の為に力を尽くすつもりだ。天寧、君の力も貸してくれ」
「っもちろんです!
ルキアは私達の可愛い部下、少しでもあの子の罪が軽くなるのなら何でもします!」
天寧は報告書を握り締め、真剣な顔つきで自身の上司である浮竹を見た。
浮竹もまた彼女の目を見て頷き、早速…と立ち上がる。
「京楽にも声を掛けるつもりだ。
天寧、十三番隊で朽木を助けるぞ」
「はい!」
ーーーーーーーーーーー
「…………はぁ……」
ルキアの処刑が決まったことを知り、
天寧は家に戻ることもせず詰所の屋根から月を見ていた。
「(ルキア…大丈夫かしら…)」
現世でもちゃんとご飯食べてちゃんと眠っているのかしら…と思いに耽っていると後ろからひんやりとした心地の良い体温と霊圧が天寧を包み込んだ。
「こんな所にいたのか天寧。
中々帰って来ねぇから心配したぜ?」
「………冬獅郎…」
その正体は婚約者である日番谷で、日番谷は翡翠の瞳を細めると天寧の頬に手を滑らせた。
「暑くなって来たとはいえ、そのカッコで外に出るな、風邪引くぞ」
「…どうしてここに…」
「連絡しても出ねぇから迎えに来たんだよ…
たく、霊圧も極限まで抑え込みやがって」
“心配かけんじゃねぇよ”とまだ小さい親指が天寧の目元をなぞる。その手に甘えて頬を寄せると強く抱きしめられた。
「帰ろう、飯、用意してあるぜ」
「…冬獅郎の手料理?」
「悪ぃかよ」
「ううん、冬獅郎の手料理、楽しみだな」
そう言って微笑む天寧に微笑み返し
日番谷は天寧と共にそこから立ち去った。
「(白哉はこの件、どう思っているのかしら…)」
自身の幼馴染でありルキアの義兄に当たる男を思い浮かべ、天寧は月を見上げた。
愛しい人が迎えに来て、愛しい人が作ってくれたご飯を食べた…のに天寧の心は晴れることはなかった。
「(だから嫌いなのよ…)」
