尸魂界篇
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見るも無惨な姿になった藍染と、吉良の奥にいる市丸を見て雛森が暴れた理由を察した。
天寧は雛森に眠気を誘う鬼道をかけるとそのまま抱き上げ市丸の元へ向かう。
「この場は私達が仕切ります。
市丸さん、どうか手を引いて下さい」
「おや、よろしいんですの?」
「はい、旅禍の件もありますから
これ以上の混乱は避けるべきかと」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
天寧は頭を下げ、雛森を抱えたまま
四番隊の副隊長である虎徹勇音に声をかけた。
「勇音ちゃん、卯ノ花さんに連絡を。
藍染さんの死体の回収及び検査の準備をお願い」
「っわかりました!」
瞬歩でその場を去った勇音を見送り、
藍染の死体へと目を向ける。
すると騒ぎを聞きつけたのか日番谷が現れた。
「天寧っ」
「…四番隊への報告は勇音ちゃんに任せたわ。
直に藍染さんの死体は回収される筈よ」
「雛森は」
「…半狂乱になってたから眠らせたわ。
吉良くんと一緒に拘置所行きにする。総隊長への報告はやっておくから…冬獅郎は持ち場に戻って」
「…天寧…」
天寧は日番谷と目を合わせる事もなく
ただ“ごめんなさい”と呟いて吉良を捕らえた海燕と共に姿を消す。
「いやはや、天寧ちゃんはスゴイなぁ…あないにテキパキと指示を出して。あれなら隊長もやって行けるやろうにね」
声をかける間もなく取り残された日番谷に市丸が声をかける。が、その行為は日番谷の苛立ちを募らせるだけだった。
「…市丸、てめえ今…雛森を殺そうとしたな?」
「はて、何のことやら」
「…今のうちに言っとくぞ。
雛森と天寧に血ィ流させたら
俺がてめえを殺すぜ」
殺意のこもった目が市丸を射貫く。
だが市丸は笑ったまま“そら怖い”と軽くあしらった。
「悪い奴が近付かんように、
よう見張っとかなあきませんな」
ーーーーーーーーーーー
牢の中にある布団に雛森を寝かせ
斬魄刀を傍に立て掛けておく。
「………」
「天寧、あとは見張りに任せて、俺達は行くぞ」
吉良を牢に入れた海燕の言葉に頷いて
天寧はスッと立ち上がる。
「天寧が感じてた嫌な予感はこれか?」
「No 、まだ…嫌な予感は続いてるわ」
「!」
拘置所から出た二人は一番隊へと向かった。
その道中、天寧は海燕に嫌な予感とはまた違う、違和感について話をしようと口を開く。
「どういう意味だ」
「まだ確証が持てないから何とも言えないけど、
藍染さんの遺体…少し違和感を感じているの」
「遺体に?」
「後で卯ノ花さんに話を聞きに行く予定なんだけど…何だろ…少し靄がかかっているような…そんな感覚を覚えたのよね」
「あの死体が偽物だって?」
「私からは何も言えないわ…まだわからない事だらけですもの」
「一体何が起こってんのか、わかんねーな…」
だが警戒しておいて損はないと思考を切り替え、
二人は総隊長・山本元柳斎重國に藍染の死を報告し、五番隊へと向かった。
「あれ?乱菊に冬獅郎、どうしてここに?」
五番隊の隊首室に着くと
そこには既に日番谷と松本がおり藍染の遺品整理を行っていた。
「何って遺品整理に決まってるじゃない、
隊長が天寧達が総隊長に報告してる間にやるーって言ったのよ」
「冬獅郎…」
「ただでさえお前の所は朽木ルキアの処刑でバタバタしてんだろ、ここは俺達十番隊が請け負うからゆっくり休め」
“顔色悪いぞ”と頬に手を伸ばそうとした日番谷だが
天寧の隣に立つ海燕によりその手を振り落とされた。
「………何しやがんだ志波ぁ…」
「俺の可愛い妹に手ぇ出してんじゃねぇぞチビ助」
途端、空気が凍り日番谷と海燕は睨み合う。
また始まった…と天寧と松本は少し離れた所で様子を見る。
「テメェのシスコンもいい加減にしろよ志波!
そんなんだから天寧に嫌われるんだろーが!!」
「嫌われてませんー!
天寧はずっと俺大好きですー!
お前こそ過保護過ぎて天寧に嫌われてんじゃねーのか?え?」
「ハッ、天寧が俺を?有り得ねぇな。
天寧は今の今までずっと俺に愛してるって言ってくれるんだぜ?婚約者舐めんじゃねぇ!!」
「カーッ!これだから天才児は!」
「テメェも天才児だろうが!!」
ああ言えばこう言うを繰り返す婚約者と従兄に
天寧は頭を抱え、松本は呆れたように溜息を吐いた。
「あのボンクラ共は置いておいて、
さっさと整理しちゃいましょ天寧」
「だねぇ…」
相変わらず仲の悪い二人を放置し、
天寧は松本と共に遺品の整理を始めた。
天寧は雛森に眠気を誘う鬼道をかけるとそのまま抱き上げ市丸の元へ向かう。
「この場は私達が仕切ります。
市丸さん、どうか手を引いて下さい」
「おや、よろしいんですの?」
「はい、旅禍の件もありますから
これ以上の混乱は避けるべきかと」
「じゃあ、お言葉に甘えて」
天寧は頭を下げ、雛森を抱えたまま
四番隊の副隊長である虎徹勇音に声をかけた。
「勇音ちゃん、卯ノ花さんに連絡を。
藍染さんの死体の回収及び検査の準備をお願い」
「っわかりました!」
瞬歩でその場を去った勇音を見送り、
藍染の死体へと目を向ける。
すると騒ぎを聞きつけたのか日番谷が現れた。
「天寧っ」
「…四番隊への報告は勇音ちゃんに任せたわ。
直に藍染さんの死体は回収される筈よ」
「雛森は」
「…半狂乱になってたから眠らせたわ。
吉良くんと一緒に拘置所行きにする。総隊長への報告はやっておくから…冬獅郎は持ち場に戻って」
「…天寧…」
天寧は日番谷と目を合わせる事もなく
ただ“ごめんなさい”と呟いて吉良を捕らえた海燕と共に姿を消す。
「いやはや、天寧ちゃんはスゴイなぁ…あないにテキパキと指示を出して。あれなら隊長もやって行けるやろうにね」
声をかける間もなく取り残された日番谷に市丸が声をかける。が、その行為は日番谷の苛立ちを募らせるだけだった。
「…市丸、てめえ今…雛森を殺そうとしたな?」
「はて、何のことやら」
「…今のうちに言っとくぞ。
雛森と天寧に血ィ流させたら
俺がてめえを殺すぜ」
殺意のこもった目が市丸を射貫く。
だが市丸は笑ったまま“そら怖い”と軽くあしらった。
「悪い奴が近付かんように、
よう見張っとかなあきませんな」
ーーーーーーーーーーー
牢の中にある布団に雛森を寝かせ
斬魄刀を傍に立て掛けておく。
「………」
「天寧、あとは見張りに任せて、俺達は行くぞ」
吉良を牢に入れた海燕の言葉に頷いて
天寧はスッと立ち上がる。
「天寧が感じてた嫌な予感はこれか?」
「
「!」
拘置所から出た二人は一番隊へと向かった。
その道中、天寧は海燕に嫌な予感とはまた違う、違和感について話をしようと口を開く。
「どういう意味だ」
「まだ確証が持てないから何とも言えないけど、
藍染さんの遺体…少し違和感を感じているの」
「遺体に?」
「後で卯ノ花さんに話を聞きに行く予定なんだけど…何だろ…少し靄がかかっているような…そんな感覚を覚えたのよね」
「あの死体が偽物だって?」
「私からは何も言えないわ…まだわからない事だらけですもの」
「一体何が起こってんのか、わかんねーな…」
だが警戒しておいて損はないと思考を切り替え、
二人は総隊長・山本元柳斎重國に藍染の死を報告し、五番隊へと向かった。
「あれ?乱菊に冬獅郎、どうしてここに?」
五番隊の隊首室に着くと
そこには既に日番谷と松本がおり藍染の遺品整理を行っていた。
「何って遺品整理に決まってるじゃない、
隊長が天寧達が総隊長に報告してる間にやるーって言ったのよ」
「冬獅郎…」
「ただでさえお前の所は朽木ルキアの処刑でバタバタしてんだろ、ここは俺達十番隊が請け負うからゆっくり休め」
“顔色悪いぞ”と頬に手を伸ばそうとした日番谷だが
天寧の隣に立つ海燕によりその手を振り落とされた。
「………何しやがんだ志波ぁ…」
「俺の可愛い妹に手ぇ出してんじゃねぇぞチビ助」
途端、空気が凍り日番谷と海燕は睨み合う。
また始まった…と天寧と松本は少し離れた所で様子を見る。
「テメェのシスコンもいい加減にしろよ志波!
そんなんだから天寧に嫌われるんだろーが!!」
「嫌われてませんー!
天寧はずっと俺大好きですー!
お前こそ過保護過ぎて天寧に嫌われてんじゃねーのか?え?」
「ハッ、天寧が俺を?有り得ねぇな。
天寧は今の今までずっと俺に愛してるって言ってくれるんだぜ?婚約者舐めんじゃねぇ!!」
「カーッ!これだから天才児は!」
「テメェも天才児だろうが!!」
ああ言えばこう言うを繰り返す婚約者と従兄に
天寧は頭を抱え、松本は呆れたように溜息を吐いた。
「あのボンクラ共は置いておいて、
さっさと整理しちゃいましょ天寧」
「だねぇ…」
相変わらず仲の悪い二人を放置し、
天寧は松本と共に遺品の整理を始めた。
